政治家の年金未納問題
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事件の経過
- 2004年4月23日…小泉内閣の閣僚のうち、中川昭一(経済産業大臣)・麻生太郎(総務大臣)・石破茂(防衛庁長官)の後の麻生内閣の首相・閣僚となる3名が国民年金の納付をしていなかったことが判明。民主党代表の菅直人はヒット曲の「だんご3兄弟」にちなんで「未納三兄弟」と揶揄して強く批判。
- 2004年4月28日…小泉内閣閣僚の年金未納問題を追及していた菅直人も1996年1月から同年10月までの10か月間、当時の所管大臣(厚相)であったにもかかわらず年金に未加入だったことが判明する(後に行政の過失と判明。社会保険庁は菅の未加入を加入期間と訂正したが未払いは解消せず)。小泉内閣では福田康夫(官房長官)、竹中平蔵(経済財政・金融担当大臣)、谷垣禎一(財務大臣)、茂木敏充(沖縄・北方対策担当大臣)の4名に年金未納期間があったことが判明する。
- 2004年5月7日…福田康夫が内閣官房長官を引責辞任。
- 2004年5月10日…菅直人が民主党代表を辞任。
- 2004年5月11日…年金制度改革関連法案が、自・公・民の三党合意で衆議院を通過。
- 2004年5月12日…公明党、代表の神崎武法ら幹部を含む13人の未納議員を公表。
- 2004年5月13日…民主党が33人の未納議員公表。厚生労働副大臣の森英介、谷畑孝の未納判明。
- 2004年5月14日…小泉首相の任意加入期間の年金未加入が発覚。衛藤晟一衆議院厚生労働委員長の未納判明。
- 2004年5月17日…小沢一郎が年金未加入時期があったとして、民主党次期代表を辞退する旨を発表した。
- 2004年5月26日…自民・公明両党は、検討を進めていた保険料未納者が保険料追納を可能にする特例法案の成立を断念。
- 2004年5月27日…坂口力厚生労働大臣が国民年金未加入(任意期)を公表。
- 2004年5月27日…1986年4月以降の年金未納の議員氏名を公表することを義務つける法案を民主党の議員が提出。
- 2004年6月5日…年金改革関連法案が参議院で可決、成立。
- 2004年7月30日…社会保険庁職員300人ほどが私用目的で年金未納情報を閲覧していたことが発覚し、一斉処分が行われた。一部の職員がマスコミに情報をリークしていたことも明らかになった。
固有名詞の分類
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