騎馬戦 概要

騎馬戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 02:39 UTC 版)

概要

  • 学校によっては全員または一部の者が裸足で競技する。
  • 男子の全員または一部(主に騎手役)が上半身裸で競技する場合がある。
  • 複数の騎馬で一つの隊を編成する。
  • 2つの隊での対戦だけでなく、3つ以上の複数の隊が一時に戦う形式もある。
  • 各隊は競技場に出場し、審判の指示に従い競技を行う。
  • 隊ごとに勝敗を決する。
  • 運動会など以外にも、プールなどで騎馬戦が行われることがあり、これらは「水中騎馬戦」や「水上騎馬戦」などと呼ばれている。この水辺で行う騎馬戦を英語ではChicken fight(ニワトリの戦い)と呼ぶ。

騎馬の構成

  • 通常4人が一組となり、1人を騎手、3人を騎馬役とする。ただし、5人によって騎馬が編成される場合もある。このときは、騎手の上にもう一人が肩車で乗る形で分離を防ぎ、騎馬の安定性を高める。
  • 騎馬役の1人を騎馬の先頭とし、あとの2人はそれぞれ先頭の斜め後方に位置する。ちょうど三角形のかたちになるが、騎馬役の向きは3人とも同じ進行方向正面。
  • 横に並んだ後方の2人は、それぞれ内側の手を先頭の肩にかける。そして外側の手を、先頭の人の自分よりの手としっかり握り合う。
  • 騎手役は、騎馬役が前後で握り合った手を馬具(あぶみ)に見なし、後方の2人が先頭の肩に置いた手を(くら)に見立てて、騎乗する。この際に騎手役は、先頭騎馬役の頭に手を置くこともある。

競技の進行(乱戦型)

歴史上の合戦を想起させる、本来のものと推定される方式。競技の要領は多種多彩なので(学校によって違うと言ってもよい)、できるだけ細かく分けて記す。

  • 準備
煙幕が焚かれ、幟が立ち並び、競技者及び観客の意識を盛り上げる。
  • 入場
全ての隊は、競技場の中心部を開けるようにして、隊毎に競技場に入場し待機する。この時、合戦のイメージを演出するために和太鼓が打ち鳴らされたり、ワルキューレの騎行大河ドラマサウンドトラックなどの音楽が流れる場合が多い。
  • 前口上その他
大将騎は競技場中央部へ進み出て、宣誓や前口上を述べる。戦意高揚のために『川中島』などの歌を歌うこともある。それを終えたのち大将騎は自分が率いる隊の前へ行き、隊の騎馬を激励する。
  • 競技
競技が開始されたら、各騎馬は競技場内を自由に移動し、敵の隊に所属する騎馬を倒すことができる(なお、開始時のみは向かい合う騎馬同士の対戦を行う場合もある)。倒された騎馬は討ち死にしたこととなり、競技から脱落する。

ルール

倒されたと判定される基準。
  • 騎手役が騎馬から落下した場合。
  • 騎手役があらかじめ帽子鉢巻などを着用していて、それが相手に奪われた場合。
後者は比較的安全なため、小学校などで行われる際に利用される。
反則

顔から上を攻撃してはいけない、つかんではいけない、などいろいろとある。競技者の自主規制によって、競技の都度決められる。

ルールの派生形
  • 騎手役が落下する際、騎手役が肩を地につけなければならない。
  • 騎手役が落下せずとも馬が大きく崩れれば負け。
勝敗の決定
  • 殲滅戦方式。先に敵が擁する騎馬をすべて倒した隊の勝利。
  • 時間制限方式。一定時間経過後、最終的に生き残った騎馬が多い隊の勝利。

後者の場合でも前者が適用される。また、後者には騎馬にランクづけを行い規定の点数で勝敗を決める場合や、奪った帽子やはちまきの数で決める場合もある。

  • 川中島方式。紅組武田信玄、白組上杉謙信の大将騎を決めて、大将騎を先に倒した隊の勝利。時間制限方式を併用する場合もある。
競技の方法(個人戦型)
  • 一騎討ちの形式 - 乱戦型よりは危険性が少なくなる。乱戦状態でしばしば起こる暴力行動を抑制するために作られた。
  • 競技は各隊より一騎ずつ出て行う - 他の部分は乱戦型とほぼ同じであるが、地面に土俵のような円が描かれ、相手の騎馬を土俵から出したら勝ちというルールが追加されることもある。乱戦型の決着をつけるためにこの方式がとられることもある。

  1. ^ 『学校の管理下の災害』日本スポーツ振興センター刊
  2. ^ 対抗戦といえば、「紅組」と「白組」なのはどうして?”. @niftyニュース (2010年9月27日). 2010年12月23日閲覧。


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