『選ばれし者』達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/08/25 04:53 UTC 版)
「ドーターメーカー (漫画)」の記事における「『選ばれし者』達」の解説
プレミアム・ドーターとそのユーザー達によって組織された謎の集団。自分達のほかに、プレミアム・ドーターのユーザーである可能性のあるユーザー(候補者)に見当をつけ、そうであれば仲間に引き入れ、そうでなければ(自分達の命を引き延ばすための)『餌』として処分していた。だが、その実体はボスであるアイリが、自らの計画に必要な『真の選ばれし者』を探すためのただの手駒でしかなかった。 長井(ながい) ゲーム専門店「ナガイ」の店長。妻子が居たが、離婚しており子供二人も妻に連れて行かれ、独り身だった。 DMと出会い、実の父として自分を愛してくれたドーター・レイコの心に応えるため、DMをコピーしユーザー狩りを行っていたところ、アイリに見込まれ組織の一員となる。 準一に対しては実の息子のように思っており、準一が小学生の頃万引きしようとしたオモチャをプレゼントするなど、昔から限りなく優しく接していた。そのため準一も「長井のおじさん」と呼んで慕っていた。 自分達の運命を見定めるため、またジュリアの本当の力を計るため、心を痛めながらも準一に決闘を挑む。覚醒したジュリアの能力からアイリの行おうとしている計画の真実に気づくが、ジュリアの圧倒的な力でレイコを倒され、自身も消滅。「憎しみではボスには勝てん…信じるのだ」との言葉を準一に遺した。 レイコ 長井のドーター。長井と良く似たオールバックのロングヘアで、綺麗なお姉さん然とした大人びた容姿。 『ナガイ』がゲーム専門店として改装してからは、店の看板娘として長井と共に働いていた。準一の初恋の人。 プレミアム・ドーターであり、その特殊能力は『盗み』。触れたドーターの特殊能力を際限なく会得することが出来、数多くのドーターを狩ってきたレイコの保有しているスキルは数え上げればきりがない程。間違いなく最強レベルのドーターである。 その圧倒的な能力で以ってジュリアを追い詰めるが、それをきっかけに真の力に覚醒したジュリアに逆に圧倒される。 それでも最後まで長井のために戦う意思を見せたが、ジュリアの想念で動きを止められ、頭部を撃ち抜かれて消滅した。 仲田(なかた) 殺人を愉悦する非道な男。組織の一員だが、その歪んだ性格や勝手な行動を取るために組織内では鼻つまみ者扱いされている。 幼少の頃に父親を亡くし母親は酒びたりになり、その母親から虐待を受け続けていた。その体験が今の性格を形成したものと思われる。 彼のドーター・チアキはその能力ゆえ単体ならほぼ無敵(後述)だが、相手の恐怖に怯える姿や死に様を見物するために、わざわざ殺しの場に姿を見せる。しかしそれはチアキの特異性に不満を持っていて、その不満な心を慰めるためだとジュリアに看破され、動揺しチアキに意識を向けてしまったため、それが仇となりチアキを直に倒される。 死に際に、ジュリアに自分を虐待した母親の面影を見て、「オレを愛してくれなかったあんたが悪いんだ」と涙しながら消滅した。 チアキ 仲田のドーター。黒髪のロングで姫カット。プレミアム・ドーターであり、「仲田以外その存在を意識できない」という特異な特殊能力を持つ。そのため、誰にも気づかれず何処にでも侵入でき、また敵の必殺の間合いに容易く接近することが可能なため、ユーザーという弱点を除けばほぼ無敵に等しい。しかしこの能力は常時発動しており、仲田以外に彼女の姿を知る者は誰も居ない。 仲田の命令に従いジュリアを甚振り追い詰めるも、ジュリアに心理誘導された仲田を通して位置を特定され、また彼女自身も動揺しているうちに頭部を貫かれて敗北した。 石神(いしがみ) オールバックの白髪と額のホクロが特徴の、組織のリーダー格。アイリと二人で密談していることから組織内での地位は高い様子。ドーターは未登場のため、不明。最終計画を目前に、他のメンバー達と共にアイリに殺されてしまう。 アイリ 組織のボスであり、DMによって最初に生み出されたファースト・ドーター。諸悪の根源の一人。 ユーザーである桜沢秀子が魂の契約を無効化されており、そのドーターである彼女も同様である。故に、ユーザーを失った後も生きながらえている。更に、DM世界の根源そのものでもあるので、彼女が消滅することはDM世界の終焉を意味する。 桜沢秀子の人間に対する強烈な憎しみを受け継いでおり、また自身のドーターとしての強大な力も相俟って、人間を虫けら程度にしか思っておらず、自分が集めた組織の人間達も不要とわかれば容易く殺してしまった。 特殊能力は『ウイルス』。空気感染するウイルスを発生させ、感染した者を彼女の意思次第で苦しめることも殺すことも容易く行える。何百人もの人間を同時に殺していた描写があることから、ウイルスの量や散布範囲も無制限と思われる。人類すらも容易く滅ぼすことのできる。 しかし、彼女の狂気はウイルスでの殺戮を良しとせず、暴力や殺戮等の「悪」に満ちた世界を作り上げようと計画する。そしてそのためにジュリアの『想念』を利用し、憎しみの心「憎念」を日本全土に拡げようとした。だが準一の命懸けの行動により、「憎念」をアイリの理解しえぬ「信念」に打ち破られ計画は瓦解。彼女自身もジュリアの『想念』で頭を撃ちぬかれ、己の敗北を信じられぬまま消滅した。
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