きさかたとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > きさかたの意味・解説 

きさかた【象潟】

読み方:きさかた

秋田県にかほ市地名旧町名日本海面する。もとは入り江で、八十八九十九島形容される景勝地であったが、文化元年(1804)の地震陸地化し、現在は水田。→にかほ[歌枕

「さすらふる我が身にしあれば—や海人(あま)の苫屋(とまや)にあまたたび寝(ね)ぬ」〈新古今羇旅


象潟

名称: 象潟
ふりがな きさかた
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 秋田県
市区町村 由利郡象潟町
管理団体 象潟町(昭9・525)
指定年月日 1934.01.22(昭和9.01.22)
指定基準 地5
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 鳥海山標高2237m。秋田・山形県境にあり,日本海からそそり立つ成層火山である。今からおよそ2600年前噴火に伴う山頂付近崩壊により発生した岩なだれは,当時日本海流れ込み,浅い海とそこに浮かぶいくつも小島流れ山)をつくった。やがてこの海は,海岸砂丘によって塞がれ汽水湖(古象潟湖)が形成された。これが古象潟湖である.1689年元禄2年当地訪れた芭蕉が目にしたのはこの景観である。その後1804年象潟付近地震起き,象潟付近2mほど隆起したこのため古象潟湖は干上がり現在のような流れ山周辺水田拡がる光景出現した今でも春,高台から眺めると田には引かれ芭蕉が目にした象潟がよみがえる。

秋田縣由利郡日本海ニ臨メル西部一帶ノ地ハ曽テ鳥海火山ヨリ噴出シタル火山泥流ニヨリテ蔽ハレタルガ其泥流南端ニ當レル象潟町ニ属スル南北キロメートル東西一.五キロメートルノ地域嘉祥年間土地陷落ノタメ海水ノ浸ス所トナリ泥流中ノ「流レ山」ハ大小數十ノ嶋嶼トナリテ松樹其ノ上ニ茂リ宛然松島ノ景ニ髣髴八十八九十九トシテ其ノ名世ニ喧傳セラレタリ
然ルニ文化元年六月出羽大地震ニ際シテ其ノ地域再ビ隆起シテ陸地トナリ往古ノ潟ハ化シテ稻田トナリ風景一變シタレドモ古ノ嶋嶼ハ今尚稲田中ニ大小六十有五ノ丘トナリテ点在地変以前名残ヲ留ム
稲田下ノ泥土ニハ今尚蚶貝(象潟ノ地名ヨリ轉訛シタルモノナリ)ヲ始トシテ數多貝殻ヲ埋存シ其ノ曽テ淺海底タリシヲ證ス
火山地震ニヨル土地隆起陷落ヲ示セル自然記録トシテ興味アリ且重要ナルモノナリ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「きさかた」の関連用語

きさかたのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



きさかたのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS