ファイヤーフォックス (映画) 続編

ファイヤーフォックス (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 03:47 UTC 版)

続編

原作小説においては、その後ソ連領空を脱出したファイヤーフォックスが前作ラストのドッグファイト中の損傷から燃料漏れを起こし、燃料切れとなってフィンランドの湖に不時着した後の脱出行を描く『ファイアフォックス・ダウン』、後日のガントを描いた『ウィンターホーク』、『ディファレント・ウォー』が作られ「ミッチェル・ガント4部作」と呼ばれるが、映画化されることはなかった。第2作『ファイアフォックス・ダウン』ではクリント・イーストウッドに献辞が捧げられている。

豆知識

  • 劇中で、氷原にファイヤーフォックス1号機が着陸したのではないかと偵察に現れるヘリコプターは、ミルMi-24ハインドのA型風の機体であるが、同型のヘリコプターはソ連海軍では使われていなかった。コックピットのアップシーンに使われているのは、ロイ・シャイダー主演の映画『ブルーサンダー』の主役ヘリコプターザ・スペシャルである。これはテレビやレンタルでのトリミングされた画面ではわからないが、1996年リリースのLD盤や近年リリースされたDVD盤などのノートリミング画面で、キャノピー後方に突き出たエアインテイク状の部分がはっきりと映っていることでわかる。
  • 劇中でベトコンやKGB兵士が持つアサルトライフルには、フィンランド・バルメット社製のM71SがAK-47の代役として用いられている。
  • ソ連軍艦がMIG-31へ向けて対空ミサイルを発射する場面には、アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦の空撮カットが用いられている。
  • 実在のソ連の要人の幾人かが実名で登場する。殊にユーリ・アンドロポフは作中では原作執筆当時の役職であるKGB議長として登場するが、映画の日本公開時には最高指導者の書記長であり、就任間もないものの知名度は高く、名指しで叱責される場面では客席に笑いが起こった。彼については続編の小説『ファイアフォックス・ダウン』でも「著者から一言」として言及がある。
  • ファイヤーフォックス(Firefox)とは、レッサーパンダ別称の一つである

テレビゲーム

LDゲーム化もされ、テレビゲームの老舗・重鎮であるアタリとしては珍しく、業界最後発組で登場している(アタリショックの影響による遅れもある)。LDゲームとしては人気が高かったが、日本ではLDゲーム自体は短命に終わった。詳細は「レーザーディスクゲーム」を参照。


注釈

  1. ^ テレビ朝日版のクレジット表記では第一書記
  2. ^ 形状による電波反射の制御や吸収材による実在のステルス技術とは異なり、何らかのECM装置によって自機のレーダー反応を消すことができる。原作の続編では、ステルス機能が故障したようだが、原理不明のため修理不可能といった描写がある。
  3. ^ 彼は傭兵を率いてコモロでクーデターに成功し、1990年代初頭までコモロの事実上の支配者として君臨した。
  4. ^ これを意識したものか、小説の続編中に「ロンドンに居る」という錯覚を持たせようとしてビッグ・ベンを窓外に映写させるくだりがある。

出典

  1. ^ Firefox” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月25日閲覧。
  2. ^ a b c d e マーク・エリオット:著、笹森みわこ・早川麻百合:訳『クリント・イーストウッド―ハリウッド最後の伝説』 早川書房 2010年 ISBN 978-4-15-209103-1
  3. ^ マイクロソフトプレス/デヴィッド・チェル:編、鶴岡雄二:訳『実録!スーパー映画人』 アスキー 1987年 ISBN 4-87148-272-3
  4. ^ a b c マイケル・ヘンリー・ウィルソン:編、石原陽一郎:訳『孤高の騎士クリント・イーストウッド 映像作家が自身を語る』 フィルムアート社 2008年 ISBN 978-4-8459-0819-6
  5. ^ Firefox”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年9月29日閲覧。
  6. ^ Firefox Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年9月29日閲覧。





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