地球 (ドラゴンボール) 政治

地球 (ドラゴンボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/17 15:11 UTC 版)

政治

地球全土は、ひとつの連邦国家として統治されている。『ドラゴンボール』における地球は、全世界にある43の小国が集まり地球国とも言えるひとつの国家[17]となっており、国同士の対立戦争が起こりにくい環境になっている。これは異星人や魔界生物などといった地球外生命体の侵略に対抗するためといった防衛問題が各国の共通意識としてあり、国という枠組みを越えて地球国という旗の下統一される必要性があったからという説がある[17]。また行政活動上の都合もあり、全世界は東西南北4つのエリアに区分けされている[注 6]

連邦国家における中央集権体制によって全権を握っているのが、キングキャッスルに住む国王である。原作第一話でブルマが「ずっと昔」と語っていた100年前[18]にドラゴンボールを集めた人物は王様になった。国王が選挙によって選ばれるのか、世襲制であるかは不明。王が実権を掌握する君主制だが、政策はおおむね民主的であり、行政は各地方の自治体に任せている。地方行政からすれば国王への関心は薄い。産業、文化の違いが著しく、政治経済の機能は、西の都や中の都などの大都市に集中しており、地方までは行き届いていない[17]

中央の目が地方に届いていない分、世界的に治安は必ずしも良いとは言えず、都市圏から離れた場所にはピラフ大王やレッドリボン軍などの犯罪集団が頻繁に出没している。政府にも、国王が統帥権を持つ国の軍隊である王立防衛軍がある。主にキングキャッスルのある中の都を防衛する役割を担い近代兵器で武装した大規模な軍隊だが、ピッコロ大魔王セルから瞬時にして壊滅させられるなど戦力的には弱い。


注釈

  1. ^ プレイディア用ゲーム『ドラゴンボールZ 真サイヤ人絶滅計画』に登場する地図は独自の設定になっており、ニシン大陸、ビタミン諸島、アツアツオデン大陸、カメアルク諸島、トロロネバ大陸、キャラメルン大陸が描かれている。
  2. ^ 劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』およびアニメ『ドラゴンボール超』では追い詰められたフリーザが地球を破壊するが、ウイスが時を戻せる能力を使い、フリーザが地球を破壊する前まで時間を戻している。アニメ『ドラゴンボール超』第69話では則巻アラレが地球割りをして地球が真っ二つに割れるが、地面が割れただけで他は何ごとも起きなかった。
  3. ^ その後、未来の全王は悟空によってタイムマシンで現代に連れてこられて現代の全王と友達になり、未来トランクスとマイは未来の全王に消される前の時代に移り住むことにし、当然そこにはその時代の自分たちがいることを承知した上でタイムマシンで旅立っていった。
  4. ^ アニメ『ドラゴンボール超』では、1万ゼニー紙幣の肖像画に鳥山の自画像が描かれている。
  5. ^ 原作では高等学校が、アニメ『ドラゴンボールGT』では中学校が、アニメ『ドラゴンボール超』では大学が存在している。また、『銀河パトロール ジャコ』ではブルマが大学の特別講師を務めていることが判明している。
  6. ^ ブルー将軍がアラレにぶっ飛ばされた地点が「エジプト」とされているなど、現実世界と一部共通する名称の場所も作中に登場している。
  7. ^ セルゲームまでの9日間で受けられるサブクエスト「アニマリンの悲劇」で語られている。
  8. ^ 魔族でもモンスター型でもないギランやブヨンは、怪獣に分類される。
  9. ^ ウミガメ、プテラノドン、第1話の巨大魚など。
  10. ^ アニメではパオズ山にあるとされ、昔悟空が育ての親の孫悟飯と暮らしていた小屋が家の近くにあることが明確になっている。
  11. ^ アニメではパオズ山と描写されている。
  12. ^ サイヤ人編以降の展開では、セルや魔人ブウなどに殺された人々、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』で破壊された北の都などの、悪役による被害はいずれもドラゴンボールで復活・再建されている一方、東の都に関しては作中では一切触れられていない。
  13. ^ アニメ『ドラゴンボール』第129話で少年時代の悟空が時をさかのぼり武泰斗や若い頃の亀仙人と鶴仙人と出会ったほか、『ドラゴンボールZ』で天津飯やクリリンたちが、過去の世界で幻のサイヤ人と戦った。
  14. ^ アニメ『超』ではデンデの「パンペイナッポ」の呪文で空を移動し、「アペポンコッピ」の呪文で止まる。
  15. ^ アニメ版では普通に食料があった。また、シャワーカーテン付きシャワールームも完備されている。
  16. ^ アニメ版では炎や氷柱が立ち上がったりと室内の厳しい環境が表現された。
  17. ^ トランクスが未来に帰って数日後の話。
  18. ^ サブクエスト「精神と時の部屋の調整」で行われる。デンデが「一度に二人しか入れませんが、この数を増やすつもりです」と語っている。部屋に入れる人数の調整と部屋の改装はミスター・ポポが行う。
  19. ^ ただし、悟空たちの修行での牛乳配達の予約は電話で行っている。
  20. ^ 「亀仙流」という文字が表紙に入っている。
  21. ^ a b 『DRAGON BALL 大全集』4巻の「ドラゴンボール世界の地球」項目での位置[40]
  22. ^ 人間が定めた制度ではなく山そのものが本当に女人禁制であり、女性が1人でも山に登ると猛吹雪に見舞われ、下山すれば途端に晴天になる。
  23. ^ アニメ『ドラゴンボール超』では、17号が島にいる一番の目的はミノタウロスを守ることだと語られている。
  24. ^ 『DRAGONBALL大全集6』ではジャガーの屋敷、ジャガー邸と表記されている。
  25. ^ 『DRAGONBALL大全集6』、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』ではジャガー島と表記されている。

出典

  1. ^ 大全集 4巻 1995, pp. 74.75; 大全集 7巻 1996, pp. 220.221.226-240; 超全集 1巻 2013, pp. 264.265; 超全集 4巻 2013, pp. 234.235.244-260.
  2. ^ 「THE EARTH OF DB WORLD」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball LANDMARK 少年編〜フリーザ編』集英社、2003年12月24日、ISBN 4-08-873478-5、30頁、31頁。
  3. ^ 鳥山明「巻末企画 DRAGON BALL 龍球問答」『DRAGON BALL フルカラー ピッコロ大魔王編 2巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年3月4日、ISBN 978-4-08-880622-8、220頁、221頁。
  4. ^ ドラゴンボール改 サイヤ人来襲 世界地図.表示させるにはAdobe Flash Playerが必要。また、ブラウザの設定でJavaScriptをONにする必要あり。2020年1月8日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g ドラゴンボールZ カカロット フィールド”. 2020年1月8日閲覧。
  6. ^ 超全集 4巻 2013, p. 34.
  7. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「超豪華3大マル秘特集 鳥山明スペシャル (2)鳥山明先生描き下ろしマンガ「わしとアニメ」」『ドラゴンボールZ アニメ・スペシャル』集英社、雑誌29939-10/18、9頁。
  8. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 10 亀仙人」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、23頁。
  9. ^ 鳥山明「其之百六十二 カリン塔」『DRAGON BALL 第8巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年7月15日、ISBN 4-08-851838-1、41頁。
  10. ^ 鳥山明「其之百六十二 如意棒の秘密」『DRAGON BALL 第14巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1988年8月15日、ISBN 4-08-851611-7、89頁。
  11. ^ a b 鳥山明「DRAGON BALL- 放たれた運命の子供」『銀河パトロール ジャコ』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2014年4月9日、ISBN 978-4-08-870892-8、241・245頁。
  12. ^ 小説『ドラゴンボール超 ブロリー』集英社(ジャンプ ジェイ ブックス)、2018年12月14日、55頁。ISBN 978-4-08-703468-4
  13. ^ 「其之五十三 サガンボ銀河強盗団」『ドラゴンボール超 第12巻』集英社、2020年4月3日、ISBN 978-4-08-882264-8、13頁。
  14. ^ a b 超全集 1巻 2013, pp. 20–24.
  15. ^ 超全集 4巻 2013, p. 32.
  16. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実〜トリヤマはこう考えていたよスペシャル〜」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド ストーリー編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月9日、ISBN 978-4-08-874803-0、93頁。
  17. ^ a b c 大全集 7巻 1996, p. 38.
  18. ^ 大全集 7巻 1996, p. 38; 超全集 4巻 2013, p. 38.
  19. ^ a b 大全集 4巻 1995, p. 67.
  20. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「なるほど!?ザ・ドラゴンボール」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』集英社、1987年12月1日、雑誌29939-12/1、138頁。
  21. ^ 超全集 1巻 2013, p. 29.
  22. ^ a b 大全集 7巻 1996, p. 42.
  23. ^ 「DB Vジャンプ GAME 鳥山明先生が初めて明かした新設定に注目!!」『Vジャンプ 2020年4月号』集英社、2020年2月21日、JAN 4910113230408、74頁。
  24. ^ ジャンプ・コミック出版編集部編「DB種族相関図」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、4-5頁。
  25. ^ “「ドラゴンボールオンライン」の実現に必要だった二つのフュージョンとは? ICON2009で行われたNTL高宮氏の講演を紹介”. 4Gamer.net. (2009年12月3日). https://www.4gamer.net/games/038/G003825/20091203021/ 2020年4月23日閲覧。 
  26. ^ 超全集 1巻 2013, p. 30.
  27. ^ ドラゴンボールZ 神と神 特別版』および『ドラゴンボール超』より。
  28. ^ 大全集 4巻 1995, pp. 74.75; 超全集 1巻 2013, pp. 264.265; 大全集 7巻 1996, pp. 221.230; 超全集 4巻 2013, pp. 235.248.
  29. ^ 劇場版ドラゴンボール公式サイト劇場版ドラゴンボールヒストリー(公開終了)より。
  30. ^ a b c 伊能昭夫編「BACKGROUND DESIGN COLLECTION 美術設定コレクション」『TVアニメーション ドラゴンボール超 超スタートガイド』集英社、2015年7月3日、雑誌 11324-08、37-41頁。
  31. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「みんなみてみて!DRAGONBALL キャラクター大集合 変身幼稚園の日び あのころボクらは若かった!!」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』60-61頁。
  32. ^ 大全集 7巻 1996, p. 227.
  33. ^ a b c 鳥山明「巻末企画 DRAGON BALL 龍球問答」『DRAGON BALL フルカラー ピッコロ大魔王編 3』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2016年3月4日、222-223頁。ISBN 978-4-08-880644-0
  34. ^ 大全集 7巻 1996, p. 64.
  35. ^ 鳥山明「其之百三十六 ピッコロ大魔王の恐怖!」『DRAGON BALL 第12巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1988年4月15日、ISBN 4-08-851609-5、63頁。悟空、クリリン、ヤムチャの天下一武道会の名簿より。
  36. ^ 鳥山明「其之七十一 KAMEHOUSE発見さる!!」『DRAGON BALL 第6巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年3月15日、ISBN 4-08-851836-5、165頁。
  37. ^ 鳥山明「其之三百六十六 サイヤ人たちの修行」『DRAGON BALL 第31巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1992年8月9日、ISBN 4-08-851686-9、73頁。
  38. ^ a b c d e f 週刊少年ジャンプ特別編集「みんなみてみて!DRAGONBALL キャラクター大集合 うへへっ ここがワシの家じゃよ〜ん!!」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』集英社、1987年12月1日、雑誌29939-12/1、64-65頁。
  39. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」 『DRAGONBALL冒険SPECIAL』138頁。
  40. ^ 大全集 7巻 1996, pp. 74.75.
  41. ^ 大全集 7巻 1996, p. 88.
  42. ^ 大全集 7巻 1996, p. 234.
  43. ^ a b 大全集 4巻 1995, p. 166.
  44. ^ a b c 大全集 7巻 1996, p. 239.
  45. ^ 大全集 4巻 1995, p. 87.
  46. ^ 鳥山明「其之百三十七 よみがえれ 孫悟空!」『DRAGON BALL 第12巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1988年4月8日、ISBN 4-08-851609-5、72頁。
  47. ^ 大全集 7巻 1996, p. 57.
  48. ^ 週刊少年ジャンプ特別編集「死闘熱闘記 R・R軍の巻」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』43頁。
  49. ^ a b 4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray & DVD『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』封入特典 豪華60Pブックレット、東映、5頁。
  50. ^ 小説『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』集英社(ジャンプ ジェイ ブックス)、2022年6月19日、ISBN 978-4-08-703520-9、12頁。
  51. ^ 「STAFF INTERVIEW 須江信人 美術設定」『ドラゴンボール超ブロリー 超パンフレット』東映、2018年12月14日、31頁。
  52. ^ 4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray & DVD『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』封入特典 豪華60Pブックレット、東映、38頁。
  53. ^ 4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray & DVD『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』封入特典 豪華60Pブックレット、東映、36頁。
  54. ^ a b 4K ULTRA HD Blu-ray & Blu-ray & DVD『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』封入特典 豪華60Pブックレット、東映、6頁。





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