古本 古書にまつわる文化

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古本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/12 20:02 UTC 版)

古書にまつわる文化

古本を含む書籍はそれ自体が文化的な存在であるうえ、希少本の探索に熱意を向ける蒐書家(ビブリオマニア)にはコレクターにつきものの悲喜こもごもが伴う。このため、かつては『彷書月刊』という古書専門雑誌が出版されていたほか、古本にまつわるエッセイや古書店主の回想録も多い。

10月は古書月間、10月4日は「古書の日」とされている。読まれた本への感謝を表すため、古書市会場となっている京都市の知恩寺では毎年10月下旬に古本供養を行っている[6]。東京の神田明神でも2017年10月5日、東京都古書籍商業協同組合が初の古本感謝祭を開いた[7][8]。物に対する通常の供養・おはらいと異なり、これらの本は焼却・廃棄はされず、再度販売されている。

また古書店には、元の持ち主にとって思い入れがある本や、秘密を書いた手記・日記魔術魔導書などが並んでいても不思議ではない雰囲気がある。このため、ミステリ小説ホラー小説などの舞台としても多く用いられる[9]

元の持ち主による本以外の物の挟み込みや書き込み、破損などがある「痕跡本」を蒐集する者もいる[10](「#古書店主の著名人」で後述)。

古書マニアの著名人

古書店主の著名人


注釈

  1. ^ ○○にはジャパン、京阪神、神保町などが入る。
  2. ^ 逢坂の『書物の旅』(講談社文庫)では「本の山に埋もれて大往生できれば、本もわたしも本望だと思う」と書いている。

出典

  1. ^ 古典籍総合データベース”. www.wul.waseda.ac.jp. 2020年1月25日閲覧。
  2. ^ 古典籍資料室|国立国会図書館―National Diet Library”. www.ndl.go.jp. 2020年1月25日閲覧。
  3. ^ 公定価に阻まれて珍しい古本消える(昭和15年12月26日 朝日新聞(夕刊))『昭和ニュース辞典第7巻 昭和14年-昭和16年』p156 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  4. ^ “米最初の印刷本が史上最高額14億円で落札、17世紀の詩編”. ロイター. (2013年11月27日). http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE9AQ02X20131127 2015年7月13日閲覧。 
  5. ^ AFP「スーパーマンがデビューしたコミック誌、史上最高額で落札」『スーパーマンがデビューしたコミック誌、史上最高額で落札 国際ニュース : AFPBB Newsクリエイティヴ・リンク2011年12月2日
  6. ^ 古本供養(知恩寺)
  7. ^ 古本感謝祭 開催します。 東京古書組合ホームページ(2017年9月20日)
  8. ^ 「古本 感謝のおはらい/神田明神」『読売新聞』朝刊2017年10月5日(都民版)
  9. ^ ロバート・ブロック妖蛆の秘密』、紀田順一郎『古本屋探偵』シリーズ、三上延ビブリア古書堂の事件手帖』など。
  10. ^ 古沢和宏『痕跡本のすすめ』太田出版(2019年7月31日閲覧)。


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