内分泌検査による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/16 15:07 UTC 版)
ほぼ原因別分類と対応する。外因性のゴナドトロピンを投与することでLH、FSHの分泌能を調べるゴナドトロピン負荷試験が一般的である。視床下部性と下垂体性の鑑別に非常に有効である。原則としては視床下部性無月経ではゴナドトロピンに反応するが下垂体性無月経の場合は反応しない。 視床下部性無月経 視床下部に障害があるためLH、FSHの前値は低い。ゴナドトロピン負荷後は正常反応を示す。ゴナドトロピンの反応が悪い場合は反復投与することでLH、FSH分泌能が正常化することがある。 下垂体性無月経 下垂体に障害があるためLH、FSHの前値は低い。ゴナドトロピン負荷後も下垂体前葉からのLH,FSHの分泌がなされない。 卵巣性無月経 卵巣に障害があるためLH、FSHの前値は著しく高く、高ゴナドトロピン状態である。ゴナドトロピン負荷後も過剰反応を示し、LH,FSHは異常高値となる。卵巣性無月経だけではなく、排卵期、閉経後の女性も同様のパターンをとることがある。 PCOパターン(stein-Leventhal症候群) 多嚢胞性卵巣症候群がこのパターンに含まれる。LHの前値は高いがFSHの前値は正常化、低値をしめす。ゴナドトロピンを負荷するとLHが過剰反応するがFSHの反応は正常である。
※この「内分泌検査による分類」の解説は、「無月経」の解説の一部です。
「内分泌検査による分類」を含む「無月経」の記事については、「無月経」の概要を参照ください。
- 内分泌検査による分類のページへのリンク