THE ROYAL EXPRESS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 00:12 UTC 版)
四国地域での運行
THE ROYAL EXPRESS 四国・瀬戸内クルーズトレイン | |
---|---|
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 団体専用列車(臨時列車) |
現況 | 運行中 |
地域 | 岡山県・香川県・愛媛県 |
運行開始 | 2024年1月26日 |
運営者 |
西日本旅客鉄道(運行) 四国旅客鉄道(運行) 日本貨物鉄道(車両輸送、車両貸出) 東急(催行、車両貸出[注 11]) |
路線 | |
起点 | 岡山駅 |
終点 | 岡山駅 |
使用路線 |
JR西日本:宇野線、本四備讃線 JR四国:本四備讃線、予讃線、土讃線 |
技術 | |
車両 |
機関車:EF65 EF210 電源車:マニ50 2186 客車:2100系電車(伊豆高原車両区) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 直流1,500 V |
2023年3月27日、四国旅客鉄道(JR四国)、日本貨物鉄道(JR貨物)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、東急が協力する、四国・瀬戸内エリアの観光振興・地域活性化を目的としたプロジェクトとして、2024年1月 - 3月に岡山から高松、琴平、松山方面へ「THE ROYAL EXPRESS」を運行することが発表された。岡山駅から「岡山・高松・琴平」「多度津・坂出・松山」「今治・しまなみ海道」「四国・瀬戸内」を3泊4日で巡るプランが設定される。1回4日間のコースを6回分運行する[42][43]。
「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」と同様に、四国への運搬はJR貨物により行われ、旅行商品の販売・企画・運営は東急が担当する[44]。全線電化区間を走る予定だが、2100系電車単独では四国内でトンネルをくぐることができないため、岡山 - 高松間はJR西日本所有のEF65、四国島内はJR貨物所有のEF210牽引し[45]、1号車・4号車・5号車・6号車・8号車の5両に減車の上電源車と連結して運行される[42][43]。JR四国において、機関車牽引列車が走るのは2019年11月の「サロンカーなにわ」の運行以来である。なお、児島駅以南の運転は全てJR四国の運転士によって行われる[45]。
募集人員は1回につき15組30名である。道中、両備ホールディングスが運行する「THE ROYAL EXPRESS」専用バスでの移動があるほか、4日目には国際両備フェリー所属のおりんぴあ どりーむ貸切運航がプランに組み込まれている。また1泊目、2泊目の客室は選択制であり、A - Dの4つのプランが用意されている。行程の概略は以下の通り[46]。
列車内昼食の監修
- 四国・瀬戸内クルーズトレイン
年号 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 山本亘 (「料亭 二蝶」) 日本料理 |
米田宏和 (「Azalée」) フレンチ |
猪野祐介 (「鮨いの」) にぎり鮨 |
宮川圭輔 (「L'API」) イタリアン |
行程
- 四国・瀬戸内クルーズトレイン
-
- 1日目:ホテルグランヴィア岡山集合→岡山駅→高松駅→(列車内昼食)→琴平駅→(バス移動)→琴平観光→(バス移動)→湯山荘 阿讃琴南泊・夕食
- 2日目:湯山荘 阿讃琴南・朝食→(バス移動)→多度津駅→(列車内昼食)→松山駅→(バス移動)→宿泊施設[注 22]泊・夕食
- 3日目:宿泊施設[注 22]・朝食→(バス移動)→松山駅→(列車内昼食)→今治駅→(バス移動)→しまなみエリア観光→(バス移動)→Azumi Setoda泊・夕食
- 4日目:Azumi Setoda・朝食→(バス移動)→今治駅→(列車内昼食)→高松駅→(バス移動)→高松港→瀬戸内クルーズ(貸切)「おりんぴあ どりーむせと」→新岡山港→(バス移動)→岡山駅解散
注訳
- ^ 出発日時点で中学生以上限定。20歳未満のみで参加する場合は、保護者の同意が必要[14]。
- ^ a b 「玉峰館」、「伊豆の宿 清流荘」、「別邸 洛邑」、「下田東急ホテル」のいずれか
- ^ プラチナクラスはクルーズプラン優先となっている。
- ^ 2021年現在、プラチナクラスのみでの募集となっている。
- ^ うち1号車横浜寄り2人掛け座席の一部はファミリーシート。
- ^ 首都圏を走る車両では初の水戸岡鋭治による改造事例である。
- ^ 内外装を除いた改造箇所はここが唯一である。
- ^ 車いす対応トイレはこの車両のみ配置されている(トイレ自体は3・7号車にも配置)。
- ^ コンセプトは「ひとときの心煌めく旅へ。」[25]
- ^ 改装コンセプトは格式の伝承を軸とした「原点回帰」
- ^ a b 電源車は東急電鉄、客車は伊豆急行所属。
- ^ 但し、ディーゼル機関車が牽引する。
- ^ 2020年分は計5回の運行が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い計3回の運行に減らされている。運行中止となった計2回は2021年分の運行に延期され、2021年は計7回運行した。
- ^ 本列車の運行に際してJR東日本より譲渡された。
- ^ 2021年運行分では3組限定で「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」の前泊プラン、2022年運行分は後述の「HOKKAIDO CRUISE LIMITED 〜壮大な大地を感じる美しさ煌めく旅〜」の前泊プラン、2023年運行分からは後述の「HOKKAIDO 最北端の旅」の前泊プランとなっている。
- ^ 2020年運行分は新型コロナウイルス対策のためバスをもう1台用意し、2台体制で運行した。
- ^ 2020年 - 2022年運行分では選択プランがあった。
- ^ 2020年運行分では選択プランがあった。
- ^ 2021年運行分のみ設定なし。
- ^ a b c 「ホテル大雪 ONSEN&CANYON RESORT」もしくは「フラテッロ・ディ・ミクニ ヴィラ」
- ^ 宗谷本線の終点駅である稚内駅は1面1線の構造で機回しを行えないため、1駅手前の南稚内駅折り返しとなっている。
- ^ a b 「瀬戸内リトリート青凪by温故知新」もしくは「別邸 朧月夜」
- ^ 神姫バスツアーズのツアーブランド「真結(ゆい)」の専用バス車両で、こちらも水戸岡鋭治がデザインしている。
- ^ 出発地は兵庫県内の龍野、姫路、福崎、社、明石、三宮、西宮北口と、大阪府内の新大阪から選べた。
出典
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- ^ a b c PARTNER
- ^ PLAN
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- ^ 西伊豆SUNSET クルーズプラン (PDF)
- ^ 悠久の地 伊豆大島 クルーズプラン (PDF)
- ^ 秋の富士山紀行 クルーズプラン (PDF)
- ^ 開国港街 下田クルーズプラン (PDF)
- ^ 食事付き乗車プラン (PDF)
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- ^ “夏の思い出 豪華観光列車で地震被災3町の小学生が短い旅に”. 北海道 NEWS WEB (NHK). (2021年7月27日)
- ^ 『JR四国・JR貨物・JR西日本・東急が協力し、2024年に四国・瀬戸内エリアにおいてクルーズトレインを運行します 〜クルーズトレインによる観光振興・地域活性化を行います〜』(PDF)(プレスリリース)東急、2023年3月27日 。2023年3月27日閲覧。
- ^ DON HEARTS TRAIN CRUISE〜彩り溢れる紅葉列車旅〜 (PDF)
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