《翻訳》の正しい読み方
「翻訳」の正しい読み方
「翻訳」は「ほんやく」と読むのが正しい。「翻」は「ひるが(えす)」との読み方で知られており、音読みの「ホン」が採用されている「翻訳」は難読語とみなされることもある。「翻訳」の意味解説
「翻訳」には3つの意味がある。このうち、もっとも知られているのは「ある言語で書かれた文章を別の言語に直す」ことだ。なお、この作業を行う人を「翻訳者」と呼ぶ。次に、「記号や符号、専門用語などを一般的に通じる文章へと直す」ことも「翻訳」の一種である。そして、 細胞質内のリボゾーム上にて、運搬RNAが、伝令RNAの配列を認識し、それに必要なアミノ酸を連れてきてタンパク質にするプロセスも「翻訳」といわれてきた。なぜ「翻訳」と読むのか・理由
「翻訳」は「ホン」と「ヤク」の2つの音読みによって成り立っている。いずれも「言葉の意味を別のものにする」という意味を持つ漢字であり、音読みで並べることでニュアンスが強化されている。「翻訳」の類語・用例・例文
「通訳」「意訳」「訳出」などが「翻訳」の類語である。いずれも「ある言語を別の言語に置き換える」との意味は共通している。ただし、「通訳」はあくまで、会話や発言を別の言語に直す作業だ。文章についてはあてはまらず、「翻訳」とは定義が異なる。次に、「意訳」とは「単純に訳して意味が通じない文章を、分かりやすく置き換える」との意味である。翻訳に関する作業の一種が意訳であり、まったく同じ意味の言葉とはいえないだろうこれらに比べると、「訳出」はほぼ「翻訳」と同じ意味で使われてきた。強いて違いを挙げるなら、訳出は「訳出する」といった形で、動詞として使われる機会が多い。「訳出」のまま名詞として使われることも皆無ではないものの、普通は「翻訳」が用いられる。以下、「翻訳」を使った例文を挙げていく。「この文学の翻訳には5年を費やしてしまっただけに、とても思い入れがある」「翻訳者の力量によって、推理小説の印象は大きく変わってくる」「直接的に翻訳すると意味不明なので、もう少し柔軟に意訳してほしい」「翻訳」の英語用例・例文
「翻訳」は英語で「translation」と書く。ちなみに、「翻訳する」の英語は「translate」、翻訳者「translator」である。「~を~に翻訳する」は「taranslate~into~」と表すことが多い。以下、英語による例文を挙げていく。Translation on this book was tedious for me.(私にとってこの本の翻訳は退屈だった。)When you translate Japanese into English, an important one is the same nuance.(日本語を英語に翻訳するとき、重要なことは同じニュアンスだ。)Don't change a message of novel by translator's selfish opinion.(翻訳者の勝手な意見によって、小説のメッセージを変えてはならない。)- 《翻訳》の正しい読み方のページへのリンク