地球温暖化 歴史

地球温暖化

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歴史

初期の発見

この1912年の記事は、石炭の燃焼がどのように二酸化炭素を生成して気候変動を引き起こすかという温室効果を簡潔に説明している[98]

1820年代、ジョゼフ・フーリエは、地球の気温が太陽エネルギーのみから説明できる以上であることを説明するために、温室効果を提案した。地球の大気は太陽光に対して透明であるため、太陽光は地表に到達し、そこで熱に変換される。しかし、大気は地表から放射されるに対して透過的ではなく、その熱の一部を取り込み、その結果として地球が温暖化するというものである[99]

1856年、ユニス・ニュートン・フート英語版は、太陽の温暖化効果は、乾燥した空気よりも水蒸気を含む空気の方が大きく、二酸化炭素(CO2)の場合はさらに大きいことを示した。彼女は、「二酸化炭素の大気は、私たちの地球をより高温にするはずだ...」と結論づけている[100][101]

1859年以降[102]ジョン・ティンダルは、乾燥した空気の合計99%を占める窒素と酸素は、に対して透過性があることを確立した。しかし、水蒸気メタン二酸化炭素などの気体は放射された熱を大気中に再放射した。ティンダルは、これらの気体の濃度変化が、氷河時代を含む過去の気候変化を引き起こした可能性があるという仮説を提案した[103]

スヴァンテ・アレニウスは空気中の水蒸気は常に変動するが、空気中のCO2濃度は長期的な地質学的プロセスの影響を受けることに気がついた。増加したCO2濃度による温暖化は、水蒸気量を増加させ、それが正のフィードバックにより温暖化を増加させる。1896年、彼はその種の最初の気候モデルを発表し、CO2濃度が半分になると気温が下がり、氷河期が始まる温度の低下を引き起こした可能性があることを予測した。また、CO2が2倍になることで予想される温度上昇を約5~6°Cと計算した。他の科学者は当初懐疑的で、温室効果は飽和状態にあるため、CO2が増加しても違いはなく、気候は自律的に調整されると信じていた[104]ガイ・スチュワート・カレンダー英語版は、1938年から、気候が温暖化し、CO2濃度が上昇しているという証拠を発表したが[105]、彼の計算結果も他の科学者たちから同様の反対にあった[104]

科学的コンセンサスの学術研究英語版[106][107]は、コンセンサスのレベルが気候科学の専門知識と相関していることを反映している[108]

科学的コンセンサスの形成

1950年代、ギルバート・プラス英語版は、異なる大気層と赤外線スペクトルを含んだ詳細なコンピューターモデルを作成した。このモデルはCO2濃度の増加が温暖化を引き起こすことを予測した。同時期に、ハンズ・スースはCO2レベルが上昇している証拠を発見し、ロジャー・レベル英語版は海洋がCO2増加を吸収しないことを示した。2人の科学者はその後、チャールズ・キーリングが継続的な増加の記録を開始するのを助けた。この記録は「キーリング曲線」と名付けられた[109]。科学者たちは公に警告するようになり[110]、1988 年のジェームズ・ハンセンの議会証言で、その危険性が強調された[111]。世界中の政府に正式なアドバイスを提供するために、1988年に気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC)が設立され、学際的な研究が活発に行われるようになった[112]

地球の気候は温暖化しており、それが人間の活動が原因で引き起こされているということは、ほぼ完全な科学的コンセンサスである。2019年時点で、最近の文献での合意は99%以上に達している[113][14]。国または国際的な科学団体の中に、気候変動に関する科学的コンセンサス英語版に反対する団体は存在しない[114]。さらにコンセンサスは、気候変化の影響から人々を保護するために何らかの形の行動を取るべきであるという見解に発展している。国立科学アカデミーは、世界中の指導者に地球規模の温暖化ガスの排出削減をするべきだという声明を発表した[115]

科学的な議論は、査読が行われた科学学術雑誌の論文上で行われている。科学者たちは気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書で、これらの議論を数年ごとに評価している[116]。2021年のIPCC第6次評価報告書では、気候変動が人間によって引き起こされていることは「疑う余地がなく明確である(unequivocal)」と述べられている[107]


注釈

  1. ^ IPCC第4次評価報告書#人為起源及び自然起源の気候変化要因を参照
  2. ^ IPCC第4次評価報告書#気候変化の理解と原因解析を参照
  3. ^ 地球温暖化の影響#気温への影響を参照
  4. ^ a b IPCC第4次評価報告書#第一作業部会報告書:自然科学的根拠を参照
  5. ^ IPCC第4次評価報告書#長期的な緩和策(2030年以降)を参照
  6. ^ IPCC第4次評価報告書#使われている表記を参照
  7. ^ a b c d 地球温暖化の影響を参照
  8. ^ IPCC第4次評価報告書#第二作業部会報告書:影響・適応・脆弱性を参照
  9. ^ 地球温暖化の影響#既に発生している影響の例を参照
  10. ^ IPCC第4次評価報告書#長期的な緩和策(2030年以降)
  11. ^ IPCC第4次評価報告書#人為起源及び自然起源の気候変化要因を参照
  12. ^ 過去の気温変化も参照
  13. ^ 過去の気温変化#観測精度に関する議論
  14. ^ IPCC第4次評価報告書#近年の気候変化の直接観測の結果を参照
  15. ^ en:List of scientists opposing the mainstream scientific assessment of global warming
  16. ^ 地球温暖化の影響#日本における予測内容を参照
  17. ^ 北極海の氷は海に浮いているため、融解しても海面上昇に影響しない。
  18. ^ 海面上昇も参照
  19. ^ 例えば、脱炭素社会を目指す「カーボンニュートラル」が挙げられる。 化石燃料の消費は地球温暖化だけではなく、資源が徐々に枯渇する中無理な採掘をすると環境に大きな負荷をかけることも問題である[67]
  20. ^ 例えば、地球温暖化と気象異常について研究する気候学、気象学の研究者、農業や生態系、治水への影響を検討する農学、生態学、土木工学、技術開発を行う工学など。 また、これら理系の研究者だけでなく、法整備や財政処理、経営、経済、社会などへの影響を予測、対応する文系の研究者との協力による「学際研究」も必要である[73]

出典

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