志賀海神社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/09/17 09:36 UTC 版)
神宮寺
志賀海神社には、かつて神宮寺として金剛山吉祥寺があった[2]。創建は永享年間（1429年-1441年）といわれる[3]。本来は天台宗であったが、のち禅宗に改めて博多承天寺末となった[2]。寺内には文殊堂があり文殊信仰が盛んで、航海神としても信仰されたという[2]。
吉祥寺は明治元年（1868年）3月の神仏分離で廃寺となった[3]。この吉祥寺を継承したのが、志賀海神社南方にある荘厳寺であると考えられている[2]。この荘厳寺には、平安時代の木造観音菩薩立像（福岡市指定有形文化財）、南北朝時代の銅造菩薩坐像（福岡市指定有形文化財）が伝えられている。
登場作品
| 「 | 覊旅作 ちはやぶる 鐘の岬を 過ぎぬとも 我れは忘れじ 志賀の皇神 （ちはやぶる かねのみさきを すぎぬとも われはわすれじ しかのすめかみ） |
」 |
—『万葉集』巻7 1230番 | ||
現地情報
所在地
交通アクセス
周辺
脚注
注釈
原典
出典
- ^ 『和名抄』に見える筑前国糟屋郡志珂郷・阿曇郷一帯とされる（『日本古代氏族人名辞典』阿曇氏項より）。志珂郷は志賀島に比定、阿曇郷は福岡市東区上和白・下和白から糟屋郡新宮町にかけて、または志賀島に比定される（『福岡県の地名』志珂郷項・阿曇郷項より）。
- ^ 『釈日本紀』巻6 阿曇連等所祭神条所引『筑前国風土記』逸文。
- ^ 『先代旧事本紀』「陰陽本紀」（『国史大系 第7巻』（経済雑誌社、1897年-1901年、国立国会図書館デジタルコレクション）110コマ参照）。
- ^ 『新抄格勅符抄』10 神事諸家封戸 大同元年（806年）牒（神道・神社史料集成参照）。
- ^ a b 『日本三代実録』貞観元年（859年）正月27日条（神道・神社史料集成参照）。
- ^ a b c 『日本三代実録』元慶4年（880年）3月22日条。
- ^ 『小右記』万寿4年（1027年）8月27日条、同年8月30日条。
- ^ 『万葉集』巻7 1230番（07/1230（山口大学「万葉集検索システム」参照））。
- ^ a b c d e f g h i j k 神社由緒書。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 『福岡県の地名』志賀海神社項。
- ^ a b c d e f g h i 『日本の神々』志賀海神社項。
- ^ 『国史大辞典』海神信仰項。
- ^ a b c 『国史大辞典』綿津見神項。
- ^ a b c d e f g 『角川日本地名大辞典』志賀海神社項。
- ^ 『角川日本地名大辞典』志賀島項。
- ^ “名島神社”. 綾杉るな. 2010年4月13日閲覧。
- ^ a b c 境内説明板。
- ^ a b 石造宝篋印塔（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ a b c 中津宮古墳（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 志賀海神社神幸行事（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ a b c d e f g h 志賀海神社歩射祭（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ a b c d e f 山ほめ祭（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ 山誉漁猟祭（個人サイト）。
- ^ a b c d 志賀海神社の七夕祭（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ 坪井良平『新訂 梵鐘と古文化』（ビジネス教育出版社、1993）、pp.302 - 304
- ^ a b 細形銅剣鎔笵残欠（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
- ^ a b 志賀海神社の力石（福岡市経済観光文化局「福岡市の文化財」）。
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