我主イエズスキリストの新約聖書 我主イエズスキリストの新約聖書の概要

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我主イエズスキリストの新約聖書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/19 06:15 UTC 版)

ラテン語聖書ヴルガータをもとに訳されたもので、ローマ教皇を中心とするカトリック教会の伝統に従って、細かい注釈がついている。天主公教会(カトリック教会)において広く用いられた。

ヴルガータ訳を基礎とし、ギリシャ語聖書を参照、伝道士加古義一に口述させた。1905年頃、脱稿したが、さらに小野藤太、山田準、武笠三らの添削を受けた。1908年頃、ラゲは上京。築地司教座聖堂に居を定め、聖書印刷に経験のある横浜福音印刷合資会社で印刷。1910年、初版発行にいたる。出版費は司教座から、その他の費用はラゲの私財と有志の寄付金でまかなった[1]

同年、外国人宣教師向けにローマ字版が発行された。[2][3]

その後、「一九六〇年度版では、中央出版社編集部により本文は従来のまま文語体とし、かなづかい、漢字、字体などを新しく改訂したものである。なお序言、註などは、この際すべて口語に直した」という改訂版が刊行され[4]、平成初年まで刊行されていた。

脚注

参考文献

  • 海老澤有道 『日本の聖書 聖書和訳の歴史』講談社〈講談社学術文庫〉、1989年。ISBN 4-06-158906-7 

外部リンク


  1. ^ 『人物による日本カトリック教会史』池田敏雄著、中央出版社、1968年、p.162
  2. ^ 河野純徳 『キリシタン文化研究シリーズ 21 鹿児島における聖書翻訳 -ラゲ神父と第七高校学校造士館教授たちー』キリシタン文化研究会、4月19日 昭和56、127-128頁。 
  3. ^ 海老澤有道 『日本の聖書 聖書和訳の歴史』講談社、12月10日 平成元年、360頁。 
  4. ^ E・ラゲ 訳 『新約聖書 文語体』(第22版)中央出版社、6月30日 昭和50、凡例(1)頁。 


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