日本の陣形史 備考

日本の陣形史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 20:35 UTC 版)

備考

  • 乃至政彦によれば、鶴翼の陣はv字ではなく、本来は「八字」(または「八の字」『甲陽軍鑑』)として書かれたものであり、敵とぶつかる過程で、v字に移行するが、それも一時的なものとする。
  • 乃至政彦は『大友興廃記』に記述される八陣の陣形相性についても、まずありえないとしている。
  • 戦国時代における鉄砲隊の割合は、軍役定書から分かり、上杉氏で約5.7パーセント(「上杉家軍役張」『上杉家文書』、5532名中、鉄砲隊は316挺。[41])、武田氏で10.7パーセントで弓矢の割合と同じ[42]。近世期の軍役でも10パーセント前後(「軍役」を参照)。これに対し、伊達氏は、「伊達政宗最上陣覚書」(『伊達家文書』2、708号)で、「鉄砲1100挺、騎馬330騎、弓200張、槍650本」と50パーセント近く、「伊達政宗大阪の陣陣立書」では、「鉄砲3470、騎馬560、弓100、槍1310」と50パーセントを超える。16世紀末の西洋でも鉄砲隊の割合は半数に達しておらず(「小銃#概要」を参照)、普及速度が分かる。

参考文献

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