ピクミン2 チャレンジモード

ピクミン2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 02:27 UTC 版)

チャレンジモード

制限時間内にお宝や原生生物の死骸をできるだけたくさん回収し、ハイスコアを競うモード。このモードは、本編で特定のお宝を回収すると遊べるようになる。

ステージは全て地下洞窟であり、全30ステージある。連れていけるピクミンの種類と数、持ち込めるゲキカラ・ゲキニガスプレーの数は、ステージごとにあらかじめ決められている。

各ステージには本編の地下洞窟同様にいくつかの階層があり、地形もランダムで変化する。原生生物も数多く、一部のステージではボスも登場する。

登場するお宝の中には探検キットの材料となるものもあるが、このモードでは回収しても宇宙服は強化されない。ただし、たんけんねぶくろだけは最初から装備されている。

すべてのステージで1匹もピクミンを死なせずにノーミスクリアすると、ホコタテ運送が莫大な借金を背負う経緯が明らかになるムービーが見れる。

移植版

2009年3月12日にはWii版『Wiiであそぶ ピクミン2[6]が、2023年6月22日にはNintendo Switch版が発売された[7]

Switch版
画質がHDに変更されている。単品販売(ダウンロード版のみ)と第1作とカップリングした「ピクミン1+2」がある。
お宝「謎エネルギーシリーズ」「収納王シリーズ」「謎の円盤群シリーズ」「エンブレムシリーズ」の一部のデザインを変更[5]。原作では実在企業の製品だったものがライセンスの契約上の問題により架空のデザインになった。

開発

キャラクターとして定着したことから、勢いがあるうちに続編を出したいという宮本の意向により、本作の開発は前作『ピクミン』の開発直後から行われた[8]

当初宮本からは1年で作れと言われていたが、最初のバージョンでモニタリングしたところ、指摘がたくさん寄せられ、それを直していくうちに2年半を費やすこととなった[8]

本作はじっくり遊んで世界の深みを楽しんでほしいという思いから日数制限を廃止する代わりに、緊張感を持たせる要素としてピクミンを増殖させられない「地下洞窟」が用意された[8]

また、親子でのコミュニケーションを起こすため、保護者世代が惹かれるものを取り入れることになり[9]、最終的にはラブテスターなど、本作の発売から20〜30年ほど前のアイテムが「オタカラ」として登場している[10]

評価

ライターのお茶缶は「インサイド」に寄せた記事の中で、日数制限がが廃止されたことによってシリーズのだいご味である「ダンドリ」の楽しみがない代わりに、「オタカラ」集めといったやりこみ要素が豊富であると評価している[4]。一方で、お茶缶は、ボスや洞窟のギミックの内容や、テクニカルな運用が求められる「紫ピクミン」と「白ピクミン」が追加されたことで、全体的な難易度は高いとしている[4]

ライターのオクドス熊田は「ファミ通.com」に寄せたSwitch版のレビュー記事の中で、システムについて「全体を俯瞰で見てピクミンに指示を出すという意味で、“ストラテジー”的な要素を備えたゲームとも言える。」と評している[5]。熊田は、日用品といった文明の名残がオタカラとして登場することにより、かつてそこで生活していた者たちの不在が際立ち、作品の解像度が上がったと述べている[5]。熊田は本作においては「欲」が大きなウェイトを占めているといい、ルーイが特にそれをよく示す存在として描かれているとしている[5]


  1. ^ 2020CESAゲーム白書 (2020 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2020). ISBN 978-4-902346-42-8 
  2. ^ 「ランキング研究所」『Nintendo DREAM』2013年11月号、アンビット、2013年9月21日、126頁、雑誌07113-11。 
  3. ^ GCゲームレビュー「ピクミン2」”. game.watch.impress.co.jp (2004年6月1日). 2023年11月28日閲覧。
  4. ^ a b c d お茶缶 (2023年7月16日). “『ピクミン4』プレイ前に「ピクミン」シリーズをおさらい!ナンバリング3作の構造的な違いを考える”. インサイド. 2023年11月9日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h オクドス熊田 (2023年8月30日). “『ピクミン2』における“お宝”と“欲”が作り上げた世界観について【おすすめゲームレビュー】”. ファミ通.com. 2023年11月28日閲覧。
  6. ^ “Wiiであそぶセレクション”で「Wiiであそぶ ピクミン2」が本日発売”. 4Gamer.net. Aetas (2009年3月12日). 2023年11月28日閲覧。
  7. ^ 『ピクミン2』における“お宝”と“欲”が作り上げた世界観について【おすすめゲームレビュー】”. ファミ通.com (2023年8月30日). 2023年11月27日閲覧。
  8. ^ a b c 1-2 開発スタッフインタビュー”. Nintendo Online Magazine (2004年5月). 2004年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月27日閲覧。
  9. ^ 開発者に訊きました : ピクミン4(3ページ目)”. 任天堂 (2023年7月18日). 2023年11月28日閲覧。
  10. ^ a b ジスマロック (2023年10月23日). “ピクミンの「アタリマエ」を、見直した。開発陣が語る、『ピクミン4』がシリーズ4作目にして「ピクミンの面白さの本質」を掴めた理由とは(2ページ目)”. 電ファミニコゲーマー. 2023年11月28日閲覧。






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