あゆみ会事件とは? わかりやすく解説

北海道深川西高等学校

(あゆみ会事件 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/26 06:34 UTC 版)

北海道深川西高等学校(ほっかいどうふかがわにしこうとうがっこう、: Hokkaido Fukagawa Nishi High School)は、北海道深川市にある公立(道立)の高等学校。深西(ふかにし)、深高(ふかこう)と略される。


  1. ^ 陸上競技部 - 北海道深川西高等学校”. www.hukagawanishi.hokkaido-c.ed.jp. 2022年9月9日閲覧。
  2. ^ a b その後「北海日日新聞」は、1958年1月3日(新)北海タイムスに合併される形で廃刊。新聞社自体が消滅している。北海タイムスの項目を参照。
  3. ^ 金倉義慧編著『学園自治の旗:北海道深川西高の記録』明治図書出版1969年昭和44年)、271ページ。


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あゆみ会事件

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北海道深川西高等学校」の記事における「あゆみ会事件」の解説

1954年9月地方新聞紙上深川西高で偏向教育が行われていると報道されたことが事件発端。 これを最初に報じた北海日日新聞には「日共触手高校生へ、父兄神経尖らす」とあり、続く北海道新聞にも「学園日共触手深川西校『あゆみ会問題化非武装軍事訓練も行う」という見出し出て生徒教職員元より父母地域住民にも動揺広がった問題とされた「あゆみ会」は生徒会公認文化同好会のひとつで、「きけわだつみのこえ」に衝撃受けた生徒たちにより結成された。反戦平和を掲げていたもの当時としては必ずしも過激なスローガンではなく実際的に校内読書会僻地訪問してコーラス人形劇披露するなど、特に問題視されるようなサークルではなかった。だが、新聞では部員によるキャンプ海水浴が「秘密会合、軍事教練」などとされ、僻地訪問活動なども、あたかも日本共産党の手引きで行われているかのように報じられた。 報道3日後の深夜校内で「あゆみ会」の部員男子生徒抗議自殺をした。遺体の傍には新聞社抗議する旨の遺書残されていた。これを受けて北海タイムスは「真実訴え○○君の遺書、なぜ赤い目でみる?偽りの報道に死の抗議」(○○実名)と報じ先の偏向報道反論。これに毎日新聞朝日新聞加わり各社対抗する報道合戦過熱していった生徒自殺契機に、校内では連日生徒自らが集会開き事件解決への粘り強い話し合い続け教職員連日深夜まで対応に奔走したが、最中数名生徒後追い自殺試み未遂に終わるなど混乱極めたまた、道内外の学生自治会労働団体教育学者などが続々調査支援のために来市し、北海道大学北海道教育大学にも対応委員会設置されるなど、事件全国的に注目されることとなった結局、この事件戦後の「民主教育」を掲げた学生運動組合活動活発だった校内雰囲気危惧した当時校長教育委員会公安マスコミ通じて圧力加えようとしたのが真相であった校長赴任当初より保安大学受験拒否事件などを挙げて、前校長教育方針を「潰す」と公言していた。加えて調査過程で「あゆみ会部員友人に対して警察官金銭与えて情報提供促したり、校長秘密裏生徒素行個人情報警察提供していた事実明るみにされた。発端となった報道についても、記者自身警察情報一方的に記事にしており、多く伝聞に基づくいい加減な内容であったこと後に告白している。 結果として教育現場への警察不当介入校長職権濫用厳しく糾弾され当初学校批判的だった父母地域住民態度軟化させていった事件から1か月経て北海道新聞社説間接的に誤報認め事件収束した。ただし、北海日日新聞最後まで誤り認めなかった。 事件数年後北海道教育委員会同校大半教職員道内遠隔地分散させる人事異動発令。「ミサイル人事」とも呼ばれた異例の人事は、教職員対す報復とする見方もあった。これにより関係者分散し以後事件語り継がれることはほとんどなくなった

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