性格検査 性格検査の概要

性格検査

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 20:46 UTC 版)

主な方法

質問紙法
質問項目に被検者が答え、回答結果を点数化する事によりパーソナリティを捉える検査法。検査の施行と結果の整理が簡単であるという利点があるが、被検者の意識的側面しか捉えられない、意図的な回答の欺瞞に弱いという短所がある。これに対して妥当性尺度によって受検態度を測定することで短所を補っている。
投影法
比較的あいまいな刺激を用いて、被験者に何らかの課題の達成を求める検査法。あいまいな刺激に対しては、被検者の無意識が投映されるという仮定に基づいている。被検者の無意識的側面が把握できる、回答を意図的に操作する事が難しいという利点がある一方、被検者への心理的負担が大きい、検査結果の整理が煩雑である、検査の信頼性、妥当性に難点があるなどの欠点もある。これに対してコンピュータプログラムによる簡便化、システム化を行うことで欠点を補っている。
  • ソンディ・テスト:人物の顔写真が印刷された48枚のカードを一定の手続きで被験者に示し、好き・嫌いの基準でカードを選んでもらい、その結果から被験者の衝動のありようを分析・把握する。
  • ロールシャッハ・テスト:左右対称のインクのシミから被験者が想像したものから人格を分析する。
  • TAT主題統覚検査):主題が曖昧な絵から物語を作らせ、心理状態を判断する。
  • バウムテスト(ツリーテスト):木を描かせ構図や木の様子(実や葉の有無、枝や根の形など)から心理を判断する。
  • SCT(文章完成法テスト):不完全な文章に自由に補わせて全文を作らせる。心の歪みを探る。
  • P-Fスタディ(絵画欲求不満検査):欲求不満が生まれる日常的な場面が描かれた絵に対する反応をみる。
  • CPT(カラー・ピラミッド・テスト):24種類のカラーチップを用いて、好き・嫌いの両基準でピラミッド版を作らせ、選択された色彩の頻数と構成の両次元から性格診断を行う。
作業検査法
被検者にある一定の作業を行わせ、その結果からパーソナリティを捉える検査法。攻略法が確立されており、書籍上、インターネット上にて公開されていることが欠点である。[3]

出典

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参考文献

関連項目




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