忍たま乱太郎 特徴・その他

忍たま乱太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/16 07:49 UTC 版)

特徴・その他

原作に引き続き厳密な時代考証が貫かれており、明白に冗談とわかるような現代の事物や外来語五百円硬貨テレビエレキギター等)の登場は許されるが、安土桃山期以降の物品を出すのは厳禁となっている。誤って江戸期の物品(寛永通宝等)を描いたために原作者の要請で修正を行った回があるほど[16]

最初期の放映分では、戦国時代の設定から戦死者の描写などがあったが、その後かかる描写はなくなった(第1期の再放送についてもその描写がある話のみ飛ばして放送し、放送されなかった)。封印作品も幾つか存在し、初期には人身売買どもり等を取り扱った話が放送されていたが、何れも再放送・DVD収録はなされていない。

第11期(2003年) - 第12期(2004年)にかけて、オープニング後30秒程度、ヘムヘムによるショートコントが放送されていた(本編とのストーリー上の関連性はない)。

30分番組時代(第1期)は、一回の放送につき、一話をそれぞれサブタイトルの異なるAパート・Bパートに分けて放送した。A・Bパートはいずれも一話完結式の場合もあれば、前後編に分かれた続き物の場合もある。A・Bパートの間にはアイキャッチ映像が流れていた(後述)。また、本放送後に特典コーナーや『忍たま補習授業』や絵描き歌等のおまけ映像が放送されていた。次回予告も存在し、予告は乱太郎が担当、BGMには『勇気100%』のインストゥルメンタルが使われていた。

第2期からは一回一話10分の放送となっている。アニメオリジナルの話の場合、基本的には1話完結だが、原作に沿った話だと続き物になる場合が多い。また、続き物となった場合でも、前回のあらすじを振り返るシーン等は導入されない(ただし、登場人物がこれまでの展開や主要人物の名前等を簡潔におさらいするかのような発言をする事はある)。

現在のエンディングでは、全国の視聴者による忍たまのイラストを(第8期は4枚、第9期 - 第13期は3枚、第14期以降は2枚)紹介しているが、第25期を除く金曜日のみ(第8期・第9期の金曜日はイラスト1枚紹介後、第10期・第11期は木曜日)、イラストを送る際の宛先を紹介している。

エンドクレジットは、左上にタイトルロゴと表記。背景は第25期までグリーンバック[注 5]だったが、第26期からは眠っているヘムヘムが描かれるようになり、背景も手裏剣をあしらったポップなデザインへ一新された。第28期ではNHKがたまごロゴの使用を停止した事に伴い、エンドカードのNHKロゴ表記が文字のみのロゴに変更された。なお、第29期からは右下に表示される「終/NHK」が使用されなくなった(第11期までは「つづく 制作・著作/NHK」、第12期 - 第27期は「おわり/NHK」、第28期のみ「終/NHK」と表記されていた)。

サブタイトルアニメーション

  • 初代(使用期間 - 1993年4月10日 - 2002年7月19日〈第1期 - 第10期〉)
    画面左下に乱太郎、きり丸、少し遅れてしんべヱが登場し[注 6]3人が扇子(乱太郎のものは緑、きり丸のものは黄、しんベヱのものは赤)を掲げると、中央に白字のサブタイトルが現れる。BGMは「忍たまファミリーご紹介の段」のイントロ部分のアレンジ。当初は、しんベヱの足ときり丸の足の一部が背景の桜の模様が描かれたピンクのラインに隠れて見えなかったが、その後修正されている。第2期-第7期では「の段」の部分が少し変更されており、サブタイトルの部分だけではなく、同部分にも「だん」とルビがふられていたが、第8期以降は、第1期のようにルビはふられなくなった。また、同期-第10期では他にもフォントが変更されており、2代目においても同一のものが使用されている。また、第10期の一部のエピソードでは、サブタイトルの部分が黒く縁取りされていたことがある。2001年4月2日に本編は作画方式をセル画からデジタル製作に移行したが、このアニメーションは引き続きセル画のまま継続していた。唯一のセル画制作。放送開始時から10年という長期にわたって一貫して使用され、サブタイトルアニメーションでは現在使用期間が最も長い。
  • 2代目(使用期間 - 2003年4月7日 - 2007年6月12日〈第11期 - 第15期〉)
    初のデジタル制作。丘の上にいた乱太郎、きり丸、しんべヱの頭上に、巨大なヘムヘムの顔を模った岩石が落ちてきて、そこにサブタイトルが重なる。最後に3人が岩石の端から顔を出す。途中から効果音と3人のセリフが追加された。第12期までは、第10期までと同じく、画面右下に脚本、演出、絵コンテのクレジットのテロップが表示されていたが、第13期からは表示されなくなり、全てED(エンディング)にクレジットされるようになった。このアニメーションよりBGMが変更され、4代目まで同一のBGMが使用された。
  • 3代目(使用期間 - 2008年3月31日 - 2010年9月16日〈第16期 - 第18期〉)
    ヘムヘムが乱太郎、きり丸、しんべヱ、学園長の福笑いを次々に完成させ、最後に本物の学園長が飛び出して来て、右下にヘムヘム、左上に学園長、そして中央にサブタイトルが表示される。このアニメーションからは本編と同様にハイビジョン制作となった他、一年生の制服の井桁模様が白字に変更された。
  • 4代目(使用期間 - 2011年3月28日 - 2015年3月20日〈第19期 - 第22期〉)
    ヘムヘムが描かれたどんでん返しの扉から乱太郎、きり丸、しんベヱが順番に現れ、(右上で山田伝子の顔が回転している)最後に乱太郎、きり丸、しんべヱのいずれか(ランダム)のアップが映し出され、その真ん中にサブタイトルが表示される[注 7]
  • 5代目(使用期間 - 2015年3月30日 - 2016年11月11日〈第23期 - 第24期〉)
    ヘムヘムが走りながら学園長(一番目)、山田伝蔵・土井半助(二番目)、一年は組(三番目)の絵が描かれた襖を順番に開けていく。最後にヘムヘムが乱太郎、きり丸、しんベヱのいずれか(ランダム)にぶつかり、ヘムヘムがぶつかったキャラが振り返った後、中央にサブタイトルが表示され、左側、右側、中央のいずれか(ランダム)[注 8]にはヘムヘムと残りの2人が顔を出している。このアニメーションよりBGMが変更された。また、第24期からBGMが若干長めになっている。
  • 6代目(使用期間 - 2017年4月3日 - 〈第25期 - 〉)
    フィルムの上をヘムヘムが走った後(フィルムには過去の映像が流れている)、最後にヘムヘムが転び、乱太郎、きり丸、しんベヱがのいずれか(ランダム)が出てきてサブタイトルが表示され、残り2人は人形としてヘムヘムと共にサブタイトル画面の隅[注 9]に登場する。第29期までは、上述のようにサブタイトルに登場するキャラの順番はランダムだったが、第30期からは乱太郎→きり丸→しんベヱ(最初のみ乱太郎→しんベヱ→きり丸)の順に固定されている。

なお、全てで共通しているのは、その日のタイトルは乱太郎のみが「の段」は3人でタイトルコールする[注 10]

アイキャッチアニメーション

以下のような映像が第1期のみで流れていたが、使用BGMは第2期以降もしばらく本編で使われていた。

  • 乱太郎、きり丸、しんべヱ、ヘムヘムが左から右へダッシュし(地面には黄色・緑・赤の三色の矢印)、急ブレーキをかけ拳を突き上げる。背景には矢印が縞模様に変化したカラフルな卵が現れる。

注釈

  1. ^ a b 20周年SP(スペシャル)でも藤森と共同で担当[1]
  2. ^ 作中では、忍術学園の生徒を意味する「忍者のたまご」の略称として呼称されている[4]
  3. ^ 2015年(平成27年)3月27日まではきり丸、しんべヱの台詞も白で表示されていた。ただし、2012年(平成24年)7月16日に放送された特別番組ではそれぞれ水色、緑色で表示されていた。第23期(2015年3月-6月)が放送終了した後も、以前の作品を再放送する際は、きり丸、しんべヱの台詞が、放送当時のパターンを踏襲し白で表示されている。
  4. ^ 同時に、原作者が存命しているテレビアニメとしても最も長く放送されている。
  5. ^ このエンドクレジットは同じくNHKで製作されたアニメ「はりもぐハーリー」も背景色は異なるものの同じ形式のものを使用していた。
  6. ^ 乱太郎は右側から登場するが、きり丸・しんベヱは左側から登場する。
  7. ^ 4代目以降のサブタイトル表示画面の背景色は、乱太郎が緑、きり丸がオレンジ、しんべヱがピンクで統一されている。
  8. ^ キャラクターごとに位置は決まっており、乱太郎は右側、きり丸は左側、しんべヱは中央に登場し、残りのキャラクターはそれぞれの反対側(しんべヱの場合は中央下部)に登場する。
  9. ^ 乱太郎・きり丸の場合は5代目と同じ位置だが、しんべヱの場合は左側に乱太郎ときり丸の人形、右側にヘムヘムが振り分けられる。
  10. ^ そのため、本編に3人いずれか、または全く登場しない話でも彼らは喋っていることになる。
  11. ^ ただし、「忍たまベストコンビ投票」の結果を受けて制作された第21期第1話から第5話では、その回のメインとなるキャラクターが読み上げる(「の段」の部分は従来通り乱太郎・きり丸・しんべヱの3人で読み上げる)。
  12. ^ 第6期までは「鈴木みえ」名義。
  13. ^ 尼子が大塚のファンだったことから、唯一原作者指名でキャスティングされた[17]。第23期第21話まで担当。
  14. ^ 第30期SP番組まで担当。
  15. ^ 第20期SP番組以降担当。
  16. ^ 周夫の息子。第23期第26話以降担当。
  17. ^ 第30期第23話以降担当。
  18. ^ 2009年10月5日 - 10月23日と2014年3月10日 - 3月21日は、放送を休止。(前者は2010年5月27日まで毎週金曜日が休止となる。)
  19. ^ 2018年1月に移行して放送。
  20. ^ a b 第30期から第31期29話までは「ジャニーズJr.」名義。2023年10月17日にジャニーズ事務所がSMILE-UP.に社名を変更したことに伴う名義変更。
  21. ^ コーラス編曲
  22. ^ a b 使用当初はカタカナ表記でクレジットされていた。
  23. ^ きり丸→ユキ・トモミ→土井→山田→しんべヱ・シゲ→食堂のおばちゃん・ヘムヘム→乱太郎の順。学園長のみ冒頭とラストの全員集合時に登場。
  24. ^ 放送当時は「ジャニーズWEST」名義。2023年10月17日にジャニーズ事務所がSMILE-UP.に社名を変更したことに伴い2024年の再放送で名義変更。
  25. ^ キャスト:猪名寺乱太郎(声 - 高山みなみ)、摂津のきり丸(声 - 田中真弓)、福富しんべヱ(声 - 一龍斎貞友)、池田三郎次(声 - 志乃宮風子)、川西左近(声 - 天田有希子)、能勢久作(声 - 土門仁)、伊賀崎孫兵(声 - 千葉一伸)、神崎左門(声 - 宮田幸季)、浦風藤内(声 - 桃森すもも)、平滝夜叉丸(声 - 高木渉)、綾部喜八郎(声 - 石田彰)、斉藤タカ丸(声 - 浪川大輔)、久々知兵助(声 - 小田敏充)、不破雷蔵(声 - 金丸淳一)、鉢屋三郎(声 - 山崎たくみ)、潮江文次郎(声 - 成田剣)、七松小平太(声 - 神奈延年)、食満留三郎(声 - 鈴木千尋)、ユキ(声 - 國府田マリ子)、トモミ(声 - 江森浩子)、大川シゲ(声 - むたあきこ)

出典

  1. ^ PASH! 2014年4月号「スタッフのここを注目!」より。
  2. ^ 『忍たま』30周年、視聴者投票による“ベストコンビ”で完全新作5話制作へ 30分のSPアニメ放送も”. ORICON NEWS. オリコン (2022年3月31日). 2023年12月28日閲覧。
  3. ^ いちばん優しい「乱太郎」 放送30年の「忍たま」 声優3人が語る”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社 (2023年1月2日). 2023年12月28日閲覧。
  4. ^ ものがたり”. 忍たま乱太郎 | NHKアニメワールド. 忍たま乱太郎. NHK. 2023年12月28日閲覧。
  5. ^ 「おじゃる丸15th 忍たま乱太郎20th 記念企画」”. アニメワールド+BLOG. NHK (2012年11月2日). 2012年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
  6. ^ マーチャンダイジングライツレポート 1997年1月号より。
  7. ^ “NHK教育アニメ「忍たま乱太郎」 意外!「腐女子」萌えまくり”. J-CASTニュース. (2009年12月21日). https://www.j-cast.com/2009/12/21056531.html 2014年9月18日閲覧。 
  8. ^ 田中聡子 (2019年10月1日). “アニメ「忍たま乱太郎」の原作漫画、12月末で連載終了”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2023年12月6日閲覧。
  9. ^ “『忍たま乱太郎』実写版に続いてアニメも映画化、来春公開”. オリコン. (2010年9月24日). https://www.oricon.co.jp/news/80344/full/ 2011年2月8日閲覧。 
  10. ^ 史上初! 「忍たま」ラジオスペシャル番組放送決定!”. アニメワールド+BLOG. NHK (2013年03-04). 2013年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月6日閲覧。
  11. ^ a b 忍たま乱太郎の宇宙大冒険 with コズミックフロント☆NEXT”. 忍たま乱太郎の宇宙大冒険 with コズミックフロント☆NEXT|NHKアニメワールド. NHK. 2024年1月1日閲覧。
  12. ^ “「忍たま」×「LIFE!」スペシャル 12月19日放送決定!”. NHKアニメワールド. (2018年12月4日). オリジナルの2018年12月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20181218102151/https://www6.nhk.or.jp/anime/topics/detail.html?i=5208 2018年12月18日閲覧。 
  13. ^ NHKプラスで配信する番組について”. NHK広報局(2020年2月28日作成). 2020年3月7日閲覧。
  14. ^ 忍たま乱太郎と行こう!にっぽん宇宙旅 「鹿児島でロケットにムチュウ!の段」”. NHKクロニクル. NHK. 2023年12月6日閲覧。
  15. ^ 忍たま乱太郎のにっぽん宇宙旅ミニ 「Dance!ウチュウチュ」”. NHKクロニクル. NHK. 2023年12月6日閲覧。
  16. ^ 劇場版『忍たま乱太郎 』原作者・尼子騒兵衛氏インタビュー”. アニメイトタイムズ. 2017年6月11日閲覧。
  17. ^ 大塚周夫さん葬儀、野沢雅子らが弔辞”. 日刊スポーツ. 2019年6月16日閲覧。
  18. ^ 2022年度(前半期)放送番組時刻表”. NHK. 2022年2月10日閲覧。
  19. ^ a b アニメ「忍たま乱太郎」第30シリーズのOP&EDはジャニーズJr.が担当、PVも公開(動画あり)”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年3月14日). 2022年5月12日閲覧。
  20. ^ 「忍たま乱太郎」新作劇場アニメ、12月に公開 屈指の人気エピソードが初の映像化”. コミックナタリー. ナタリー (2024年2月22日). 2024年2月22日閲覧。
  21. ^ マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、107ページ
  22. ^ 山陽電鉄で「忍たまとおでかけ号」運転中 - 鉄道ファン「鉄道ニュース」2019年7月25日、2019年7月27日閲覧






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