バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
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2015年
- 2015年が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で描かれた未来の年で、前作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から数えて30周年記念という記念イヤーでもあることから、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズに関連したイベントや映像が公開された。
- 1985年のマーティーの愛車であるトヨタ・ピックアップを販売していたトヨタ モーター ノース アメリカは、2015年10月21日にバック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの主演キャスト2名を起用したトヨタ・MIRAIのCMの映像公開をしている[1]。
- 2015年10月21日(劇中でマーティとドクがタイムトラベルをした日)、『ジミー・キンメル・ライブ!』のコーナーにマイケル・J・フォックスがマーティ、クリストファー・ロイドがドクに扮しデロリアンに乗って登場。映画と実際の2015年の様々な違いに驚くというショーを行った。
- 2015年10月22日、『USAトゥデイ』は劇中に登場するマーティJr.逮捕の記事を載せた「ヒル・バレー版」の新聞を4.95ドルで実際に発行した。
- 現実の2015年において、冒頭のドクが使っていた時計による天気予報の受信など、いくつか実現したものもある。
劇中の2015年
- LD(レーザーディスク)
- デロリアンが2015年のヒル・バレーに到着した時、路地裏に停めてジェニファーを介護しているシーンで、大量にスクラップされ山積みとなっているのが見られる。現実におけるLDは既に2000年初頭に消滅し、より高性能なDVD、Blu-ray Disc、ネット配信のビデオ・オン・デマンドが広く普及している。
- 飛行する車
- 劇中の2015年では自動車が飛行する技術が存在し、デロリアンもこの改造を受けている。
- なお、2015年のシーンに出てくる未来の車に1982年の映画『ブレードランナー』のスピナーが登場する。また、マーティとグリフ達が空中戦をしている時に降りてきた車は着陸禁止の所に着陸している。
- 『ジョーズ19』
- マーティが2015年の未来で、3D映像に驚くシーンがあるが、このシーンには当初ゴジラの登場が予定されていた[10]。監督はスティーヴン・スピルバーグの実の息子であるマックス・スピルバーグということになっている。
- 2015年10月、ユニバーサル・ピクチャーズ・ホーム・エンターテインメントは、『ジョーズ19』のトレーラー映像をYouTubeで公開した。
- ロジャー・ラビット
- 2015年でマーティがスポーツ年鑑を買うアンティークショップのショーウインドウ内には、古ぼけたロジャー・ラビットのぬいぐるみが置かれている。これは映画『ロジャー・ラビット』が、本作と同じゼメキス監督によるものであるという、一種の楽屋ネタである。因みに、PART3でシェイマスが夕飯と称してウサギを見せるシーンがあるが、DVDに特典映像として収録されているNGシーンではウサギの代わりにロジャー・ラビットのぬいぐるみを持っている。
- 日本製の『ワイルドガンマン』
- 「Cafe 80's」にあるテレビゲームとして登場。『ワイルドガンマン』は日本ではマイナーゲームの位置にある作品であるが、アメリカではNintendo Entertainment System(NES、アメリカでのファミコン)本体に一部同梱される形で1985年に発売され、広く人気を博した。なお、実際の2015年では稼動媒体自体が稀少となっているが、米国では2015年よりバーチャルコンソールでの再発売が行われている。
- 「Cafe 80's」
- 1980年代を模したカフェ喫茶。
- この「Cafe 80's」のシーンで使用されている楽曲は1983年にマイケル・ジャクソンが発表した「今夜はビート・イット」で、彼も店内のビデオモニターの中にウェイターとして登場している(ただし演じているのは本人ではなく、そっくりさんである)。なお、現実のジャクソンは2009年に死去したため、生きて2015年を迎えることは叶わなかった。
- Cafe 80's のウェイターには他にも、当時のアメリカ第40代大統領・ロナルド・レーガンと、アメリカと敵対関係にあった当時のイランの政治的指導者・ホメイニ師がおり、いずれもそっくりさんの演技を、マックス・ヘッドルーム風にビデオ処理してCGのように見せている。
- ホバーボード
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2Fc%2Fc7%2FMus%25C3%25A9e_Miniature_et_Cin%25C3%25A9ma_-_Back_to_the_Future.jpg%2F82px-Mus%25C3%25A9e_Miniature_et_Cin%25C3%25A9ma_-_Back_to_the_Future.jpg)
- マーティが使ったピンクのホバーボードはよく見るとマテルの製品であることが確認できる。監督がテレビ向けのインタビューで「ホバーボードは実在するが、危険なのでメーカーが規制している。我々はうまくそれを入手できたんだ」と答え、実はこれはジョークだったのだが、それを信じた世界中の子供達から、マテル社にホバーボードの販売を促す手紙が殺到してしまった。2012年に、マテルは劇中同様のホバーボードのプロップレプリカを発売している。実働するホバーボードとしては、風を地面に吹き付けて浮遊するタイプのものは以前からあったが、長距離を安定して飛行するには装置が大掛かりでスケートボードのようなコンパクトな形のものは存在しなかった。リニアモーターカーと同様の原理で超電導磁石を使ったより実際のスケートボードの形に近いホバーボードとして、2011年にフランスのParis Diderot UniversityのチームがMag Surfを試作した。これは映画内のホバーボードよりもやや分厚く、金属板の上でしか動作しないが、直線の金属板の上を浮上しながら進むことができた[11]。2015年には、より映画の形に近いホバーボードが試作され、1985年のマーティーの愛車のピックアップを製造していたトヨタ傘下のブランドであるレクサスのCMに登場した。こちらも同じく超電導磁石が入ったボードが金属の表面を浮上するという原理であったが、大企業が自社の製品の宣伝用に作ったものであるため、セットはより金がかかった本格的なものになっている。金属板が埋め込まれたスケートパーク内をロンドンのプロのスケートボーダーがこのボードを使って駆け回るというもので、浅い水上を走行したり車の上をジャンプしたりとかなり映画の世界に近づいている[12]。
- ナイキのシューズ
- 2015年でマーティが履いていたナイキのシューズは、2011年にナイキ自身によって公式に忠実なレプリカとして発表され、オークションサイトeBayで1500足がチャリティ販売された[13]。ただし、ナイキは2009年に「自動靴ひも調整システム」についての特許を出願していたものの、この時点では形状の再現のみで実際に自動で紐が締まることはなかった。その後2015年10月21日に劇中のように自動で紐が締まる技術「Power Lace」を搭載したモデルが正式発表され、2016年春にオークション形式で販売される運びとなった[14]。どちらも収益はすべてマーティ役を演じたマイケル・J・フォックスが設立した「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団」へ寄付される。
- ワールドシリーズ
- マーティが「シカゴ・カブスがフロリダ州マイアミの球団をスウィープで下して2015年のワールドシリーズを制覇」というニュースを目にして驚く場面がある。これは、カブスが85年当時弱小チームであった(ヤギの呪いを参照)、という点と「マイアミに野球チームが出来た」という二重の驚きということである。劇中でカブスがスウィープ優勝を決めたとされる2015年10月21日、奇しくも現実のカブスはニューヨーク・メッツとのリーグ優勝決定戦で4連敗でのスウィープ敗退を喫し、映画通りに優勝とはいかなかった[15]。ただ、1985年当時には存在しなかったマイアミの球団が、1993年にフロリダ・マーリンズ(現在のマイアミ・マーリンズ)として創設されたため、このニュースは一部が現実となっている。カブスとマーリンズは同じナショナルリーグに所属しているため、ワールドシリーズで対戦することはない。また、マーリンズは2015年までに2度ワールドシリーズに出場しているが、そのどちらも優勝し、負けたことはなかった。カブスのワールドシリーズ制覇は、映画の「予言」より1年遅れた2016年に現実のものとなった(相手はクリーブランド・インディアンス)。
注釈
- ^ 第1作の流用シーン。
- ^ a b 先週にPART1が放送された。
- ^ 前日にPART1、翌日にPART3が放送された。
- ^ a b c 先週にPART1、翌週にPART3が放送された。
- ^ 2019年12月30日にPART1、2020年1月3日にPART3が放送された。
- ^ 『プロ野球DRAMATIC BASEBALL2020「巨人×阪神 開幕戦」』の中継(17:50 - 21:04)が延長したため、10分繰り下げ。
- ^ 4Kレストア版をノーカット放送。
- ^ BSジャパン版は初回放送はカットし、視聴者の声を受けて再放送では導入されたが吹替作業が行われていなかった為、原音対応。
- ^ ゲイルの解説によると、グローヴァーがパート2の出演交渉で、フォックスの2倍のギャラを要求したため、話にならず降板したと語っている。一方グローヴァーは、後年のインタビューにおいて、「ボブ・ゲイルの話は全くのデタラメ。自分は他のメインキャストの半額以下のオファーしか受けず、悔しい思いをした。前作の俳優が戻ってくるとき、誰かが出演料でも犠牲にならなければいけなかった。僕は求められていないと感じた」と語っている[9]。
- ^ 『Still Waters Burn』は2008年2月にDVDとしてリリースされている。
出典
- ^ a b c “Back to the Future Part II (1989)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月11日閲覧。
- ^ “歴代ランキング - CINEMAランキング通信” (2016年3月28日). 2016年5月7日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1990年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月11日閲覧。
- ^ “ダークボのふきカエ偏愛録”. ふきカエル大作戦!!. 2018年6月1日閲覧。
- ^ “バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2”. BSジャパン. 2018年6月20日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “バック・トゥ・ザ・フューチャー 新録・吹き替え版”. ふきカエル大作戦!!. (2018年7月4日) 2018年7月4日閲覧。
- ^ 佐々木優子 [@mikumamanari] (2020年6月18日). "番宣第二弾ゴメンなさい⋯". X(旧Twitter)より2022年7月14日閲覧。
- ^ 源 (2020年9月26日). “「バック・トゥ・ザ・フューチャー」<日曜洋画劇場>日本語吹替えバージョンを異例の劇場初公開!”. SCREEN ONLINE 2022年7月9日閲覧。
- ^ Mike Hickerson (2010年3月19日). “Glover Says Why He Was Left Out of “Back to the Future” Sequels” (英語). Slice of SciFi(英: Slice of SciFi). Film News. 2019年2月26日閲覧。
- ^ 二見書房刊『大怪獣ゴジラ99の謎』より
- ^ Magsurf[リンク切れ]
- ^ LEXUS SLIDE
- ^ 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のナイキ MAG発売、1500足限定でチャリティオークション
- ^ http://news.nike.com/news/nike-mag-2015
- ^ Michael Zennie, "Chicago Cubs Swept Out of Playoffs on the Day They Were Predicted to Win World Series in Back to the Future," People.com, October 22, 2015. 2015年10月22日閲覧。
- ^ http://www.disc-support.com/bttf/bttf_faq.html#08
- ^ “『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』スタントウーマン、元夫との銃撃戦で死亡”. シネマトゥデイ (2020年2月18日). 2022年7月2日閲覧。
固有名詞の分類
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