島国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/15 15:17 UTC 版)
概要
「島国」という言葉は、日本の国語辞典などでは周囲を海で囲まれた国とあるが、国際的には、領土がすべて島から構成される国を意味する[2]。
例えば、海に囲まれたオーストラリアは大陸国家である。すなわち、6つの大陸の中で最小の大陸であるオーストラリア大陸、および、周囲の島々から成る国である。
島国は、面積だけをとってもさまざまで、ナウルの21平方kmからインドネシアの191万9440平方kmまである。周辺は海洋であるため、海洋からの資源(食糧など)、船舶による貿易を容易にする条件が整っている場合がある。交易ルートとして栄える地域も多い。気候条件はさまざまであるが、大陸性気候にはならない、つまり気温の年較差が小さいという点では一致している。
経済
大消費地域に近い、もしくは航路上に位置する場合は、交易によって発展しやすい。近代に至るまでは船舶は速力が遅く、頻繁な補給が必要であった。船員も現代のタンカーのように数人~10人程度という少人数ではなく、数十人という場合もあった。このため、頻繁な食料補給が必要となり、島国は貴重な補給基地として活用された。寄港地には船舶によって運搬されてきた物品を扱う交易所が発展する傾向が見られる。
文化
島国に住む人の住民性のステレオタイプを指して島国根性(英: insularism)と呼ぶ場合がある。一般に、排他的であり、多様性・異文化を許容せず、自国の民族、資源、思想などに依存している様子を指す。端的には、閉鎖的で視野が狭い様子を指す。島国気質、島国的(英: insularity)とも言われ、特に政治・経済・文化がグローバル化する現代においてはネガティブに受け取られる。
文化的な閉鎖性を批判する表現として「島国」という言葉を使うことがある。また世界経済がグローバル化する中で、日本人の英会話能力が突出して低い事や国家間の自由貿易に消極的である点などから経済的に孤立しようとしている事を「島国根性」と批判する事例もある[要出典]。
島国と同じ種類の言葉
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