ジミー・キンメル・ライブ!
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『ジミー・キンメル・ライブ!』 (Jimmy Kimmel Live!) は、アメリカのABCテレビで放映されているトーク・ライブ番組。司会と企画はジミー・キンメル。収録はロサンゼルス・ハリウッドにあるエル・キャピタン劇場で収録される。放送時間は平日夜11時35分から。以前は深夜0時5分からのスタートだったが、2013年1月8日にナイトラインとの放送枠交換で現在の時間となっている。
番組概要
初回放送は第37回スーパーボウル放送後の2003年1月26日。ABCでは唯一の深夜トーク番組である。
放送休止
2025年9月15日放送分において、チャーリー・カーク銃撃事件について語った際にアメリカ大統領ドナルド・トランプの支持層であるMAGAが「事件から政治的利益を得るため、あらゆる手段を講じた」と皮肉る発言をした。この発言を受けて、連邦通信委員会(FCC)や一部のABC系列局を運営しているネクスター・メディア・グループなどが強く抗議したことから、ABCは本番組を無期限の放送休止にすることを同月17日に発表した[1][2]。
ABCによる放送休止決定を受けて、競合局の深夜トーク番組司会者[3]がこの決定を強く非難し、キンメルとの連帯を示した[4][5]。ABCの親会社であるウォルト・ディズニー・カンパニーにて長年CEOを務めてきたマイケル・アイズナーもFCCの対応を批判している[6]。
また、ニューヨークやハリウッドでは番組休止に抗議するデモ活動、ディズニーの定額制動画配信サービス(Disney+やHuluなど)の解約運動も発生した[7][8]。自由人権協会が行ったキンメル支持の公開書簡にはトム・ハンクスやメリル・ストリープ、ジェニファー・アニストンなど400人以上の俳優たちが署名した[9][10]。
ディズニーは2025年9月23日から本番組の放送を再開した[11]。再開初回の視聴者数は騒動前の通常視聴者数の3倍となる630万人を獲得。このエピソードは地上波での放送後にYouTubeにも投稿され、同サービスでも1500万回以上の再生数を記録した[12]。しかし、前述のネクスターやシンクレア・ブロードキャスト・グループが運営しているABC系列局では番組再開後も引き続き放送しないことを表明しており、ABCの全系列局のうち、約4分の1にて、本番組が放送されないことになる[13]。
日本人出演者
日本人としてははっぱ隊[14]やPUFFY[15]、新しい学校のリーダーズ[16][17]らが出演している。
特別企画

- オスカー・スペシャル:毎年アカデミー賞授賞式直後に生放送される企画。ドルビー・シアターから収録会場のエル・キャピタン劇場に駆けつける受賞俳優らによるゲストトークが繰り広がれる。
- ゲーム・ナイト:NBAファイナル期間中限定にて放送される企画。放送時間が30分であることと、プライムタイム唯一の放送でもある。
- アロハ・トゥ・ロスト:LOST最終回直後の2010年5月23日に放送された。主要俳優らが裏話などのトークを繰り広げた。
脚注
- ^ 八田浩輔 (2025年9月18日). “米ABC、人気トーク番組を無期限休止 カーク氏めぐる発言を問題視”. 毎日新聞. 2025年9月19日閲覧。
- ^ 後藤香代 (2025年9月18日). “人気トーク番組、無期限放送休止…カーク氏射殺巡る発言でトランプ政権が放送免許取り消しを警告”. 読売新聞. 2025年9月19日閲覧。
- ^ スティーヴン・コルベア、ジョン・スチュワート、セス・マイヤーズ、ジミー・ファロン、ビル・マーなど。
- ^ Mackey, Robert; Yang, Maya; Cain, Sian (2025年9月19日). “Late-night show hosts decry suspension of Kimmel’s show: ‘Blatant assault on freedom of speech’”. The Guardian. ISSN 0261-3077 2025年9月21日閲覧。
- ^ “ビル・マーがジミー・キンメル擁護、ABC番組無期限停止に「私も同じ経験をした」|言論の自由めぐる論争が拡大”. The Hollywood Reporter Japan (2025年9月20日). 2025年9月21日閲覧。
- ^ Mangan, Dan (2025年9月19日). “Former Disney CEO Eisner backs Jimmy Kimmel, blasts FCC 'intimidation' of ABC”. CNBC. 2025年9月21日閲覧。
- ^ Chmielewski, Dawn; Allen, Jonathan (2025年9月19日). “トランプ氏、TV局の免許剥奪を主張 批判報道への圧力強化”. ロイター通信 2025年9月24日閲覧。
- ^ “マーベル「シー・ハルク」俳優、Disney+の解約を呼びかけ ディズニー傘下の人気番組休止で言論の自由に懸念が広がるなか”. IGN Japan. 株式会社産経デジタル (2025年9月20日). 2025年9月24日閲覧。
- ^ “米ABCテレビ 番組再開へ トランプ大統領の支持者批判で休止”. NHKニュース. 日本放送協会 (2025年9月23日). 2025年9月24日閲覧。
- ^ “保守層の非難で放送休止のトーク番組復活、言論の自由めぐり全米で論争”. CNN.co.jp (2025年9月23日). 2025年9月24日閲覧。
- ^ 清水石珠実 (2025年9月23日). “米ディズニー、人気コメディアンの番組を一転再開へ 放送中止に批判”. 日本経済新聞. 2025年9月23日閲覧。
- ^ “人気のトーク番組が再開、通常の3倍にあたる630万人がテレビ視聴 米ABC”. CNN.co.jp (2025年9月25日). 2025年9月26日閲覧。
- ^ Johnson, Ted (2025年9月23日). “Nexstar Stations Will Join Sinclair In Preempting Jimmy Kimmel When Host Returns To ABC Tonight”. Deadline. 2025年9月24日閲覧。
- ^ "2003年3月13日放送" - インターネット・ムービー・データベース
- ^ "2005年4月28日放送" - インターネット・ムービー・データベース
- ^ “ド新しい学校のリーダーズが米ABC人気トーク番組出演、放送後はYouTubeでも公開”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 8 December 2023. 2024年2月25日閲覧.
- ^ (日本語) ATARASHII GAKKO! – Tokyo Calling 2024年4月9日閲覧。
外部リンク
- ABC.com Jimmy Kimmel Live! - ウェイバックマシン(2007年2月3日アーカイブ分)
- Jimmy Kimmel Live (@JimmyKimmelLive) - X
- Jimmy Kimmel Live (@jimmykimmellive) - Instagram
- Jimmy Kimmel Live! - IMDb
- Jimmy Kimmel Live! on MySpace
- Official Jimmy Kimmel Live! YouTube channel
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