解毒剤 解毒剤の概要

解毒剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/08 09:06 UTC 版)

ある種のの場合、動物に少量の毒を注射して、でき上がった抗体を血中から抽出することによって解毒剤(血清)を作る場合がある。この方法により、毒蛇、毒蜘蛛、その他の有毒生物の毒に対する解毒剤が作られている。多くの生物毒には有効な解毒剤が存在せず、このような毒で咬まれたり刺されたりすると死に至ることがある。例えば蜘蛛、サソリなど節足動物によるある種の毒は、アレルギー反応やアナフィラキシーショックが起こった場合、アドレナリンの使用やアレルギー反応、アナフィラキシー・ショックに対処できる解毒剤がないとその毒は致死性になる可能性を秘めている。

その他の毒については解毒剤はほとんど知られていない。例えば有毒植物トリカブトの毒アコニチン中毒の場合など、極めて有毒なアルカロイドについて、ほとんど有効な解毒剤がなく、仮にヒトが致死量を摂取した場合、拮抗剤があっても判別できなければ結果として死を招くこととなる。


  1. ^ "antidote" - ドーランド医学辞典
  2. ^ a b 小瀧正年「身近な中毒 : その注意点と対処法」『名寄市立病院医誌』第8巻第1号、名寄市立総合病院、2000年、2-10頁、ISSN 1340-2749 
  3. ^ 大野曜吉 (2017年). “トリカブト毒性のフグ毒による遅延作用:沖縄トリカブト殺人事件”. 法医学の実際と研究. pp. 1–7. 2022年6月26日閲覧。
  4. ^ 第9回薬草だより (PDF) 松浦薬業株式会社
  5. ^ 【4】Q&A 薬物中毒について (PDF) 大分大学


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