主教祈祷 主教祈祷の概要

主教祈祷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/27 23:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ディキリを左手に、トリキリを右手に持ち、会衆を祝福する、エルサレム総主教セオフィロス3世(2005年5月8日撮影)。頭にはクロブークを被っている。

特徴・性質

聖体礼儀をはじめ、各種の時課モレーベンパニヒダ埋葬式等の臨時祈祷といった、奉神礼の全般において、主教祈祷と司祭祈祷の構成はそれぞれ骨格は全く同一であるものの、部分的に少々異なる構成が定められている(例:聖体礼儀中の聖三祝文の歌い方など)[2]

主教祈祷用の祈祷書チノヴニクロシア語: Чиновник[3], アルヒエラティコギリシア語: Αρχιερατικό[4])が使われる。但しギリシア語の祈祷書ではメガ・エフホロギオΜέγα Ευχολόγιο)と呼ばれる、主教・司祭・輔祭が使う祈祷書に一括されて収録されていることがある[5]

用いられる祭具は司祭祈祷に比べて主教祈祷では多くなり、主教が用いるディキリとトリキリ[6]や、主教の足元に置く敷物であるオルレツ[7]も奉神礼において用いられる。

長輔祭は主教祈祷の輔佐に当り、副輔祭は主教にかかる祭具の一部を扱い、祭服の着脱を補助する。

聖体礼儀中の定められた箇所で行われる神品機密は、主教のみに執行が許される機密である[8]。従って神品機密が行われる聖体礼儀は必然的に主教祈祷の聖体礼儀となる。

参考文献

  • 編著:司祭 ダヴィド水口優明『正教会の手引き』発行:日本ハリストス正教会 全国宣教委員会、改訂:2013年5月

関連項目

外部リンク




「主教祈祷」の続きの解説一覧




主教祈祷と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「主教祈祷」の関連用語

主教祈祷のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



主教祈祷のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの主教祈祷 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS