ヤマノイモ
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類似している植物
ヤマノイモ科の植物はトコロ種など野生種が数種あり、いずれもよく似ている。むかごを作るものもあるが、食用にならないものもある。
高知県では2006年(平成18年)に、静岡県では2007年(平成19年)に、ユリ科の鑑賞用植物のグロリオサの球根をヤマイモと間違えて食べ、死亡する事故が起こっている[33]。 ユリ科の鑑賞用植物のグロリオサは、葉の形は似ていないが、球根の形状が似ているのが特徴である。
ナガイモ
中国原産で17世紀に日本に移入されたとされるナガイモ(D. batatas)のことをヤマイモと呼ぶことがある[34]。 栽培されるヤマノイモによく似た植物で、野生化して茎と葉柄が紫色になった個体は、ヤマノイモとの見分けは難しい[9]。ナガイモと同じような食べ方も可能なため混同して売る店舗も見られるが、あくまで同属別種であり、風味にも大きな違いがある。
トコロ種
- オニドコロ(鬼野老、学名:Dioscorea tokoro)
- ヒメドコロ(姫野老、学名:Dioscorea tenuipes)
- 本州から沖縄に分布。山野の林縁に生える。葉はハート形でオニドコロよりも細い。花期は夏で、雄花・雌花ともオニドコロによく似た淡緑色で、雄花の花序が垂れ下がる。葉の付け根にムカゴは出来ないが、根茎は食用になる。[36]
カシュウイモ
別名ニガカシュウ(苦何首烏、Dioscorea bulbifera)。名前は根塊が薬用の「何首烏」に似ていることからついた。葉はハート型で大きく、デコボコした大ぶりのむかごがつくが、日本野生種は苦く有毒で食用にならない。しかし苦味や毒のない品種もあり、ヤマイモほど大きくはならず粘りも出ないが食用できる。むかごが数百グラムにも肥大する「Air potato(空中のイモ)」と呼ばれる食用品種もあり、日本でも「宇宙イモ」という名前で一部で栽培されている。
注釈
出典
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Dioscorea japonica Thunb. ヤマノイモ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年9月16日閲覧。
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- ^ a b c d 田中孝治 1995, p. 212.
- ^ a b c d 篠原準八 2008, p. 109.
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- ^ 鈴木晋一 『たべもの史話』 小学館ライブラリー、1999年、195 - 201頁
ヤマノイモと同じ種類の言葉
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