Secure Shell 概要

Secure Shell

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 06:42 UTC 版)

概要

従来からTelnetrshrloginなどリモートホストのシェルを利用するためのプロトコルは存在した。しかしながら、これらはネットワークに平文でパスワードを送信するため、パスワードを覗き見(盗聴)される危険性が高く、特にインターネット上では大きな問題であった。SSHは通信を暗号化した代替の通信プロトコルである。

オリジナルのSSHは、フィンランド出身のプログラマであるタトュ・ウルネン (Tatu Ylönen) により1995年に開発され、はじめフリーで公開された。しかし、同年12月には、SSH社 (SSH Communications Security) が設立され、プロプライエタリソフトウェアとなった。[1]

ファイルコピー用のコマンドrcpを代用するscpや、FTPを代用するsftpも用意されている。

SSHの暗号通信はいわゆるハイブリッド暗号であり:

認証方式は公開鍵認証の他にも、パスワード認証ワンタイムパスワードなどが提供されており、各個人/企業の情報セキュリティポリシーに合わせて選択できる。

なりすましを防止するための仕組みも充実している。

現在はバージョン1と2の2種類のプロトコルが共存している。バージョン1は既知の脆弱性があり推奨されない。

商用、フリーソフトウェア含めて幾つかの実装があり、特許や互換性の問題などでやや混乱があったが、2006年にSSHおよびその関連技術がRFCとして制定された[2]。2008年の時点で最も普及しているのは、オープンソースOpenSSHである[3]Linuxなどでも標準利用されており、現在では単にSSHと言った場合、OpenSSHの実装系を指すことが多い。




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