フードプロセッサー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 08:07 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動歴史
料理の下ごしらえの作業に大変手間がかかることに気付いたフランス人ピエール・ベルダン(Pierre Verdun)が、容器の中でカッターの刃を動かすことで楽に食材の加工ができると考え、世界で初めてのフードプロセッサーを1960年に発明した。このことによってフランスでフードプロセッサーのパイオニアーであるロボクープ社(Robot-Coupe)が生まれた。
フードプロセッサーは最初のころ、レストランなどの業務用のニーズのために開発された。 今までの手の作業に比べ、フードプロセッサーの導入によって時間短縮を得られ、外食業界に革命を起こした。
1970年代に入ってからロボクープ社が業務用のライン以外に、家庭用で使える小型のフードプロセッサーも発売した。 洋食文化の欧米を始め大ヒット商品になった。またクイジナートなど他社のフードプロセッサーを生産し卸していた時期もあった。
現在日本で販売されているメーカーは家庭用ではクイジナート、パナソニック、テスコム、業務用では主にロボクープ、クイジナートがある。 日本では「ワープロ」に倣ってしばしば「フープロ」と呼ばれるが、世界的にはこの呼称は通用しない。
概要
食材を、粗いみじん切りからペースト状にまで細かくすることが可能で、特に肉のミンチ・魚肉のすり身・野菜のみじん切りなどを作る際に絶大な効果を発揮する。また、ハンバーグなどの材料を全てフードプロセッサーに投入して、切り刻むとともに攪拌し、下ごしらえを手早く済ませるといった使い方もできる。 なお、ミキサーやジューサーの替わりとして、ジュース作りなどに使うこともできるが、使用する刃の大きさや形状やによっては、材料を細かくしきれず舌触りが悪くなることもある。
強力なモーターを装備した台座の上に、材料を投入するためのケースを載せ、ケースの中に刃を装着する「据え置き型」のものが一般的であるが、細長い手持ち状の本体の先端に刃を装着し、コップなどの中に挿入して使用する「スティック型(スティックミキサー・ハンドブレンダー)」もある。 材質は、材料を入れるケースにポリカーボネートやガラス、刃にはチタンやステンレス鋼が使用されることが多い。
メーカーによっては、オプション部品を装着することにより、スライサー(輪切り)、グレーター(丸千切り)、大根おろし、パン生地練り、ジューサー、ホイッパー(泡立て)、かき氷など、特定調理用としても利用できる。
なお、刃の高速回転により、摩擦熱で材料の品質が低下することもある。対策としては、過度の連続使用を控え、一部の材料を冷凍したり、氷を投入するとよい。 また、形状が複雑な部品があるため、洗う時には少々手間がかかるが、刃物を用いているので、取り扱いには注意が必要である。
関連項目
- 1 フードプロセッサーとは
- 2 フードプロセッサーの概要
フードプロセッサーと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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