特捜最前線 主題歌・挿入歌

特捜最前線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 16:04 UTC 版)

主題歌・挿入歌

主題歌
「私だけの十字架」
作詞:尾中美千絵 / 作曲:木下忠司 / 編曲:青木望 / 歌:チリアーノ(よくクロード・チアリと間違えられる[注釈 15]場合があるが、まったくの別人。)
早坂絃子が1970年に発売したシングル「電話」のB面曲「あの人は」。この曲の歌詞を一部変えたもの。
番組のEDにかかる。
挿入歌
「雪虫」
作詞:池田充男 / 作曲:弦哲也 / 編曲:竜崎孝路 / 歌:誠直也
第203話「幼児誘拐・菜の花の匂う女!」などで使われた。増位山太志郎のカバー。
「悪女の子守唄」
作詞:なかにし礼 / 作曲:宇崎竜童 / 歌:朝倉陽子 / 音楽コーディネーター:田村進一朗
第354話 - 第357話「石松愛弘悪女シリーズ」で使われた。
「砂時計」
歌:朝倉陽子
第393話 - 第396話「女性の犯罪体験の手記シリーズ」で使われた。
「右手に枯れたバラ」
作詞:高橋研 / 作曲:岡本朗 / 編曲:チト河内 / 歌:藤岡弘
第406話「スキャンダル・スクープ」などで使われた。

設定

特命捜査課は、警視庁本部や所轄が手がけた解決済事件の再調査や通常捜査では手に負えない難事件の解決を目的として、警視庁が創設した独立セクションである。その捜査は多岐に及び、いかなる事件にも介入できる権限を持つ。「他では出来ないことをやる」という課長の神代警視正の信念が捜査活動に大きく反映されたものとなっている。

特命捜査課は霞ヶ関の警視庁本部庁舎内ではなく、民間の総合ビルに入居。屋上にはヘリポート、地下には捜査車両が待機する駐車場がある。また刑事部屋の隣には取調室があり、そこにある洗面台の鏡がマジックミラーとして、刑事部屋から取り調べの様子が見えるようになっている。

番組開始当初の刑事部屋は近未来的な意匠が施されており、出入口付近に数本の柱が設けられ、課長のデスクの後ろにはレーダー型の背景が置かれた(第3話よりレーダーに東京周辺の地図が写るようになる)。第6話には柱が撤去、課長のデスクの背景も大きな東京周辺の地図に変更され、一般的なイメージの刑事部屋に変更されている。大型無線装置(電話や取調室の音を部屋内に流す拡声機能つき)、固定電話、リール型のテープレコーダーと一通りの設備が整っている。部屋内には特命ヘリをはじめ各種ヘリコプターのスチールが貼られている。

特命車・特命ヘリ

特命車
前番組である『特別機動捜査隊』に引続き、日産自動車が番組提供および車両提供していた。
劇中の覆面パトカーとして登場していた、セドリックグロリアスカイラインの日産車各車種は、4年に一度のサイクルでフルモデルチェンジされる度に新型に代替されており、番組のオープニング映像もその都度変更されていた。
番組のオープニング映像で覆面パトカーが疾走する形式は、前番組の『特別機動捜査隊』の流れを引き継ぎ、セドリック[6]、スカイライン[7]、グロリア[8]の順に疾走する形式であった。1981年にフルモデルチェンジしたR30スカイラインは、劇中でもすぐに登場していたが、オープニングでは先代C210のままとなっていた。1983年の3代目オープニングからは、Y30セドリック[9]・R30スカイライン[10]・Y30セドリック[11]の順に疾走する形式に変更され、1986年の4代目オープニングからは、前年のフルモデルチェンジにより代替導入されたR31スカイライン[12]が先頭となり、後続にセドリック2台[13]の順に疾走する3台体制が続いていたが、後の5代目オープニングからは、追加導入されたY30セドリック4ドアHT[14]が先頭となり、後続にR31スカイライン[15]・Y30セドリック2台[16]の順に疾走する4台体制に改められている。
主演の二谷英明は、劇中の覆面パトカーとして登場していたセドリックの専属CMキャラクターを、1972年(3代目にあたる230後期型。同年8月の4ドアハードトップ追加発売時)から1987年(6代目にあたるY30後期型)まで、4代に渡って約15年間務めていた。その他、フェアレディZ(S130型)なども一時的に登場していた。
特命ヘリ
スタート時において番組の特色として用意されたのが、専用ヘリコプターの存在である。ヘリの使用自体は他の刑事ドラマでもあるが、ここまでメインに扱うケースとしては本作品が唯一無二である。最初期ではほぼ毎回のように登場し、クライマックスでの追跡シーンや事件現場への移動手段などに使われた。だがヘリを必要としない捜査が増えていった点や予算の都合などもあり、次第に出番も減り、最終的には完全に姿を消した。操縦は回によって刑事自ら(主に桜井、紅林。2年目には吉野がヘリを操縦している回もあった。)か、専属のパイロットが担当。当初は特命ビルの屋上から発進できるよう待機していたが、次第にヘリポート待機に変更。ベースは日本農林ヘリコプターのベル47型(47G3B-KH-4)で、2年目にはドア無し仕様のヘリが、終盤ではJA9343型やヒューズ 369(JA9380)型の特命ヘリも登場した。当時のテレビドラマの多くは朝日航洋所有のヘリコプターを使用していたのに対し、東映では2000年ごろまでベル47型ヘリを作品に起用していた。なおレギュラーキャストの中で藤岡のみが自家用飛行機の操縦免許を所持していた。

注釈

  1. ^ 枠移動後初回は20:00 - 21:48の2時間SPとして放送。
  2. ^ 大滝自身も新潟県上越市で生まれ、東京都で育った。
  3. ^ 現実の刑事生活で40年続けるのは不可能である。
  4. ^ 第29話では神代が「20年来のつきあい」と発言。
  5. ^ 初期には「落としの船さん」「落としの一(ピン)さん」と呼ばれることもあった。
  6. ^ 第105話・第351話はゲスト扱い。
  7. ^ 青森県出身と語るシーンもある。ちなみに演じた西田本人は福島県出身
  8. ^ また西田が運転するシーンも度々あったが、のちに本人は運転免許を持っていないと話している。
  9. ^ 第145話は未出演、第351話はゲスト扱い。
  10. ^ 荒木がフォー・セインツのドラマーだったため。
  11. ^ ファミリー劇場での談話[出典無効]
  12. ^ 第351話はゲスト扱い。
  13. ^ なお加入当時のオープニングでは飛び降りて銃を発砲するシーンであったが、オープニングがリニューアルされたことで間も無く変更となる。
  14. ^ のちに(株)エースヘリコプターに改称したが、2002年12月解散した。
  15. ^ 例えば、「キネマ旬報2006年12月上旬特別号の宮城正樹「懐かしのテレビ・ドラマ『特捜最前線』『服部半蔵 影の軍団』『柔道一直線』」では、チリアーノ名義でクロード・チアリが歌っているとしている[要ページ番号]
  16. ^ この路線はのちに『はぐれ刑事純情派』や『相棒』に引き継がれた。
  17. ^ 一部地域を除き、20:57 - 21:00に『今夜のドラマスペシャル』も別途放送。
  18. ^ 地上波での新作放送は26年ぶりとなる(BS・CSを除く)。
  19. ^ 1981年に秋田放送から移行。移行後から1985年3月までは同時ネット、同年4月以降は遅れネット(1987年時点では日曜22:00[24])。
  20. ^ 1980年3月まではフジテレビ系列・テレビ朝日系列とのクロスネット局、同年4月から1993年3月まではフジテレビ系フルネット局。
  21. ^ a b 1985年9月までは同時ネット。同年10月以降は遅れネット。
  22. ^ a b 当該地域のおけるANN加盟局の変更(日本テレビ系列とのクロスネット局化)に伴う移行。
  23. ^ 1978年8月時点で水曜24:23 - 25:15のフィルムネット
  24. ^ 水曜日放送時代は同時ネット、1985年10月の枠移動後は最終回まで遅れネット
  25. ^ 正式社名は静岡県民放送。
  26. ^ 月曜日 22:00 -22:54枠
  27. ^ 1981年3月までは同時ネット、同年4月以降は遅れネット。
  28. ^ 1980年4月当時は同時ネットでありながらもテレビ朝日と同じスポンサーではなく、地元スポンサーと混ぜた。画像より
  29. ^ 水曜日放送時代は同時ネット、1985年10月の枠移動後もそのままの時間帯で最終回まで遅れネット

出典

  1. ^ a b 週刊TVガイド 1986年12月19日号 p.36「REPORT・長寿ドラマ『特捜最前線』が来春3月終了へ!」
  2. ^ かつては所轄署での刑事部署を実際に「捜査課」と称していたが、「捜査一課」「捜査二課」といった名称および呼称は本庁および道府県警察本部にのみ存在する。
  3. ^ 丸の内警察署は警視庁管内に実在する警察署である。
  4. ^ 現実世界での警察庁の課長職は警視長の階級にある警察官が就任する。また、警察庁は行政機関であり、事件を捜査をする実動執行部隊は存在しない。
  5. ^ 現実では1985年(昭和60年)3月31日に公務員の60歳の定年退職制度が施行されていて船村は、その年の6月6日に60歳の誕生日を迎えたのだが公務員の規定で翌年の3月31日(1986年(昭和61年)3月31日)が定年退職日だったので定年退職日の半年以上前に自己都合退職している事になる。
  6. ^ セダン黒色・330前期2000DX→430前期280Eブロアム
  7. ^ C110前期2ドアハードトップ2000GTX(通称:ケンメリ)白色→C210前期ゼダン2000GT-E.S(通称:丸目ジャパン)黄色→C210後期セダン2000GT-E.S(通称:角目ジャパン)銀色→R30前期セダン2000ターボGT-E.X(通称:ニューマン)銀色
  8. ^ セダン白色・330前期2000SGL→430前期200E-SGL
  9. ^ 4ドアHT・前期V20ターボSGL、黒色
  10. ^ 前期銀色
  11. ^ 前期黒色
  12. ^ 4ドアHT・R31前期GTパサージュツインカム24V(通称:7th・セブンス)白色
  13. ^ Y30前期黒色
  14. ^ 後期V20ターボブロアム
  15. ^ 前期白色
  16. ^ 前期黒色
  17. ^ 『昭和40年男』2016年4月号(クレタパブリッシング)109-112ページ「長坂秀佳インタビュー」より。
  18. ^ a b c d e f g 東映ビデオ - 特捜最前線「DVD-BOXに収録する ファンが選ぶベストエピソード」結果発表※なお同順位の場合を含む。
  19. ^ a b c d e f g 東映ビデオ - 特捜最前線DVD-BOX
  20. ^ 刑事ドラマの最高峰「特捜最前線」25年ぶりに復活! - 映画.com(2012年7月20日 06:00)
  21. ^ 平岡祐太:「特捜最前線」復活に手応え - MANTANWEB(2012年08月30日)
  22. ^ web ザ テレビジョン (2013年9月28日). “上川隆也の“一筆入魂”ポスターを公開!「特捜最前線2013」がいよいよ明日オンエア!!”. 2013年9月30日閲覧。
  23. ^ “伝説の「特捜最前線」が上川隆也主演で26年ぶりに復活! ED曲は笹野高史が熱唱”. クランクイン!!. (2013年9月18日). オリジナルの2014年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140413194858/http://www.crank-in.net/entertainment/news/26779 2013年9月30日閲覧。 
  24. ^ 昭和62年2月付け東奥日報テレビ欄の秋田テレビのテレビ欄
  25. ^  YBSテレビ基本番組表 1978年8月号参照。
  26. ^ 1985年10月2日、10月15日、1987年3月31日 信濃毎日新聞 テレビ欄






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