灌仏会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 04:00 UTC 版)
灌仏会(かんぶつえ)は、釈迦の誕生を祝う仏教行事である。日本では原則として毎年4月8日に行われ、一般的には花祭・花祭り・花まつり(はなまつり)と呼ばれている[1]。 降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)の別名もある。
注釈
- ^ 釈迦の生誕を天が祝福し、産湯として甘露の雨を降らせたという説もある。
- ^ 五種の香料を加えた五色の香水
- ^ 青・黄・赤・白・黒の5種の色をした水
- ^ シャクナゲ、ツツジ、卯の花などを竹竿の先に束ねて庭先や木の枝に高く掲げる。
- ^ 当時の記録では、日比谷公園には多くの人々が集まったらしい[12]。
- ^ 当時の参加者の寄せ書きによれば、中心人物は近角であったようだが、他の発起人は美濃部達吉、姉崎正治、芳賀矢一、巖谷小波、倉知鉄吉、藤代禎輔、松本文三郎、松村松年、長岡外史、玉井喜作、津軽英麿、吉田静致、薗田宗恵という錚々たる面々だった[12]。
- ^ ブルーメンフェスト。日本語に訳すと「花まつり」。
- ^ そもそも「Blumen Fest」と名付けた人物が「花まつり」の名付け親とも言えるが、『仏教タイムス』の中で「巌谷小波あたりが命名したのでは」という記事がある。仮にそうなら、僧侶以外が命名したことになる[12]。
出典
- ^ 『世界大百科事典』平凡社(2007年)
- ^ 中村保雄『仮面と信仰』新潮社〈新潮選書〉、1993年。ISBN 4106004364。145-146頁
- ^ 「洛陽伽藍記 水経注」p15 1974年(昭和49年)9月1日初版発行 楊衒之著 入矢義高訳 平凡社
- ^ 「魏書釈老志」p184 1990年(平成2年)2月9日初版発行 魏収 塚本善隆訳注 平凡社(東洋文庫版)には、魏書釈老志への引用と、訳注者による解説がある。
- ^ 「年中行事事典」p242 1958年(昭和33年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版
- ^ a b “花祭りに思う”. 大本山妙心寺. 2024年4月8日閲覧。
- ^ a b “神戸薬科大学薬用植物園レター”. 神戸薬科大学 (2021年6月17日). 2024年4月8日閲覧。
- ^ “第86回 江戸の虫除けと油虫”. 小学館. 2024年4月8日閲覧。
- ^ “2021年度 国府台女子学院中学部 推薦入試基礎学力調査” (PDF). 国府台女子学院中学部 (2021年1月1日). 2024年4月8日閲覧。
- ^ 「ねんとうえ」 - 世界大百科事典 第2版
- ^ 和歌森太郎「卯月八日」『国史大辞典』第2巻、吉川弘文館、1980年、P127
- ^ a b c d “8.「花まつり」の起源はドイツだった!?”. 彼岸寺 (2018年4月8日). 2019年4月9日閲覧。
灌仏会と同じ種類の言葉
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