ボーディング・ブリッジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 14:24 UTC 版)
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空港のボーディング・ブリッジ
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ボーディング・ブリッジの一端はターミナルビルに取り付けられている。もう一端は車輪、もしくはレールによって移動し、各々の機種の乗降口の位置にあわせて伸縮・旋回・昇降できる構造になっている。機体に接する末端は蛇腹になっていて、機体の形状にあわせて密着する。
一般に、通路部分は屋根と壁で周囲を覆われた箱型になっており、外気からは遮断されている。以前は窓が少ないものが多かったが、最近では大型ガラスを使用するなど、採光性・開放感のあるものが増えている。
通常、旅客の乗り降りは船舶時代の名残から基本機体左側(ポートサイド)側前方からのみ行うため、ボーディングブリッジは航空機のポートサイド前側に1-3台配置されるが、かつてはジョン・F・ケネディ国際空港で後部ドアへのボーディングブリッジが使用されていた。この方式は、現在ではオランダ・アムステルダムにある同国最大のアムステルダム・スキポール空港、ドイツのフランクフルト空港、並びにミュンヘン空港で採用されている。
また、東京国際空港の第2ターミナルでは20時以降の到着機(ボーイング747・ボーイング777・ボーイング767に限る)で、60番~64番スポットに到着する一部の便において、ポートサイド側2台(B767は1台)・スターボードサイド(機体右側)側に1台(通称:RPB,ライトパッセンジャーボーディングブリッジ)、最大で3台配置とされたりしている。
総2階建て客席を持つエアバスA380に対応し、2階部分に直接装着が可能なボーディング・ブリッジを設置している空港もある。日本では成田空港の第1ターミナル南ウイングの46番ゲートなどがそれである。
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操作用コンソール(左)と搭乗口
(新千歳空港) -
ガラス張りのボーディングブリッジ。接続部分の内側も見える。
(バンクーバー国際空港) -
飛行機と接続したボーディングブリッジ
(北九州空港)
港のボーディング・ブリッジ
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港によっては、船舶への乗降用にボーディング・ブリッジが設置されていることがある。 基本的な仕組みや構造は空港のものと変わらないが、潮汐や波浪による船体の動きに追従できる機能が付いている。
クルーズ客船や大型フェリーのような旅客船への乗降に使われているが、そのような船が頻繁に出入りする港はそう多くはない。そのため、設置数・率は空港に比べるとはるかに低い。
主なボーディング・ブリッジ設置港
- 神戸港(新港ポートターミナル・三宮フェリーターミナル、六甲アイランド阪九フェリー・フェリーさんふらわあターミナル)
- 小樽港(新日本海フェリーターミナル)
- 苫小牧港(西港・東港周文フェリーターミナル)
- 敦賀港(新日本海フェリーターミナル)
- 秋田港(新日本海フェリーターミナル)
- 舞鶴港(新日本海フェリーターミナル)
- 下関港
- 北九州港(新門司)
- 泉大津港
- 東京港竹芝ふ頭
- 名古屋港(太平洋フェリー)
- 横須賀港(東京九州フェリー)
- 函館港(七重浜地区津軽海峡フェリーターミナル)
- 青森港(沖館地区津軽海峡フェリーターミナル)
- 八戸港
- 新潟港
- 大阪港(天保山岸壁、さんふらわあ第1・第2ターミナル、国際フェリーターミナル)
- 別府国際観光港(県営3号上屋、さんふらわあターミナル(別府))
- 松山観光港
- 博多港
- 唐津東港
- 長崎港
- 福江港
- 芦辺港
- 印通寺港
- 郷ノ浦港
- 厳原港
- 鹿児島港(桜島桟橋)・(垂水フェリー)(鹿児島新港/奄美沖縄航路/マルエーフェリー、マリックスライン)
- 名瀬港(鹿児島沖縄航路/マルエーフェリー、マリックスライン限定)
- 横浜港
- 熊本港
- 久里浜港(東京湾フェリー)
- 金谷港(東京湾フェリー)
- 鳥羽港(伊勢湾フェリー)
利点
- 乗降時にいったん地上に降りる必要がない。
- 乗降に要する時間を短縮できる。
- 屋外の天候(風雨や気温)に左右されず快適に通行できる。
注釈
出典
- ^ MHI-TES製品紹介バリアフリー パッセンジャー ボーディング ブリッジ
- ^ 国内初の小型機対応ロングPBB(旅客搭乗橋)2基と併せステップレスPBB3基を宮崎空港リニューアル工事で受注
- ^ “機内用フルリクライニング車椅子 - ANA”. 全日本空輸. 2016年12月24日閲覧。
- ^ “PBL(パッセンジャー・ボーディング・リフト)車”. 茨城空港. 2016年12月24日閲覧。
- ^ “パッセンジャー・ボーディング・リフトバス”. 新明和工業. 2016年12月24日閲覧。
- ^ 「空港で韓国製ボーディングブリッジが突然倒壊、死傷者なし-台湾」2010年6月29日14時44分(サーチナ)
- 1 ボーディング・ブリッジとは
- 2 ボーディング・ブリッジの概要
- 3 メーカー
- 4 脚注
- ボーディング・ブリッジのページへのリンク