内分泌学 検査

内分泌学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 16:16 UTC 版)

検査

下垂体

  • 下垂体前葉機能検査
    • 四者負荷試験
      下垂体前葉機能のスクリーニング検査。GRH, CRH, LHRH, TRHを同時に静注し、GH, ACTH, F, LH, FSH, TSH, PRLの経時的変化をみる。
  • 抗利尿ホルモン分泌能
    • 水制限試験
      水制限試験(みずせいげんしけん)は、水分補給を暫く断つ試験。
    • 高張食塩水負荷試験
      高張食塩水負荷試験(こうちょうしょくえんすいふかしけん)は、高い濃度の食塩水を補給する試験。
      • 目的
        1. 抗利尿ホルモンの分泌能を調べる事
        2. 鉱質コルチコイドの分泌能を調べる事
      • 原理
        1. 目的1
          ナトリウムの負荷による体液の浸透圧の上昇を視床下部にある浸透圧受容体が感知し、抗利尿ホルモンの分泌を刺激する事で体液を薄めて浸透圧を下げようとするホメオスタシスを利用する。
        2. 目的2
          ナトリウムの負荷によって血圧が上昇していると勘違いした傍糸球体装置レニン分泌を抑制する結果、RAA系が抑制されるホメオスタシスを利用する。
      • 方法
        早朝の安静時に床に寝た状態で2時間掛けて約2lの生理食塩水を点滴静注する。
      • 判定
        1. 目的1
尿浸透圧 判定
低下していない 心因性多飲症や糖尿病腎不全など
低下している 腎性尿崩症中枢性尿崩症
        1. 目的2
血中鉱質コルチコイド 判定
1/2以上 原発性アルドステロン症
~1/2以下 本態性高血圧

耐糖能

  • OGTT - HOMA-R -HOMA-β[1][出典無効]
  • グルカゴン負荷試験 : グルカゴンを投与して血糖と血中CPR値を計る検査。
    • 目的
      インスリン分泌能を調べること。
    • 原理
      グルカゴンは血糖を上げるホルモンなのでグルカゴンによって血糖が上昇すると、正常であれば血糖を下げるインスリンが血中に分泌される。またグルカゴンそのものもインスリン分泌作用を持っている。
    • 方法
      早朝空腹時にグルカゴン1mgを静脈注射して、6分後に採血をして、得られた血液血糖値と血中CPR値を測定する。
    • 判定
血中CPR値 インスリン分泌能 判定
異常高値 自律的分泌 インスリン産生腫瘍等
1.0ng/mL以上 余力あり 正常又は軽度耐糖能異常
1.0ng/mL未満 余力なし インスリン療法が必要







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