JR貨物EH200形電気機関車
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現況と動向
量産機は勾配対策の問題が判明し、2004年3月落成の5号機で製造が一時中断されたが、CPU変更・砂箱増設等の対策が施され、同年12月に製造が再開されている。
本形式は全機が高崎機関区に配置され、塩尻機関区篠ノ井派出のEF64形重連運用を順次置き換え、2008年3月ダイヤ改正で全列車の置換えが完了した。さらに2012年3月改正では中央東線での運用が本形式に統一された。中央東線・篠ノ井線およびしなの鉄道線内で石油専用貨物列車を中心に運用されるほか、高崎機関区への入出区に際して倉賀野駅→川崎貨物駅・根岸駅→岡部駅などの運用もある。2000年代に入ってから設定が増加しているタキ1000形タンク車で組成された最高速度 95 km/h の高速石油列車への充当も多い。
2009年3月14日のダイヤ改正より上越線へ運用を拡大し、高崎機関区のEF64形1000番台に代わって一部貨物列車の仕業を受け持つようになった[9]。また2010年3月のダイヤ改正より上越線の運用は本形式のみの運用となった。上越線運用では、高崎操車場での機関車交換を行わず、本形式が隅田川駅 ・東京貨物ターミナル駅 - 南長岡駅・ 新潟貨物ターミナル駅間を直通する運用がある。
製作実績は2006年度から2009年度まで毎年度3両[10][11][12]、2010年度は2両[13]が製作された。2013年4月現在、試作機のほか量産機が24号機まで製造されている。 2022年3月12日のダイヤ改正で、中央西線へ運用拡大した。
脚注
参考文献
- 「新車ガイド EH200形901号機」『鉄道ファン』2001年9月号(通巻485号)、交友社
- 「CAR INFO「JR貨物EH200形量産機」」『鉄道ファン』2003年6月号、交友社
- 「特集:鉄道貨物輸送の現状」『鉄道ジャーナル』2005年5月号(通巻463号)、鉄道ジャーナル社
- 「特集:JRFの機関車たち」『鉄道画報』2005年夏季号No.2、誠文堂新光社
注釈
出典
- ^ a b c d 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2003年8月号RAILWAY TOPICS「EH200形量産車が中央東線で営業運転を開始」p.90。
- ^ “車両の開発について | 様々な輸送サービス(一覧) | サービスご案内(仕組みと特長) | JR貨物”. 日本貨物鉄道. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b 『鉄道ファン』2001年9月号、交友社、2001年、p.62
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ a b 『鉄道ファン』2001年9月号、交友社、2001年、p.63
- ^ モーダルシフトを支える機関車・貨物輸送システム (PDF) 東芝レビューVol.58 No.9(2003年)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、192頁。ISBN 4-88283-123-6。
- ^ a b c d e f g h i j 交友社『鉄道ファン』2003年6月号CAR INFO「JR貨物EH200形量産機」pp.84- 85。
- ^ 交通新聞2009年1月13日発表。
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成19年度の車両等の設備投資について」 (PDF)
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成20年度の機関車の新製について」 (PDF)
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成21年度の機関車の新製について」 (PDF)
- ^ JR貨物Webサイト ニュースリリース「平成22年度の機関車の新製について」 (PDF)
固有名詞の分類
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