長野まゆみ
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経歴・受賞
デパート勤務、フリーの商業デザイナーを経て小説家デビュー。
- 1988年に『少年アリス』で第25回文藝賞受賞。第2回三島由紀夫賞候補作。
- 1990年10月にファンクラブ「三月うさぎのお茶会」が発足され、株式会社河出書房新社内に「三月うさぎのお茶会事務局」設置、2004年3月に同会を閉会、事務局は存続。同年4月から「少年電氣倶楽部」として新たに活動を開始。
- 2015年、『冥途あり』で第43回泉鏡花文学賞受賞[5]、第68回野間文芸賞受賞[6]。
作品
シリーズ作品
- 天球儀文庫series (挿絵 鳩山郁子)作品社 のち河出文庫 全一巻
- 『月の輪船』(1991年10月)
- 『夜のプロキオン』(1991年11月)
- 『銀星ロケット』(1992年3月)
- 『ドロップ水塔』(1992年7月)
- 新世界series 河出書房新社 のち河出文庫
- 『新世界<1st>』(1996年6月)
- 『新世界<2nd>』(1996年10月)
- 『新世界<3rd>』(1997年4月)
- 『新世界<4th>』(1998年4月)
- 『新世界<5th>』(1998年7月)
- 青い鳥少年文庫series 作品社 のち写真のみ収録の再編集版『POSTCARD BOOK』全4巻
- 『オルスバン』(1999年2月)
- 『ヒルサガリ』(1999年5月)
- 『オトモダチ』(1999年8月)
- 『ギンノヨル』(1999年11月)
- 凛一series 集英社 のち集英社文庫
- 『白昼堂々』(1997年9月)
- 『碧空』(1998年11月)
- 『彼等』(2000年5月)
- 『若葉のころ』(2001年11月)
- 左近の桜series 角川書店 のち角川文庫
- 『左近の桜』(2008年7月)
- 『咲くや、この花 左近の桜』(2009年3月)
- 『さくら、うるわし 左近の桜』(2017年11月)
- 『その花の名を知らず 左近の桜』(2021年2月)
シリーズ外作品
- 『少年アリス』(1989年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『野ばら』(1989年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『夜啼く鳥は夢を見た』(1990年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『魚たちの離宮』(1990年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『天体議会 Planet Blue』(1991年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『夜間飛行 Moon sherbet』(1991年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『星降る夜のクリスマス』(1991年、河出書房新社)文庫「聖月夜」に収録
- 『少年アリス三月うさぎのお茶会へ行く』(1992年、河出書房新社)文庫「聖月夜」に収録
- 『学校ともだち』(1992年、学習研究社)のち河出文庫
- 『テレヴィジョン・シティ』(上・下)(1992年、河出書房新社)のち河出文庫(2016年4月合冊版として復刊)
- 『クリスマスの朝に』(1992年、河出書房新社)文庫「聖月夜」に収録
- 『レプリカキット』(1992年、学習研究社)のち河出文庫「螺子式少年」
- 『仔犬の気持ち Puppy's feeling』(1992年、河出書房新社)文庫「聖月夜」に収録
- 『三日月少年漂流記』(1993年、河出文庫)のち単行本
- 『夏至南風』(1993年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『行ってみたいな、童話の国』(1993年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『カンパネルラ』(1993年、河出文庫)のち単行本
- 『夏季休暇』(1994年、河出文庫)のち単行本
- 『鉱石倶楽部』(1994年、白泉社)のち文春文庫
- 『雨更紗』(1994年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『夏至祭』(1994年、河出文庫)のち単行本
- 『雪花草子』(1994年、河出書房新社)のち新潮文庫
- 『耳猫風信社』(1994年、光文社)のち文庫、河出文庫「綺羅星波止場」
- 『夏帽子 A STRAW HAT』(1994年、作品社)のち河出文庫
- 『銀河電燈譜』(1994年、河出書房新社)
- 『宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ』(1995年、河出文庫)
- 『八月六日上々天気』(1995年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『新学期』(1995年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『綺羅星波止場*』(1995年、河出文庫)
- 『聖月夜』(1995年、河出文庫)
- 『賢治先生』(1995年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『上海少年』(1995年、集英社)のち集英社文庫
- 『月の船でゆく』(1996年、光文社)のち光文社文庫
- 『兄弟天気図』(1996年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『鳩の栖』(1996年、集英社)のち集英社文庫
- 『天然理科少年』(1996年、角川書店)のち文春文庫
- 『銀木犀』(1997年、河出文庫)
- 『水迷宮 汪の巻』(1997年、河出書房新社)
- 『水迷宮 瀧の巻』(1997年、河出書房新社)
- 『超少年』(1999年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『サマー・キャンプ』(2000年、文藝春秋)のち文春文庫
- 『ぼくはこうして大人になる』(2000年、大和書房)のち新潮文庫、角川文庫
- 『海猫宿舎』(2000年、光文社)のち光文社文庫
- 『絶対安全少年』(2000年、作品社)のちポプラ文庫
- 『千年王子』(2001年、河出書房新社)
- 『東京少年』(2002年、毎日新聞社)のち光文社文庫
- 『猫道楽』(2002年、河出書房新社)のち文庫
- 『ユーモレスク』(2003年、マガジンハウス)のちちくま文庫
- 『コドモノクニ』(2003年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『三日月少年の秘密』(2003年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『紺極まる』(2003年、大和書房)のちだいわ文庫(『鳩の栖』収録作「紺碧」「紺一点」の続編)
- 『よろづ春夏冬中』(2004年、文藝春秋)のち文春文庫
- 『時の旅人』(2005年、河出書房新社)
- 『箪笥のなか』(2005年、講談社)のち講談社文庫
- 『あめふらし』(2006年、文藝春秋)のち文春文庫
- 『となりの姉妹』(2007年、講談社)のち講談社文庫
- 『メルカトル』(2007年、大和書房)のち角川文庫
- 『カルトローレ』(2008年、新潮社)のち新潮文庫
- 『改造版 少年アリス』(2008年、河出書房新社)
- 『お菓子手帖』(2009年、河出書房新社)
- 『レモンタルト』(2009年、講談社)のち講談社文庫
- 『白いひつじ』(2009年、筑摩書房)のち角川文庫(改題『いい部屋あります。』)
- 『野川』(2010年、河出書房新社)のち河出文庫
- 『デカルコマニア』(2011年、新潮社)のち角川文庫
- 『チマチマ記』(2012年、講談社)のち講談社文庫
- 『あのころのデパート』(2012年、新潮社)のち新潮文庫
- 『45°』(2013年、講談社)のち講談社文庫(改題『45° ここだけの話』)
- 『ささみみささめ』(2013年、筑摩書房)
- 『団地で暮らそう!』(2014年、毎日新聞社)
- 『兄と弟、あるいは書物と燃える石』(2015年6月、大和書房)
- 『冥途あり』(2015年7月、講談社)のち講談社文庫
- 『フランダースの帽子』(2016年2月、文藝春秋)
- 『銀河の通信所』(2017年8月、河出書房新社)
- 『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』(2018年12月、河出書房新社)
- 『ゴッホの犬と耳とひまわり』(2022年11月、講談社)
随筆
- ことばのブリキ罐(1992年3月、河出書房新社)のち新装版 文庫「宇宙百貨活劇*」に収録
- 長野まゆみワールド辞典
- 都づくし旅物語 京都・大阪・神戸の旅(1994年2月、河出書房新社)のち文庫「遊覧旅行」
- 玩具草子(2002年2月、作品社)
アンソロジー
- 『小説乃湯 お風呂小説アンソロジー』(有栖川有栖・編。2013年3月、角川書店)『左近の桜』より「花も嵐も春のうち」を収録。
- 『忘れられない一冊』(2013年9月6日、朝日文庫)『少年愛の美学』(著:稲垣足穂)についてを収録。
- 『名探偵登場!』(2014年4月、講談社)のち講談社文庫。「ぼくの大伯母さん」を収録。
- 『長野まゆみの偏愛耽美作品集』(2022年2月、中央公論新社)著者おすすめの作品を収録したアンソロジー集。
未文庫化作品
- 『銀河電燈譜』『水迷宮 汪の巻』『水迷宮 瀧の巻』『青い鳥少年文庫 シリーズ』『千年王子』『時の旅人』『改造版 少年アリス』『お菓子手帖』
翻訳
脚注
- ^ 長野まゆみ*プロフィール
- ^ a b c d e 福本直美「人間以外なら何にでも 長野まゆみの世界」『幻想文学58 特集 女性ファンタジスト2000』、幻想文学企画室 編集、アトリエOCTA、2000年
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 「インタビュー 意識・記憶・身体の周囲をめぐる『新世界』『超少年』『サマーキャンプ』」『幻想文学58 特集 女性ファンタジスト2000』、幻想文学企画室 編集、アトリエOCTA、2000年
- ^ a b c d e f 秋枝(青木)美保「宮沢賢治と現代文学 その2 長野まゆみの文学における宮沢賢治作品 : 病む女性」 福山大学人間文化学部紀要 6、A21-A34, 2006-03-01、福山大学
- ^ “泉鏡花文学賞に2作品 長野まゆみさん「冥途あり」と篠原勝之さん「骨風」”. 北國新聞 (北國新聞社). (2015年10月15日) 2015年10月15日閲覧。
- ^ “野間文芸賞に長野まゆみさん「冥途あり」”. 産経ニュース (株式会社 産経デジタル). (2015年11月5日) 2015年11月6日閲覧。
- ^ 長野まゆみ作品目録 翻訳 翻訳版『少年アリス』 耳猫風信社
- ^ 長野まゆみ作品目録 翻訳 翻訳版『新世界』全5巻 耳猫風信社
- 1 長野まゆみとは
- 2 長野まゆみの概要
- 3 経歴・受賞
- 4 参考文献
固有名詞の分類
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