モンパノキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/23 21:02 UTC 版)
モンパノキ | |||||||||||||||||||||
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モンパノキ(沖縄県西表島)
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Heliotropium foertherianum Diane et Hilger |
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シノニム | |||||||||||||||||||||
Argusia argentea (L.f.) Heine |
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和名 | |||||||||||||||||||||
モンパノキ(紋羽の木) |
東アフリカからアジア、オセアニアの熱帯から亜熱帯の海岸に生育する。
目次
特徴
熱帯から亜熱帯の海岸、砂礫地や砂浜に生える常緑低木~小高木。樹高は10m程度に達する。幹は灰褐色で縦に裂け目が多く、材は柔らかい。径は太いもので30cm程度に達する。葉は倒卵形で大きく、枝先に集まり互生する。大きさは10~20cm。多肉で、表裏ともに細かい毛が密生し、ビロード(紋羽)のような手触りがある。花期は基本的に夏ではあるがはっきりせず、円錐形の集散花序を頂上または腋生する。花は密生し、5mm程の釣鐘型で白色。果実は5mmほどの球形で、数珠または団子状に固まる。熟すと緑色から黄橙色を経て黒っぽく変化する。
日本における自生地
日本では、南西諸島の奄美群島以南および小笠原諸島に普通に自生する。種子島にもかつて自生していたが、野生の株は絶滅している。
海岸の砂礫地や砂浜を好み、ハマスーキ、ガンチョーギ、ソーギキ、スビキ、シサザキ等、島によって多様な地方名を持つ。
利用
葉は民間薬として、絞り汁を服用して食あたりに用いる。また、1884年、沖縄の糸満において、海人(うみんちゅ)の玉城保太郎氏の考案で、本種の材が柔らかく加工しやすい上、乾燥しても変形しにくい特性を利用して、丸く削った内部をくりぬいてガラスを接着し、アダンの葉で作った紐をつけて水中眼鏡(ミーカガン)の材料とした[1]。また、潮害や塩害に強いことから、防風・防砂林として利用される。
- 1 モンパノキとは
- 2 モンパノキの概要
固有名詞の分類
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