Mono (ソフトウェア) 動作プラットフォーム

Mono (ソフトウェア)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/08 13:01 UTC 版)

動作プラットフォーム

Monoはマルチプラットフォームであり、LinuxmacOSiOStvOSwatchOSAndroidSolarisIBM AIX/IBM iBSD (OpenBSD, FreeBSD, NetBSD)、WindowsPlayStation 4Xbox OneXbox Series X/Sで動作する[2][3]

特定プラットフォーム向けに特化したサブプロジェクトも存在する。Xamarin.iOS(旧称: MonoTouch、2013年に改称)は、iPhoneiPadiPod touchといったiOS固有のAPIやGUIツールキットを.NET向けにラップするコンポーネントである。また、MonoTouchの技術を応用し、Mac OS Xへのネイティブ対応を行うMonoMacプロジェクトも2010年に発表された(のちにXamarin.Macに改称された)。同様に、AndroidについてはXamarin.Androidが存在する。

プロジェクトの目標

マイクロソフトはFreeBSD、Windows、Mac OS Xで動作するシェアードソースCLIというCLIの実装を公開したが、マイクロソフトのシェアードソースライセンスは商用利用が禁止されているなど、コミュニティにとって十分とはいえない。MonoプロジェクトはPortable.NET英語版プロジェクトとさまざまな点で共通した目標を掲げている。2016年6月にマイクロソフトからMITライセンスに基づいた[4]クロスプラットフォームかつオープンソースの.NET Framework実装として.NET Coreが正式リリースされ[5][6][7]、SSCLIは存在意義を失ったが、Monoにも.NET Coreが取り込まれるなどの波及効果が表れている[8]

Monoプロジェクトの公式発表ではないが、その主導者であるミゲル・デ・イカザの言葉として、「Cでプログラミングするには人生は短すぎる」という標語が掲げられている。[要出典]

Monoランタイム

Monoランタイムは多くのプロセッサで動作するJITコンパイラを搭載している。JITコンパイラはアプリケーションの実行中に共通中間言語 (CIL) コードをネイティブコードに変換し、それらをキャッシュする。実行前にネイティブコードに変換し、キャッシュしておくことも可能である。JITコンパイラが対応するプロセッサはx86x86-64IA-64SPARCPowerPCARMS/39032ビットおよび64ビット)、MIPSである[2]。それ以外のシステムでは、ネイティブコードに変換するのではなくインタプリタによって逐次バイトコードが実行される。ほとんどの状況で、JITコンパイラによる方法はインタプリタよりもパフォーマンスの点で勝っている。

また、SIMDへの独自対応 (Mono.Simd) など、Mono独自の革新的な機能の取り込みも積極的に行われている。マイクロソフト純正の.NET Frameworkでは、Monoを後追いする形で、バージョン4.6にてSIMDサポートが追加された[9]




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