ドラえもん のび太の魔界大冒険
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 14:53 UTC 版)
声の出演
- ドラえもん - 大山のぶ代
- のび太 - 小原乃梨子
- しずか - 野村道子
- ジャイアン - たてかべ和也
- スネ夫 - 肝付兼太
- のび太のママ - 千々松幸子
- のび太のパパ - 加藤正之
- ドラミ - 横沢啓子
- 出木杉 - 白川澄子
- 先生 - 田中亮一
- ジャイアンのママ - 青木和代
ゲストキャラクター
- 満月 美夜子(まんげつ みよこ)
- 声 - 小山茉美
- 魔学博士・満月博士の一人娘である魔法使いの女の子。襲撃してきた悪魔の呪いによりネコに変えられてしまう。月光を浴びている間のみ人間に戻れるが、日中あるいは月が雲に隠れたり宇宙空間で月光が届かなくなったりするとネコに変わってしまう。ネコになると言葉が通じなくなるが、「ほん訳コンニャク」で解決した。空飛ぶじゅうたんを操る腕前はプロ級で、プロのレーサーを夢見ている。この映画の中心的な協力者で、ドラえもんたち5人にともに魔界へ乗り込むよう頼んできた。読みは「みよこ」だが藤子不二雄ランド版では「みやこ」になっている。藤本によれば「みやこ」が正しい。映画では、ネコから人間に戻るとドラえもんが落胆する場面がある。逆にネコになると笑顔になる。終盤にのび太を守るために戦い捕まるが、牢内で再開できた満月博士によって悪魔の魔法を解かれて人間に戻れた。
- 満月博士
- 声 - 中村正
- 魔学博士。魔界が本格的な地球侵略を企てるという「魔界接近説」を唱えたが、悪魔たちは既に滅び去ったと信じる世間の人々にはほとんど信じられていない。普段は穏やかだが自分の学説を語るときは熱くなりやすく、作中では彼の叫びと同時に周囲の家具が吹き飛ぶシーンがあった。ナルニアデスの著した「魔界歴程」を発見したことが悪魔たちの知るところとなり、翻訳途中で拉致され、屋敷も消されてしまう。
- 大魔王デマオン
- 声 - 若山弦蔵
- 強大な魔力を持つ魔界の王。長きにわたり地球を狙い続け、遂に本格的な侵攻のため魔界を地球に接近させる計画を発動する。他の悪魔達とは比較にならないほどの巨躯。心臓に銀のダーツを撃ち込む以外に倒す術はない。しかし心臓はデマオンの体内にはなく、「デモン座のアルファ星」と呼ばれる星に偽装して魔界星から離れた場所に隠しており、それを知らずにダーツを投げたドラえもんたちは一度敗れている。なお、2007年に公開されたリメイク版は、デマオンの心臓は、「魔界星に浮かぶ赤い月」になっている。ドラえもんたちを追撃する際には他の悪魔達のものとは頭部等の形態が違う専用の怪物に乗っていた。
- メジューサ
- 声 - 上田敏也
- デマオンの配下で、相手を石に変える能力を持つ。タイムマシンで逃げても時空間の中を自在に移動し執拗に追跡してくる恐るべき魔物。悪魔としての魔法の力を行使し(この時、ドラえもんとのび太はどうにか箒で飛ぶ魔法を駆使して逃走している)、現実世界に戻ってからも必死に逃走を続けるドラえもんとのび太を遂には魔法で石にしてしまい嬉々として魔界へ帰還した[注 8]。その後は物語に登場せず、ドラえもんたちと再戦することはなかった。
- ナルニアデス
- 声 - なし
- 遥か昔、魔界星への侵入に成功した魔法使い。悪魔達の仲間になったふりをして乗り込んだが、最後は裏切りが露見して八つ裂きにされたと伝えられている。過去の人物であるため本人が登場することはないが、悪魔達の生態や魔界星の環境、デマオンの弱点等が詳細に記された「魔界歴程」という書物を残しており、ドラえもんらの戦いの中で大いに役立つこととなる。「魔界歴程」は悪魔たちに奪われるのを防ぐため、木のうろやのび太の耳の奥に隠されていた。内容は全て秘文字で書かれており、解読されていなかった最後の方は「ほん訳コンニャク」で解読した。
- 使い魔
- 声 - 千葉繁
- 魔界星からやって来たデマオンの使い魔で、サルのような悪魔。ジャイアンとスネ夫に追いかけ回され、その腹癒せに指から放った光線でほうきまで燃やしてしまった。満月博士の監視が任務で、下級悪魔(声 - 玄田哲章)を呼び寄せる。下級悪魔とともに美夜子をネコに変えた上、抹殺しようとするもドラえもんによりヒラリマントで跳ね返された魔法を受け爆死した。映画では美夜子に噛み付き、戦いを妨害するも下級悪魔が魔法で作った水柱の乱流に投げ落された。
- 幹部悪魔[注 9]
- 声 - 仁内達之、上田敏也、山田俊司
- ※上田と山田はクレジットなし。原作では他の4人が登場し、失態をデマオンに大喝され恐縮していた。
- 料理番悪魔
- 声 - 加藤治
- 階級は星1つ。油っこい料理を好む。美夜子をから揚げにしようとして、蒸し焼きを主張する星2つの悪魔と口論するが、星3つの幹部悪魔の命令によって塩ゆでにすることになる。
- 悪魔
- 声 - 玄田哲章、広瀬正志、加藤治
- デマオン配下の一般兵悪魔たち。一般兵の悪魔は青いマントや帽子(星は1つ)だが、美夜子と戦った下級悪魔や幹部悪魔の場合は星の数(2 - 3つ)や服装が異なっていることもある。その中で帰らずの原で魔界のハイエナたちの餌食になってしまった者もいる(白骨遺体となって発見され、骨格は尾や頭部を除けば人間と大差ない)。乗用の怪物にまたがって移動し、地上、宇宙に至るまで高い機動力を誇る。
- 子供
- 声 - 川島千代子、間嶋里美
- テレビCM音声
- 声 - 玄田哲章、千葉繁 ※クレジットなし
- 人魚
- 声 - 川島千代子、間嶋里美、他 ※クレジットなし
- 魔界星の人魚たち。彼女らの歌にドラえもん達を誘き寄せ、ツノクジラの餌食にしようとするがジャイアンの歌におびえて退散する。
スタッフ
- 原作・脚本 - 藤子不二雄
- 作画監督 - 富永貞義
- レイアウト - 本多敏行
- 美術監督 - 沼井信朗
- 録音監督 - 浦上靖夫
- 撮影監督 - 高橋明彦
- 特殊撮影 - 三沢勝治(J.S.C)
- 音楽 - 菊池俊輔
- 監修 - 楠部大吉郎
- プロデューサー - 別紙壮一、菅野哲夫
- 監督・絵コンテ - 芝山努
- 演出助手 - 安藤敏彦、原恵一
- 動画チェック - 石井文子、田口洋子
- 背景 - 森元茂、福田和矢、斉藤由美子、石橋修一、佐藤正行、佐藤幸子、藤井美千代、青野由美子、大作知子、野村可南子
- 色設計 - 片川喜好
- 仕上監査 - 野中幸子、代田千秋、高比良敦子
- 特殊効果 - 土井通明
- オープニング作画 - 中村英一
- コンピューターグラフィックス - 原真悟
- エリ合成 - 平田隆文、村主和之
- オーロラシステム - 報映産業
- 効果 - 柏原満
- 編集 - 井上和夫
- 文芸 - 水出弘一
- 制作進行 - 田中敦、小倉久美
- 制作デスク - 山田俊秀
- 制作担当 - 田村正司
- 制作協力 - 藤子スタジオ、旭通信社
- 制作 - シンエイ動画、小学館、テレビ朝日
注釈
- ^ 扉1頁+本編188頁。
- ^ 担当声優の横沢啓子は、第1作の『のび太の恐竜』でピー助などの声を担当している。
- ^ 映画ではのび太が「このままじゃ、終われないよ」と突っ込みを入れていた。
- ^ ビデオおよびDVD版には未収録。
- ^ ビデオソフト化時に差し替えが行われた本編中2箇所の『風のマジカル』インストゥルメンタルBGMは劇場公開時のまま。エンディング曲自体も『風のマジカル』であったが、曲が短縮され、映像は局側で作られた本編の再編集映像に電子テロップでスタッフロールを重ねたものが使用された。
- ^ ドラえもんが空飛ぶじゅうたんを見てのび太を起こしに行く場面と、のび太としずかが一緒にホーキングする場面。
- ^ ただし、原曲をストリングアレンジしたBGM(エピローグなどで使われている)については、劇場公開時のままの形で使用されている。
- ^ 石になったドラえもんは並行世界(過去)ののび太に助けを求め、その世界ののび太がその石像が石にされた別の世界の自分達だと推測するも、並行世界の自分がそれを否定してしまう。
- ^ クレジット表記では「悪魔隊長」とも表記。
- ^ エンドロールでは松井忠重と表記
出典
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)430頁
- ^ GIGAZINE 藤子・F・不二雄ミュージアムの「ドラえもん×コロコロコミック 40周年展」は大長編ドラえもん全作品を満喫できる
- ^ “INTRO”. nippon.com (2010年1月25日). 2020年1月14日閲覧。
- ^ a b c d e 高橋浩『視聴率15%を保証します! あのヒット番組を生んだ「発想法」と「仕事術」』第4章 異例ずくめのアニメ『ドラえもん』の船出 pp.132 - 134(小学館新書 2014年)
- ^ 大山のぶ代『ぼく、ドラえもんでした。 涙と笑いの26年うちあけ話』小学館、2006年6月20日、92頁。ISBN 978-4-09-387654-4。
- ^ Amazon.co.jp: 映画ドラえもん のび太の魔界大冒険を観る | Prime Video
固有名詞の分類
映画作品 |
同居人 背中の微かな笑い声 甘い罠 ドラえもん のび太の魔界大冒険 未来予想図 母を求める子ら |
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