機関銃 定義

機関銃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/03 14:19 UTC 版)

定義

ルイス軽機関銃のガス式自動機構を示したアニメーション。各部品の位置関係は実際のものとは異なる

機関銃は「銃」であるが、同様の機能を備えたである機関砲との違いは曖昧であり、組織や時代により異なる。現在の自衛隊では、明確な区分はないものの、基本的には口径が20mm未満のものを機関銃と言い、20mm以上のものを機関砲として運用している[4]日本陸軍では、当初は全てを機関砲と称していたが、1907年(明治40年)6月以降は従来の機関砲の内11mm以下のものは機関銃と改称、昭和11年1月以降はこの区分を廃止して銃か砲かは制式制定毎に決定することとなった[5]。一方、日本海軍では、当初は全てを機砲と称し、1921年(大正10年)より機銃と改称した[6]。これ以降、口径とは無関係に火薬ガスなどを利用して連続発射が可能なものは機銃と呼んでおり、口径40mmでも機銃と称された[7]

アメリカ軍第一次世界大戦頃に定めた自動火器の区分においては、陣地に据え付けるような大型で重量のあるものを機関銃(Machine gun)、運搬が容易で歩兵と共に前進できるものを自動小銃(Automatic rifle)とした[8]。この場合、一般に軽機関銃と称される銃の一部も自動小銃に含まれうる。

軍隊以外の組織では、より広い範囲の自動火器を機関銃の範疇に含める場合もある。アメリカ合衆国連邦銃器法英語版(National Firearms Act, NFA)では、機能を次のように説明し、これを構成する部品の組み合わせなども合わせ、規制の対象となる機関銃(Machinegun)と定義する。この場合、アサルトライフルや短機関銃なども機関銃に含まれる[9]

引き金を1度操作するだけで、手動での再装填を必要とせず、自動的に1発より多くの射撃を行えるように設計された、あるいはその機能を容易に復元できる火器
Any weapon which shoots, is designed to shoot, or can be readily restored to shoot, automatically more than one shot without manual reloading, by a single function of the trigger

日本の税関では、機関銃について、「引き金を引いている間は、自動的に連続して弾丸を発射し得る機能を有し、短時間に多数の弾丸を発射し、戦闘に適するように製造されたもので、口径が 20mm 未満のもの。」という定義を用いている[10]


  1. ^ 防衛省 2009, p. 21.
  2. ^ 床井雅美. "機関銃". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年10月13日閲覧
  3. ^ 大波 2008, p. 78.
  4. ^ 機関銃と機関砲はなにが違うの? 射撃の様子を口径順に並べてみた”. 乗りものニュース (2018年9月25日). 2021年7月3日閲覧。
  5. ^ 機関砲と機関銃の称呼区分廃止の件」 アジア歴史資料センター Ref.C01005020700 
  6. ^ 高須 1992.
  7. ^ 高須 1979.
  8. ^ Manual of the Automatic Rifle (Chauchat), Drill – Combat – Mechanism”. War Department. 2015年11月17日閲覧。
  9. ^ Firearms - Guides - Importation & Verification of Firearms - National Firearms Act Definitions - Machinegun”. ATF. 2021年4月24日閲覧。
  10. ^ 令和2年版密輸入の動向(白い粉・黒い武器レポート) 参考資料” (PDF). 税関. 2021年5月6日閲覧。
  11. ^ MCWP 3-15.1 Machine Guns and Machine Gun Gunnery”. U.S. Marine Corps. 2021年4月24日閲覧。
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m 弾道学研究会 2012, pp. 791–799.
  13. ^ 弾道学研究会 2012, p. 760.
  14. ^ a b c d e f 弾道学研究会 2012, pp. 773–784.
  15. ^ 弾道学研究会 2012, pp. 771–772.
  16. ^ a b c d 床井 2006, pp. 18–21.
  17. ^ 大波 2008.
  18. ^ a b McNab & Fowler 2003, pp. 81–89.
  19. ^ a b McNab 2018, pp. 51–56.
  20. ^ a b c d e f g h i 樋口 2008.
  21. ^ a b c d e f g h 床井 2006, pp. 8–16.
  22. ^ a b c d e f Ellis 2008, pp. 18–36.
  23. ^ www.LeonardoDaVinci.net.. “Machine Gun by Leonardo Da Vinci”. 2021年5月25日閲覧。
  24. ^ a b c Ellis 2008, pp. 45–57.
  25. ^ a b c d Ellis 2008, pp. 111–138.
  26. ^ Ellis 2008, pp. 57–74.
  27. ^ 岩堂 1995, pp. 783–789.
  28. ^ a b 岩堂 1995, pp. 796–811.
  29. ^ 加藤 2008.
  30. ^ Ellis 2008, pp. 141–192.
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  33. ^ a b 阿部 2015.
  34. ^ Ellis 2008, pp. 216–228.
  35. ^ 田村 2008.
  36. ^ a b ワールドフォトプレス 1986, pp. 70–77.
  37. ^ Ellis 2008, pp. 229–252.
  38. ^ 床井 2006, pp. 113–115.
  39. ^ a b Grant 2013, pp. 77–78.
  40. ^ McNab 2020, pp. 182–184.
  41. ^ 床井 2006, p. 293.
  42. ^ a b 床井 2006, p. 76.
  43. ^ 防衛研究所戦史研究センター 2014, pp. 299–318.






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