Maxima
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 15:37 UTC 版)
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![]() Ubuntu Linux における wxMaxima のスクリーンショット | |
開発元 | Independent group of people |
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最新版 |
5.46.0
/ 2022年4月13日 |
リポジトリ | |
対応OS | クロスプラットフォーム |
種別 | 数式処理システム |
ライセンス | GPL |
公式サイト | maxima.sourceforge.io |
略史
Maxima の起源は、マサチューセッツ工科大学の MACプロジェクトによって開発され、米国エネルギー省(DOE)によって配布されていたDOE Macsyma の1982年のバージョンを GNU Common Lisp に移植したものである。
1982年から Macsyma の独自のバージョンを管理・維持していたビル・シェルター (en) が、1998年にエネルギー省から GPLライセンスを適用することを条件に公開の許可を得た。
こうして公開されたプログラムは 「Maxima」(マキシマ)と呼ばれるようになった。
2001年のシェルターの死後、「Maxima」(マキシマ)は開発者や利用者のグループによって、現在でも[いつ?]独自に開発が続けられている。
実装
上述のように、Maxima は GNU Common Lisp への移植から開発が始まったが、その後 CLISP やCMU Common Lisp (CMUCL) でも動作するように改良されている。V5.9 以降は、CLISP や CMUCL が標準になっている。
Maxima は、文法的には ALGOL に、意味的には Lisp にそれぞれ類似のプログラム言語を備えており、プログラミングや計算機代数の教育用としても使えるようになっている。
またMaxima は、他の数式処理システムと同様に高度な記号処理機能を備えており、有理数や多倍長整数、多倍長浮動小数点の演算を可能にしている。浮動小数点数や配列の処理をより効率の良い FORTRAN などで処理するためのプログラム書き出しもサポートされている。
Maxima をグラフィカルユーザーインターフェースから操作するためのフロントエンドとして、TeX と Emacs の発想を受け継いだGNU TeXmacs、wxWidgets に基づいた wxMaxima、Emacs 用のパッケージ imaxima などがある。
他のシステムとの比較
- 結果が超幾何関数となる積分などの出力は、Mathematica や Maple に比して現在の実装上には限界があることが報告されている[1]。
- 1 Maximaとは
- 2 Maximaの概要
- 3 使用法
- 4 関連項目
固有名詞の分類
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