青列車 終焉

青列車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 22:02 UTC 版)

終焉

1971年、ワゴン・リ社が寝台車の営業を終了したことにともない、同社の寝台車はフランス国鉄に引き継がれ、青列車はフランス国鉄の通常の急行列車となった。

1980年には、TGVの営業開始にともない、パリから南東方面への長距離列車の体系が大きく整理された。パリ・コートダジュール急行などの夜行座席列車が大幅に減便され、代わって青列車にコライユVU型客車が連結されるようになった。VU型はコンパートメント式の座席車であるが、夜間には簡易寝台(クシェット)としても用いられる。

LGV地中海線の開業に先立ち、2000年5月のダイヤ改正でパリから南東方面への夜行列車は青列車を除きすべて廃止された。さらに2001年6月の改正では、青列車のパリでの始発駅はリヨン駅からオステルリッツ駅に変更された。

2007年12月9日には、最後まで残っていたT2型寝台車の営業が終了してコライユ客車のみとなり、また「青列車」の名称も用いられなくなった。これによりフランス国内の(簡易寝台でない)寝台列車は、国際列車を除きすべて廃止された。フランス国鉄では寝台車廃止の代替として、コライユ客車のコンパートメントを定員に満たないグループでも占有できるサービスを同年10月から始めている。

なお、トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表では、当列車にまだT2型寝台車が連結されていた2000年代前半からLE TRAIN BLEU列車愛称の誌面への記載をやめ、当初はSERVICE NUIT夜行)、のちCORAIL LUNÉAコライユ・ルネア)と記載していたが、2009年からCORAIL LUNÉAに代え定冠詞を省いたTRAIN BLEUの記載が復活した。同時刻表は列車愛称(train name)を正字体、列車種別(train category)を斜字体で記載しており、復活したTRAIN BLEUは斜字体であることから、愛称でなく種別であると理解できる表記となっていたが(トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表 2011年冬・春号 地球の歩き方編集室 ダイヤモンド社 ISBN 978-4478040829)、2012年1月に夜行の列車種別LunéaがINTERCITÉSに統合され、他の夜行列車のCORAIL LUNÉAの表記が削除されるとともに、当列車の表記は正字体のTRAIN BLEUとなった(トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表の原書である"European Rail Timetable" April 2012, Thomas Cook Publishing刊)。

その後、2017年12月10日のダイヤ改正で、パリとニースを結ぶ夜行列車は廃止された("European Rail Timetable" Winter 2017/2018 edition p. 38)。








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