ニューアプローチ ニューアプローチの概要

ニューアプローチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 07:44 UTC 版)

ニューアプローチ
ハヤー・ビント=アール=フセインの勝負服
欧字表記 New Approach
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2005年2月18日
Galileo
Park Express
母の父 Ahonoora
生国 アイルランド
生産者 Lodge Park Stud
馬主 Mrs J S Bolger
Haya Bint Al Hussein
調教師 Jim S. Bolger(アイルランド
厩務員 Jim S. Bolger
競走成績
生涯成績 11戦8勝
獲得賞金 98万2920ユーロ(アイルランド)
174万2023ポンドイギリス
テンプレートを表示

競走成績

2歳時代(2007年)

2007年7月カラ競馬場でデビュー。デビュー戦を勝利で飾った後、一般競走、G2競走と3連勝する。その後、シェイク・モハメドが権利の50%を取得し[1]、アイルランド最強2歳馬決定戦ナショナルステークスに出走。レースではハナを奪うと、そのまま押し切り勝利。さらに相手の揃ったイギリス最強2歳馬決定戦デューハーストステークスでは、ファーストカンパニーとの叩き合いを制して無敗の5連勝。これらの活躍により、2歳牡馬で最も高いレートを獲得し[2]、2007年度カルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞。

3歳時代(2008年)

2008年に入るとシェイク・モハメドが全権利を収得し[1]三冠を目指さず2000ギニーに出走し、ダービーステークスは回避する予定であった。その2000ギニーでは、果敢に先頭に立つと、残り2ハロンのところでスパートをかけて後続を引き離すも、残り1ハロンで猛追してきたヘンリーザナビゲーターにゴール前でハナ差交わされ2着となった。続いてアイリッシュ2000ギニーに出走し、1番人気に推される。前走同様ハナを奪って先頭でレースを進めるが、再びヘンリーザナビゲーターに差し切られ、1 3/4馬身差の2着に終わった。アイリッシュ2000ギニーが苦手の堅良馬場で行われたため、降雨を確認するとダービーへの出走を表明した[1]。レースでは序盤に折り合いを欠いた為、抑えたこともあり[1]馬群の中団で待機し、直線に入ると内へ切り込みラチ沿いから先頭に立つと、外側から伸びてきたタータンベアラーの猛追を半馬身差しのいで優勝した。

続いてアイリッシュダービーに出走予定であったが、故障で回避。休養をはさんで8月23日のインターナショナルステークスに照準を合わせた。このレースには、4連勝中のデュークオブマーマレードも出走してきており、非常に注目が集まる一戦となった。しかしレースでは出遅れが響き、3着に追い上げるのが精いっぱいとなり、デュークオブマーマレードにG1競走5連勝を許す結果となった。その後、わずか2週間後のアイリッシュチャンピオンステークスに出走した。当初はデュークオブマーマレードも出走予定とあって本馬との再戦が注目されたが直前でデュークオブマーマレードは回避。同レースの本命となり、単勝支持率1.7倍の期待に応えて半馬身差ながら勝利した。その後、凱旋門賞を回避し、10月18日チャンピオンステークスに出走、勝利を収めた。同レースを最後に引退。

競走成績

出走日 競馬場 競走名 頭数 人気 着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム 着差 1着(2着)馬
2007.07.15 カラ 未勝利 12 2人 1着 K.マニング 126lb 芝7f (Hy) 1:33.00 2馬身 (Lucifer Sam)
2007.07.28 レパーズタウン タイロスS G3 4 1人 1着 K.マニング 127lb 芝7f (Y) 1:30.60 2馬身 (Brazilian Star)
2007.08.25 カラ フューチュリティS G2 5 1人 1着 K.マニング 127lb 芝7f (Sft) 1:29.00 3馬身 (Curtain Call)
2007.09.16 カラ ナショナルS G1 9 1人 1着 K.マニング 127lb 芝7f (GF) 1:23.50 1 3/4馬身 (Rio de la Plata)
2007.10.20 ニューマーケット デューハーストS G1 10 1人 1着 K.マニング 127lb 芝7f (GS) 1:25.29 1/2馬身 (Fast Company)
2008.05.03 ニューマーケット 英2000ギニー G1 15 1人 2着 K.マニング 126lb 芝8f (Gd) ハナ Henrythenavigator
2008.05.24 カラ 愛2000ギニー G1 5 1人 2着 K.マニング 126lb 芝8f (Fm) 1 3/4馬身 Henrythenavigator
2008.06.07 エプソム 英ダービー G1 16 2人 1着 K.マニング 126lb 芝12f10y (Gd) 2:36.50 1/2馬身 (Tartan Bearer)
2008.08.23 ニューマーケット 英国際S G1 9 2人 3着 K.マニング 123lb 芝10f (GF) 3 1/4馬身 Duke of Marmalade
2008.09.07 レパーズタウン 愛チャンピオンS G1 8 1人 1着 K.マニング 126lb 芝10f (Y) 2:07.57 1/2馬身 (Traffic Guard)
2008.10.18 ニューマーケット チャンピオンS G1 11 1人 1着 K.マニング 124lb 芝10f (Gd) R2:00.13 6馬身 (Twice Over)

※馬場状態: Fm=Firm, GF=Good to Firm, Gd=Good, GS=Good to Soft, Y=Yielding, Sft=Soft, Hy=Heavy
※タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

種牡馬成績

2009年よりダーレーグループ傘下のダルハムホールスタッドで種牡馬入り[3]し、南半球の種付けシーズンのためにオーストラリアビクトリア州で過ごすことになった[4]。初年度の種付料は3万ポンド2012年に初年度産駒がデビューすると、ドーンアプローチが欧州最優秀2歳馬となり3歳時にも2000ギニーに優勝。タレントオークスを制し上々の滑り出しとなった。2018年にはマサーが本馬の父ガリレオから続く三代ダービーステークス制覇を達成している。

主な産駒

ブルードメアサイアーとしての主な産駒


  1. ^ a b c d 『優駿』(日本中央競馬会)2008年8月号
  2. ^ WTRR07_ALL_2008_Book.qxp” (PDF). 2015年10月30日閲覧。
  3. ^ New Approach | Details | Bloodstock Stallion Book | Racing Post”. Bloodstock.racingpost.com. 2015年10月30日閲覧。
  4. ^ 4 AUG 2010 (2010年8月4日). “First Australian foal for New Approach | UK Bloodstock News | Racing Post”. Bloodstock.racingpost.com. 2015年10月30日閲覧。
  5. ^ ルガル”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月28日閲覧。


「ニューアプローチ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ニューアプローチ」の関連用語

ニューアプローチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ニューアプローチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのニューアプローチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS