ファイナルファンタジーII
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備考
- ファミコン版のオープニングテキスト中の一文、「てったいしなければ ならなかった」が「てったいしなければ ならかった」と「な」が抜けて誤記されている。電源投入後に毎回表示されるテキストということもあり、FFシリーズの誤字としては比較的有名。後にファミコン版『ファイナルファンタジーI・II』で「ならなかった」に修正され(ただし、説明書内にあるスクリーンショットでは誤記のまま)、以降のリメイク版などではこの誤記は無くなっている(ただし、バーチャルコンソール版はこの誤記も修正されていない)。また、携帯アプリ版などでは「撤退を よぎなくされた」に文章自体が変更されている。
- 反乱軍のテーマのファミコン版は、和声法上では対斜と第7音の重複、挙句の果てには第3音の重複すら含むが、MIDI音源のためオクターブがにごらず、その判断こそが独創性だったと考えられている。ただし、植松はリメイク版(『I+II』)とPSP版ほかでは音源の変更とともに、ベースラインや内声を変更した痕跡がある。後にフル・オーケストラにアレンジした際には上記の問題点はすべて解決されたが、それに伴いコード進行も変更されて曲想は変わってしまった。
- 物語上必ず手に入る魔法「アルテマ」は、本作では究極魔法という位置づけにもかかわらず威力が低く、限定的な状況以外でほとんど役に立たない。アルテマの封印を解くために長い旅をし命を落としたミンウは「無駄死に」の代名詞とまで言われた。機種ごとにダメージは異なるが、ファミコン版の場合では「ステータス・レベルと一切無関係に数百程度のダメージが出せる(熟練度を上げても威力が上がらない)」という仕様となっている。なお、ファミコン版『FFI・II』に付属されている公式の攻略本内では「古代の魔法なので今の時代にはそぐわなかったのだろう」と補注されていた。スタッフの1人である河津は、『ファミ通』のインタビューでアルテマは魔法の熟練度を全く上げていないユーザーに対する救済措置だとして、そのコンセプトを「魔法を練習したことのない人でもいきなり強い魔法が使える危険性を持っているという意味で、禁断の魔法」であると答えている[20]。ワンダースワンカラー版以降は仕様が修正され、他の武器の熟練度や魔法のレベルによって威力が増加するようになった。全ての魔法、武器をレベル16にした状態で使うと、9999を超えるダメージを与えることもある。このアルテマは後の『ファイナルファンタジーVI』で再び登場し、以降のシリーズでは優れた威力を持つ攻撃魔法として定着した。
- 『FFVI』では、本作で覚えられるワードの1つ「のばら」を使ったセルフパロディとも取れるイベントが登場する。
- 『ファイナルファンタジーIX』では、本作でのヨーゼフの死およびそれを誘発することとなった反乱軍の行動をモチーフとした寓話が登場する。ただし、その内容は多分にアレンジを加えられているため、本作のイベントそのままの内容というわけではない。
注釈
- ^ ブラッドソードの仕様そのものに対する修正はされなかったが、ゲームボーイアドバンス版以降では1本しか入手できないように変更された(オリジナル版では2本入手可能)。
- ^ 同じ素材の防具でも部位によってパラメータに差異があり、「兜→鎧→小手」の順に魔法干渉値が高くなる。
- ^ この仕様については取扱説明書にも一切の記載がなかった。当時の攻略本でも『ファミリーコンピュータ ゲーム必勝法スペシャル「ファイナル・ファンタジーII」』(ケイブンシャ刊)には簡単な解説があったものの、雑誌別冊扱いということもあって部数が限られており、ごく一部のユーザーのみが知る情報となっていた。詳細が判明し、多くのプレイヤーに周知されたのは後年インターネットで攻略情報がシェアされる時期になってからであり、ユーザーからは「魔法干渉」の俗称で呼ばれていた[要出典]。
- ^ 4人目のパーティーメンバーは、レオンハルト(オープニング戦闘のみ)→ミンウ→ヨーゼフ→ゴードン→レイラ→ゴードン(2度目)→レイラ(2度目)→リチャード→レオンハルト(2度目、最終メンバー)と変遷。
- ^ ミンウ、ヨーゼフ、リチャードのステータスは離脱時のステータスを継承。
- ^ ファミコンは色相と輝度信号の操作によって発色制御を行なう。そのため、動作環境によってはまったく別の色に見えることもしばしばある。よってファミコンのゲームの使用色をはっきり「何色」と表現することは非常に困難。
- ^ ファミコンの同時発色数(同時に保持できるパレットセット数)の関係上、メニュー画面と戦闘シーンではパレットを複数のキャラクターに兼用している。また、キャラクター描画に割り当てられているパレットセット数そのものが一致しない(メニュー画面ではパレットセット3つ、戦闘シーンではパレットセット2つの中から割り当てるパレットセットを選択する)ため、本作ではしばしばこういった色の不一致が発生している。
- ^ 青も含む。カラーパレットが一様ではなく、また機種ごとによって発色が異なるために、単純に何色、と表現することは非常に困難。
- ^ ゲームボーイアドバンス版以降は「カイン」という名前が付けられている。
- ^ 坂口によれば、『FFII』作成時に、『スター・ウォーズエピソード5「帝国の逆襲」』(1980年)を見ていたと述べている(文・志田英邦/写真・松井友生『ゲーム・マエストロVOL.1プロデューサー/ディレクター編(1)』(株式会社毎日コミュニケーションズ、2000年)175頁(坂口博信発言))。
- ^ 全滅させられるがゲームオーバーにはならずにそのまま進行する、いわゆる負けイベントである。
出典
- ^ a b c d e 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、124 - 125頁。
- ^ “幻の「ファイナルファンタジーII 英語版」ロムカセットがオークション出品される”. Gigazine. 2012年8月27日閲覧。
- ^ “WSCの「FF II」は本体同梱版も同時発売”. itmedia (2001年4月4日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ “『FF』シリーズの作品がセットになった『ファイナルファンタジー 25th アニバーサリー アルティメットボックス』発表”. ファミ通.com (2012年8月31日). 2020年5月1日閲覧。
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ “「P901i」はFF IIプリインストール、2月4日発売” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年2月1日). 2019年10月12日閲覧。
- ^ 石田賀津男 (2005年2月4日). “スクウェア・エニックス、iモード「ファイナルファンタジーII」を「P901i」にプリインストール。配信版も2月下旬登場” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “FF IIがダウンロード配信開始~まずは「N901iC」に” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年3月4日). 2019年10月12日閲覧。
- ^ 石田賀津男 (2005年12月15日). “スクウェア・エニックス、iモードに続いてEZwebでも「ファイナルファンタジーII」を配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “EZwebでも「FF II」配信” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2005年12月15日). 2019年10月12日閲覧。
- ^ “『ファイナルファンタジーII』の完全移植版がiモードに次いでEZwebでも配信スタート!” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2005年12月15日). 2019年10月12日閲覧。
- ^ 太田亮三 (2006年9月15日). “スクウェア・エニックス、ボーダフォン3G向けドラクエ・FFなど” (日本語). ケータイ Watch. インプレス. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “ドラクエ2やFF2など、ソフトバンク端末向けアプリ投入──スクウェア・エニックス” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2006年9月19日). 2019年10月12日閲覧。
- ^ “「ファイナルファンタジー」「ファイナルファンタジーII」 各1000円で配信開始” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2010年2月25日). 2019年10月12日閲覧。
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- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2013年12月4日). “Wii Uバーチャルコンソール12月11日配信タイトル ― 『アイスホッケー』『ファイナルファンタジーII』の2本” (日本語). iNSIDE. イード. 2019年10月12日閲覧。
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年2月5日). “『ファイナルファンタジーII』3DSバーチャルコンソールに登場 ― ドラマティックなストーリー展開と自由な育成システム” (日本語). iNSIDE. イード. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “ファイナルファンタジー ピクセルリマスター公式サイト” (日本語). スクウェア・エニックス. スクウェア・エニックス. 2021年7月26日閲覧。
- ^ “「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター シリーズ」の開発をさせていただきました。”. 株式会社トーセ. 2022年3月21日閲覧。
- ^ a b 『WEEKLYファミ通』993号(エンターブレイン、2007年)90頁(河津発言)
- ^ “Final Fantasy II for NES (1988)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年4月28日閲覧。
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- ^ a b “ファイナルファンタジーII まとめ [ファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年4月28日閲覧。
- ^ a b “ファイナルファンタジーII まとめ [ワンダースワン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年4月28日閲覧。
- ^ a b “ファイナルファンタジーII まとめ [PS]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月20日閲覧。
- ^ VanOrd, Kevin (2007年8月3日). “Final Fantasy II Review”. GameSpot. 2012年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月25日閲覧。
- ^ Graziani, Gabe (2007年7月26日). “Final Fantasy II”. GameSpy. 2008年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年12月2日閲覧。
- ^ Dunham, Jeremy (2007年7月26日). “Final Fantasy II Review”. IGN. 2012年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年11月25日閲覧。
- ^ Levi Buchanan (2010年2月25日). “Final Fantasy II Review: The one where Cid shows up”. IGN. 2015年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月12日閲覧。
- ^ “Final Fantasy II for Wii (2009)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年4月28日閲覧。
- ^ “Final Fantasy II Anniversary Edition (PSP)”. GameRankings. 2011年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月12日閲覧。
- ^ “Final Fantasy II (iOS)”. GameRankings. 2014年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月12日閲覧。
- ^ “Final Fantasy II Anniversary Edition (PSP)”. Metacritic. 2011年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月12日閲覧。
- ^ “Final Fantasy II (iOS)”. Metacritic. 2015年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月12日閲覧。
- ^ “Best Scenario Award: Final Fantasy II”, ファミ通 (All Soft Catalog '89), (1989)
- ^ a b c d e f 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、379頁。
- ^ a b 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月16日、11頁。
- ^ 岩崎啓眞のブログ「Colorful Pieces of Game」 ファミコン版FFⅡのアルテマはなぜ弱かったのか? http://www.highriskrevolution.com/gamelife/index.php?e=370
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