上野国
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国内の施設
国府
群馬郡国府村にあったとする説(『上野名跡考』)があり、のちに群馬郡旧元総社村(現在の群馬県前橋市元総社町付近)の蒼海城跡とする説(『群馬郡村誌』など)が定説になったが、近藤義雄による群馬郡大友村(現在の群馬県前橋市大友町付近)の南の平坦地とする説が一時定説化していた[21]。
国府域を確定させるため近藤説に基づいて1961年(昭和36年)から尾崎喜左雄らによって発掘調査が行われたが、むしろ元総社地区が最有力という結論になった[21]。ただし、国府域や国衙跡は不明のままである[21]。
国分寺・国分尼寺
- 上野国分寺跡 (群馬県前橋市元総社町と高崎市東国分町・引間町、北緯36度23分42.27秒 東経139度01分20.72秒 / 北緯36.3950750度 東経139.0224222度)
- 国の史跡。東大寺式伽藍配置で、寺域は東西220メートル・南北235メートル。北方に後継の国分寺(高崎市東国分町、北緯36度23分58.53秒 東経139度01分17.19秒 / 北緯36.3995917度 東経139.0214417度)が所在。
- 上野国分尼寺跡 (群馬県前橋市元総社町と高崎市東国分町、北緯36度23分39.45秒 東経139度01分41.64秒 / 北緯36.3942917度 東経139.0282333度)
- 僧寺跡の東方に所在。東大寺式または法華寺式伽藍配置で、推定寺域は1.5町四方。発掘された遺構は埋め戻されている。後継はない。
神社
- 甘楽郡 貫前神社
- 群馬郡 伊加保神社
- 勢多郡 赤城神社
- 比定社(山宮):赤城神社 (群馬県前橋市三夜沢町、北緯36度29分03.94秒 東経139度10分41.08秒 / 北緯36.4844278度 東経139.1780778度)
- 比定社(里宮):二宮赤城神社 (群馬県前橋市二之宮町)
- 参考社:赤城神社 (群馬県前橋市富士見町赤城山、北緯36度33分10.12秒 東経139度11分00.50秒 / 北緯36.5528111度 東経139.1834722度)
- 『中世諸国一宮制の基礎的研究』に基づく一宮以下の一覧[22]。
- 総社:総社神社 (群馬県前橋市元総社町、北緯36度23分16.79秒 東経139度02分16.39秒 / 北緯36.3879972度 東経139.0378861度)
- 一宮:一之宮貫前神社 (群馬県富岡市一ノ宮、北緯36度15分18.60秒 東経138度51分27.50秒 / 北緯36.2551667度 東経138.8576389度)
- 二宮:二宮赤城神社 (群馬県前橋市二之宮町、北緯36度22分02.08秒 東経139度10分03.56秒 / 北緯36.3672444度 東経139.1676556度)
- 三宮:三宮神社 (群馬県北群馬郡吉岡町大久保、北緯36度26分22.08秒 東経139度00分49.42秒 / 北緯36.4394667度 東経139.0137278度)
- 四宮:甲波宿禰神社 (群馬県渋川市川島、北緯36度31分50.22秒 東経138度58分03.28秒 / 北緯36.5306167度 東経138.9675778度)
- 五宮:若伊香保神社 (群馬県渋川市有馬、北緯36度27分58.28秒 東経138度59分41.63秒 / 北緯36.4661889度 東経138.9948972度)
- 六宮:榛名神社 (群馬県高崎市榛名山町、北緯36度27分30.55秒 東経138度51分08.03秒 / 北緯36.4584861度 東経138.8522306度)
- 七宮:小祝神社 (群馬県高崎市石原町、北緯36度18分43.69秒 東経139度00分03.64秒 / 北緯36.3121361度 東経139.0010111度)
- 八宮:火雷神社 (群馬県佐波郡玉村町下之宮、北緯36度18分09.65秒 東経139度09分05.38秒 / 北緯36.3026806度 東経139.1514944度)
- 九宮:倭文神社 (群馬県伊勢崎市東上之町、北緯36度18分39.99秒 東経139度09分05.17秒 / 北緯36.3111083度 東経139.1514361度)
安国寺利生塔
- 安国寺:慈光山常昭院安国寺 (高崎市通町) - 浄土宗、本尊:阿弥陀如来
利生塔は未詳。
注釈
出典
- ^ 「上野国」『国史大辞典』吉川弘文館。
- ^ a b 『世界大百科事典』(平凡社)毛野(けぬ)項。
- ^ 『国造本記』(『先代旧事本紀』第10巻)下毛野国造条。
- ^ レファレンス協同データベース - 栃木県立図書館回答。
- ^ 『日本の地名 群馬県の地名』(平凡社)上野国節。
- ^ 『和名抄』。
- ^ 『万葉集』。
- ^ 『古事記伝』
- ^ 日本古典文学大系本『萬葉集 一』(岩波書店、昭和32年)。
- ^ 万葉集検索システム(山口大学教育学部)、佐佐木信綱『新訓萬葉集』(岩波文庫)参照。
- ^ 『大辞林』(第三版)毛野項。
- ^ 熊倉浩靖 『古代東国の王者 上毛野氏の研究 2008年改訂増補版』(雄山閣)p.5。
- ^ 日本大百科全書、ニッポニカ・プラス(小学館)
- ^ 大辞泉(JapanKnowledge)
- ^ 『国史大辞典』(吉川弘文館)上野国項。
- ^ a b c d 日本書紀
- ^ 続日本紀
- ^ 倭名類聚抄
- ^ 日本後紀
- ^ 類聚三代格
- ^ a b c 金沢清則. “上野国府とその付近の東山道、および群馬、佐位駅家について”. 2022年10月23日閲覧。
- ^ 『中世諸国一宮制の基礎的研究』(岩田書院、2000年)pp. 276-283。
- ^ 吉井藩領の「旧高旧領取調帳」の記載は岩鼻県。本項では「角川日本地名大辞典」の記述による。
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