ランドローバー・レンジローバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 15:11 UTC 版)
3代目(2002年-2013年)
ランドローバー・レンジローバー 3代目 | |
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3代目前期型 | |
3代目前期型 リア | |
3代目中期型スーパーチャージド(北米仕様) | |
概要 | |
販売期間 | 2002年 - 2013年 |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
BMW製 4393cc V8 (2002–2005) ジャガー製 4398cc V8 (2006-2009) ジャガー製 4196cc V8 スーパーチャージド (2006-2009) ジャガー製 4999cc V8 (2010-) ジャガー製 4999cc V8 スーパーチャージド (2010-) BMW製 2994cc 直6 ターボディーゼル (2002–2005) フォード製 3.6 L V8 ターボディーゼル (2006-2009) フォード製 4393cc V8 ターボディーゼル (2010-) |
変速機 |
5速AT (2002-2005) 6速AT (2006-) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2880 mm |
全長 |
4950 mm (2002-2005) 4971 mm (2006-) |
全幅 |
1956 mm (2002-2005) 2035 mm (2006-) |
全高 |
1862 mm (2002-2005) 1902 mm (2006-2009) 1877 mm (2010-) |
2002年4月に発表された。当初はBMWが開発していたが、BMWのローバー売却、フォードのランドローバー獲得にからんで、フォードが開発を引き継いだ。ボディ、エンジンサイズの大型化が図られ、同時に内装がより豪奢なものとなった。またカーナビゲーションシステムの装着が最初から考慮された内装デザインとなった。
- シャーシ、ボディ
2代目に比べ、より初代を意識したデザインモチーフが取り入れられた。なお、カタログモデルは2代目に続いて4ドアワゴン一種類のみとなった。
- エンジン
エンジンは一新され、ガソリンエンジンはV型8気筒 4.4LのBMW・M62エンジンへ、ディーゼルエンジンは直列6気筒 2.9L ターボディーゼルのBMW・M57エンジンへそれぞれ変更になった。
2006年モデルよりエンジンが変更された。ガソリンエンジンはV型8気筒のジャガー・AJ-V8エンジンとなり、4.4Lの自然吸気エンジンと4.2Lのスーパーチャージャー付きエンジンが選択できた。ディーゼルエンジンはV型8気筒 3.6Lターボディーゼルのフォード・AJDエンジンとなった。
2010年モデルより、ガソリンエンジンは5.0Lの自然吸気エンジンとスーパーチャージャー付きエンジンへ、ディーゼルエンジンはV型8気筒 4.4Lターボディーゼルエンジンへそれぞれ排気量がアップされた。
日本での販売
- 2002年4月にモデルチェンジで3代目となる。日本市場では「ヴォーグ」「HSE」「SE」の3グレード構成。
- 2004年11月、2005年モデル発売。タッチ・スクリーン式のDVDナビゲーション・システムおよび4x4インフォメーション・システムが搭載された。[6]
- 2005年2月、特別限定車「ウェストミンスター」発売。世界限定480台、うち日本市場は50台限定。
- 2005年7月、2006年モデル発売。同じフォード傘下のジャガーよりエンジン供給を受けた4.4L V8と4.2Lスーパーチャージャー付V8を搭載した。日本仕様では、保安基準を満たすためにサイドアンダーミラーが装備された。日本市場では「スーパーチャージド」「ヴォーグ」「HSE」の3グレード構成となった。
- 2006年7月、特別限定車「Supreme」発売。50台限定。
- 2007年7月、内装のデザインが変更され、テレインレスポンスシステムが搭載された。
- 2008年3月、日本市場での車名がレンジローバー・ヴォーグに変更された。日本市場では「4.2 V8 スーパーチャージド」「4.4 V8」の2グレード構成となった。
- 2008年11月、サイドアンダーミラーがスタイリングをスポイルしているとの声が多かったため、代わりにCCDカメラが装着された(日本仕様)。
- 2009年12月、2010年モデル発売。エンジンが変更され、5.0L V8と5.0Lスーパーチャージャー付V8が搭載された。電子デバイスが強化され、進化したテレイン・レスポンス、ヒルディセント・コントロール、グラディエント・リリース・コントロール、ハイドロリック・リアブレーキ・ブーストが搭載された。外装のデザインが変更され、LEDを用いたヘッドライトおよびテールライトが装備された。内装のデザインも変更され、デュアルビュー・タッチスクリーン・ディスプレイ、バーチャルインストルメントパネル、サラウンドカメラシステム、HDDナビゲーションシステムが搭載された。日本市場では「5.0 V8 スーパーチャージド」「5.0 V8」の2グレード構成となった[7]。
- 2010年9月、2011年モデル発売。新グレード「オートバイオグラフィ」が追加された。電子デバイスが強化され、ヒルスタート・アシストとグラディエント・アクセレーション・コントロールが搭載された。また、DVDナビゲーションシステムに変更されデジタルテレビチューナーが搭載された[8]。
- 2011年12月、2012年モデル発売。外装のデザインが変更され、フロントグリルとヘッドランプ内バックプレートがグロスブラック化され、ドアハンドルがボディ同色に変更されたほか、ホイールセンターキャップのロゴが「LAND ROVER」から「RANGE ROVER」に変更された[9]。
グレード | 製造年 | エンジン型式 | エンジン | 排気量 | 最大出力 | 変速機 |
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オートバイオグラフィ 4WD | 2010年9月 - 2013年2月 | 508PS型 | V型8気筒DOHC | 4999cc | 510ps/63.8kg・m | 6速AT |
5.0 V8 スーパーチャージド 4WD | 2009年12月 - 2013年2月 | |||||
5.0 V8 4WD | 508PN型 | 375ps/52.0kg・m | ||||
4.2 V8 スーパーチャージド 4WD | 2008年3月 - 2009年11月 | 428PS型 | 4196cc | 390ps/56.0kg・m | ||
スーパーチャージド 4WD | 2005年6月 - 2008年2月 | |||||
4.4 V8 4WD | 2008年3月 - 2009年11月 | 448PN型 | 4393cc | 299ps/43.3kg・m | ||
ヴォーグ 4WD | 2005年6月 - 2008年2月 | |||||
HSE 4WD | 2005年6月 - 2007年12月 | |||||
ヴォーグ 4WD | 2002年7月 - 2005年5月 | 448S型 | 4398cc | 286ps/44.9kg・m | 5速AT | |
HSE 4WD | ||||||
SE 4WD |
- ^ SUPER CG No.47
- ^ “歴史セカンドレンジ of LAND ROVER STYLE CHANNEL”. LAND ROVER STYLE CHANNEL. 2019年12月6日閲覧。
- ^ “ビー・エム・ダブリュー レンジローバーを一新”. Carview. 2011年5月11日閲覧。
- ^ “ランドローバー レンジローバーの特別限定車を発売”. Carview. 2011年5月11日閲覧。
- ^ “レンジローバー現行モデルの最終限定車が登場”. Carview. 2011年5月11日閲覧。
- ^ “ニューボディカラーを2色追加「レンジローバー 2005年モデル」2004年11月27日より発売”. 2012年7月16日閲覧。
- ^ “レンジローバー シリーズ の2010年モデル…新開発エンジン”. 2012年7月7日閲覧。
- ^ “レンジローバー 一部改良、ヒルスタート・アシストなどを装備”. 2012年7月7日閲覧。
- ^ “レンジローバー シリーズ2012年型…外観を刷新”. 2012年7月7日閲覧。
- ^ “新型「レンジローバー」の詳細が明らかに”. 2012年9月9日閲覧。
- ^ “5代目レンジローバー誕生 もはやSUVのカタチをした高級サルーン | ENGINE (エンジン) |クルマ、時計、ファッション、男のライフスタイルメディア”. engineweb.jp. 2022年11月25日閲覧。
- 1 ランドローバー・レンジローバーとは
- 2 ランドローバー・レンジローバーの概要
- 3 3代目(2002年-2013年)
- 4 4代目(2013年-2021年)
固有名詞の分類
ランドローバーの車種 |
ランドローバー ウルフ ランドローバー・フリーランダー ランドローバー・レンジローバー ランドローバー・ディスカバリー ランドローバー・ディフェンダー |
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