ロシアグランプリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 14:51 UTC 版)
ソチ・オートドローム | |
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レース情報 | |
---|---|
周回 | 53 |
コース長 | 5.848 km (3.634 mi) |
レース長 | 309.944 km (192.602 mi) |
開催回数 | 10 |
初回 | 1913年 |
最終開催 | 2021年 |
最多勝利 (ドライバー) |
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最多勝利 (コンストラクター) |
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最新開催(2021年): | |
ポールポジション |
![]() マクラーレン-メルセデス 1:41.993 |
決勝順位 |
1. ![]() メルセデス 1:30:41.001 2. ![]() レッドブル-ホンダ +53.271s 3. ![]() フェラーリ +62.475s |
ファステストラップ |
![]() マクラーレン-メルセデス 1:37.423 |
概要
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F8%2F88%2FRussia_Grand_Prix_1913_Suvorin.jpg%2F200px-Russia_Grand_Prix_1913_Suvorin.jpg)
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F2%2F22%2FF1_Grand_Prix_Russia_2014_start_lane.jpg%2F200px-F1_Grand_Prix_Russia_2014_start_lane.jpg)
ロシアでは第一次世界大戦以前の1913年・1914年にサンクトペテルブルクでロシアグランプリが行われていた為、F1発足以前のグランプリ時代から換算してちょうど100年ぶりに同レースが復活することになった。旧ソビエト連邦崩壊後、経済成長を続けるロシアでは、1990年代よりF1開催が噂されており、2000年代以降はロシア国籍チーム(ミッドランドやマルシャ)の発足、国際サーキット(モスクワ・レースウェイ[注 2])の建設、ロシア人F1ドライバー(ヴィタリー・ペトロフ、セルゲイ・シロトキン、ダニール・クビアト)のデビューといったプロセスを経て、ロシアグランプリの復活実現に至った。
2010年10月に、ロシアのウラジーミル・プーチン首相と、F1の興行を統括するFormula One Management(FOM)のバーニー・エクレストン会長の間で2014年から開催する契約が交わされた[1]。2015年までは秋、2016年と2017年には春、2018年からは秋に開催された。
2017年2月に開催の契約を2021年から2025年まで延長することを発表した[2]。
2022年は9月に開催予定だったが、ロシアのウクライナ侵攻を受け、2月24日の会議と3月1日の世界モータースポーツ評議会の臨時会合を経て、不可抗力を理由に開催中止となった[3][4]。また、3日には2025年までの開催契約を解除したことを発表した[5]。
コース
ロシアGPは黒海沿いの保養地ソチに新設されるソチ・オートドロームで開催される。同地で2014年2月に開催されたソチオリンピックの会場周辺を利用した、1周5.848kmのサーキットとなる。五輪用に建設した各種インフラ設備を転用することで、低コストでのF1開催を実現できるとしている。
ロシア政府は2011年に建設費用として1億9,540万ドル(発表時点でのレートで約148億5,000万円。ユーロで1億2千500万ユーロ)の予算を割り当てたと発表した[6]。2012年にはサーキット建設がスタートし、サーキット設計はヘルマン・ティルケが担当している[7]。なおF1で使用されるコースは常設コース部分と市街地コース部分の複合になっている[8]。
2023年からサンクトペテルブルクのイゴラ・ドライブ・サーキット[9]で開催予定だったが、2023年以降の開催契約は解除されたため、同サーキットでのレース計画は消滅した[5]。
おもな出来事
- 2014年
- ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのワン・ツー・フィニッシュにより、メルセデスが初のコンストラクターズタイトルを獲得。
- 2015年
- キミ・ライコネン(フェラーリ)がファイナルラップでバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)と接触、ライコネンはレース終了後にタイム加算ペナルティが科せられ5位から8位に降格したことにより、メルセデスの2年連続コンストラクターズタイトル獲得が決定した[10]。
- 2021年
- ロシアの組織的なドーピング問題により、世界アンチ・ドーピング機関が国際スポーツイベントから同国の除外を決めた事に関連し、F1公式サイトや国際映像においてロシア国旗の掲出が行われなかった[11]。また、決勝前の国歌演奏も行われず、代わりにピョートル・チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』が演奏された。
注釈
出典
- ^ “F1ロシアGP、2014年からソチで開催へ”. AFPBB News (2010年10月15日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ “F1ロシアGPが契約延長、2025年まで開催へ”. AFPBB News (2017年3月1日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ “F1、9月に予定していたロシアGPの開催中止を発表。ロシアによるウクライナ軍事侵攻を受け決断”. auto sport Web (2022年2月25日). 2022年3月3日閲覧。
- ^ “FIA、ロシア人ドライバーの「中立的立場」での国際競技出場を認める。ロシアGPは正式に中止に”. auto sport Web (2022年3月2日). 2022年3月2日閲覧。
- ^ a b “F1、2023年以降のロシアGPも中止。ウクライナ侵攻を受け契約解除、サンクトペテルブルクでのレース計画が消滅”. auto sport Web (2022年3月4日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ “Russia announces £125m to build F1 circuit”. Euro Sport.com. (2011年10月27日) 2011年10月27日閲覧。
- ^ ロシアGP新サーキット、建設計画は順調 - オートスポーツ・2012年12月27日
- ^ ソチでF1 - ロシアNOW・2012年8月14日
- ^ “オートドローム・イゴラ・ドライブ”. Fomula1-Data (2021年7月2日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ “チーム王者を決めたペナルティ”. ESPN F1 (2015年10月13日). 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月14日閲覧。
- ^ F1 Schedule 2021 - Official Calendar of Grand Prix Races Formula 1.com・2022年2月24日閲覧。ロシアグランプリの国旗部分が空白となっている事が分かる
- ^ a b “GRAND PRIX WINNERS 1895-1916”. THE GOLDEN ERA. 2022年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月9日閲覧。
- ^ “F1ロシアGP開催契約が2025年まで延長”. TopNews (2017年3月1日). 2017年4月27日閲覧。
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