レプトスピラ症 診断

レプトスピラ症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 13:42 UTC 版)

診断

  1. 病原体の分離 - コルトフ培地というレプトスピラ菌専用の特殊な検査培地による病原体の培養によって行う[1]
  2. 血清診断法 - 顕微鏡下凝集試験法(MAT)による抗体の検出[1]
  3. レプトスピラ遺伝子のPCR法による検出[1]

治療

主に抗生物質が使用される[1]。軽症型にはβラクタム系やアミノグリコシド系、テトラサイクリン系、重症型ではストレプトマイシンペニシリン系の抗生剤が使用される事が多い。ただし投与後に、体内の細菌が一斉に崩壊して毒素が短時間で血液中に放出され、発熱・低血圧などのショック症状(ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応 Jarisch Herxheimer)を起こす場合がある。

予防

  • ワイル病秋疫混合ワクチン
血清型が合致する菌に対しては6年程度免疫が有効とされるが、初回は一週間間隔で2回接種し、1年後にもう1回接種する必要がある。なお、確認されている血清型は250以上あるが、現在のワクチンではその中の5つの型にしか対応していない。
  • 50℃10分の熱で死滅するほか、乾燥やpH6.8以下の酸に弱い為、次亜塩素酸ナトリウムヨードチンキ逆性石鹸で消毒出来る。一方で低温には強い。
  • 軽症型での治療にも使われるドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗生剤は予防に効果があるが、長期間の服用は奨められないとされる。
  • 流行地域では不用意に水に入らないこと[1]。特に洪水の後は感染の危険性が高まるため、絶対に水に入らないこと[1]
  • イヌの輸入の際はレプトスピラに感染していないことを証明する必要がある。



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