『ウルトラマンジード』に登場するギエロン星獣
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「ウルトラセブンの登場怪獣」の記事における「『ウルトラマンジード』に登場するギエロン星獣」の解説
『ウルトラマンジード』第20話「午前10時の怪鳥」に登場。 ある日を境に5日連続で星山市に出現するようになり、ウルトラマンジードやウルトラマンゼロに何度粉砕されても翌日の午前10時には再生することから、伊賀栗ルミナをはじめとする主婦たちの間で時計代わりの話題となっていた。ほとんどの攻撃を寄せつけない頑丈な身体と『セブン』に登場する個体と同様の武器(猛毒ギエロアッシュ、ビームコイル、ギエロスパーク)によってジードを疲弊させるが、秘密組織AIBによる調査の結果、星獣の身体は粉砕された際に青い鉱物状の破片となり、それがアメーバ状に融解・気化・集合の過程を経て分子レベルで増殖・再生すること、伊賀栗マユが偶然拾った破片に対して取った行動から、破片は融解の段階までなら冷凍されることによって生命反応が消失して気化の挙動を起こさず、再生を阻止できることが判明する。そして出現6日目、ゼロビヨンドが星獣の破片の拡散を防ぐためのバリアを張り、ジード(ロイヤルメガマスター)がスラッガースパークで星獣の身体を粉砕した後、テレビ放送を介したAIBの要請に応じた何万人もの星山市民たちがすべての破片を回収して冷凍したことにより、再生を阻止される。その後、破片はAIBによって宇宙の隅々に転送され、永久に冷凍保存されることとなったが、この6日間の戦いを伏井出ケイがギエロン星獣カプセルを手にしながら分析していたことから、彼によって召喚されていたことが示唆されている。 スーツアクター:横尾和則 この個体に関しては、頚動脈が弱点という設定がなく、再生怪獣としての描写に重点が置かれている。第20話の脚本を担当した三浦有為子は、M78世界とは別の宇宙が舞台であることや旧作に引きずられたくないというプロデューサーの鶴田幸伸の意見などから、『セブン』を踏襲せず日常的なストーリーにしたとしている。寒さに弱いという設定は、『セブン』でのギエロン星が灼熱の星であるという設定に基づいている。また、三浦はギエロン星獣を登場させるプロットを過去にも何度か提出しており、本作品での登場が決まると立候補して執筆した。 『セブン』での破片は緑色をしたアメーバ状の物体であったが、本作品では合成素材の撮影がグリーンバックであることやマユが拾いたいと思うものである必要があったことから、青い結晶体となった。また、第20話の監督を担当した冨田卓は、旧作の黄色い血は汚染された状態のものと解釈しているほか、ケイがロイヤルメガマスター攻略のためにギエロン星獣を放ってその能力を量っていたと想定している。
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