デッドライジング2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/31 09:08 UTC 版)
ゲーム内容
新システム
- コンボ武器(Combo Weapons)
- 赤い扉が目印の専用メンテナンスルームでは、2つのアイテムを組み合わせることによって、通常では手に入らない全く新しい武器を作り出せる。組み合わせが可能なアイテムは青いスパナのアイコンで表示されており、コンボ武器でゾンビを倒すと、通常の武器よりも高いPRESTIGE POINTS(PP)を得られる。
- 組み合わせのレシピを知るには「コンボカード」を入手する必要があり、見つけ方としては、レベルアップ時にボーナスとして入手するほかに、フォーチュン・シティ内にある看板やポスターを調べる、生存者からお礼として貰う、サイコパスを倒す(サイコパス自身がコンボ武器を使用していることもある)といった方法がある。
- また、コンボカード無しでも自らレシピを見つけることは可能だが、その際は「スクラッチカード」という扱いになり、PPの獲得ポイントもコンボ武器に比べて低い上に、攻撃ボタンの長押しによる「ヘビーアタック」が繰り出せない。前述の方法でコンボカードを改めて入手すれば、その場でスクラッチカードがコンボカードになり制限が解除される。
- 初期状態ではメンテナンスルームは鍵が掛っているので、サリバンに話し掛け鍵を貰う必要がある。
- CO-OPプレイ
- 今作はネットワークを通じたマルチプレイにも対応。本編では2人で協力しながらストーリーを追うことも可能になった。
- プレイヤーは「ホスト」と「クライアント」に分類され、ホスト側の参加方法は、Xbox LIVEの「フレンド」機能を利用し、自身が本編をプレイ中にフレンドに呼び掛け、応答を待つ方法と、同じく本編をプレイ中に他のプレイヤー(フレンド以外でも可)の参加要請を受け、それに返答する形になる。一方のクライアント側は、タイトル画面のメニューから「CO-OPプレイ」を選択し、他のプレイヤーに途中参加する方法がある。なお、同時プレイをした際には、どちらか一方が獲得したお金やPPももう一方にも加算されるようになっているが、後者の方法でプレイをした場合には、進行状況をセーブできない。
- 金銭の概念
- 今作から金銭の概念が導入され、物品の購入やカジノでの遊技、一部アトラクションの利用が可能になった。単位は$。エリア内のあちこちに落ちているほか、一部のサイドケースを遂行することやスロットマシンで勝つこと、さらにはATMやスロットマシン、レジスターを壊すことで得られる。
- カメラ撮影
- 『CASE:WEST』『オフ・ザ・レコード』のみ、前作御馴染みのカメラ撮影機能が再登場した。ゾンビや生存者、サイコパスや周囲の状況を撮影する事で、PPが増えるようになる。高得点は『Special』で、これらは黄色いカメラのアイコンが表示されている特定の人物や物体などから入手出来る。他にも『Drama』『Horror』『Erotic』『Outtake』などの評価を入手出来る。『オフ・ザ・レコード』では新たにフランク自身がゾンビと組んだ記念撮影のような写真が取れるようになり、これも『Outtake』としてPP獲得となる。
- サンドボックスモード
- 『オフ・ザ・レコード』から導入された新たなゲームモード。本編のケースファイルやサイドケースといったイベントが一切存在せず、ゾンブレックスの投与の必要がないほか、あらゆる時間制限がないためフォーチュンシティ内を無制限に行動することが可能。各所には条件を満たすことで挑戦できる「チャレンジ」が配置されており、達成するとスコアに応じて報酬とPPを獲得できる。なお、市内には本編におけるサイコパスのほかにサバイバーが敵として登場する。また、ストーリーモードとはプレイヤーのレベルと所持金を共有しており、サンドボックスモードでステータスを高めてからストーリーモードを高ステータスでプレイすることも可能である。
TERROR IS REALITY
作中にも登場する超人気番組『テラー・イズ・リアリティー』を独立して遊べるモード。オンライン専用で、4人での対戦が原則となっている(スタート時のみ)。全9競技あり、そのうち最終競技は「スライシクルズ」で固定され、その他の3競技はランダムで選ばれる。4競技を通しての合計ポイントがそのままプレイヤーの賞金となり、獲得ポイント、即ち賞金を最も稼いだプレイヤーが総合1位となる。なお、競技で獲得した賞金は、ゲーム本編に加算され、使うことができる。
第1競技
- ラムスターボール(RamsterBall)
- 鉄網で作られた巨大な球体の中に入り、ピンボールの要領でバンパーに接触させ、ポイントを稼ぐ競技。
- ただし、バンパーに接触しただけでは自身のポイントにはならず、ポイントを得るには権利を持つ必要がある。まず、スタート時の抽選で最初に権利を持つプレイヤーを決め、競技スタート後はその権利を持ったプレイヤーに激突すれば、接触したプレイヤーに権利が移る仕組みとなっている。また、権利保有時にフィールド内のゾンビを轢くことによりポイントを貯められ、その状態でバンパーに接触すれば、より多くのポイントが加算される。
- ゾンボーニ(Zomboni)
- 特殊なタンクを搭載したマシンに乗り、フィールド上のゾンビを轢き殺しながらその血液をタンクに溜め込んだ後、血液を四方に設置されたオブジェの口内に注ぎ入れ、その量を競う。
- 血液を注ぎ込むには、ゾンビのオブジェの口が開いている状態でなければならない。
第2競技
- ボールバスター(BallBuster)
- バズーカ状の武器を使い、開閉されるドアの奥にいるゾンビを高台から狙い撃つ競技。
- 発射されるボールの速度は遅く、連射もできない。ゾンビを続けて撃つとポイントが倍になっていく。また、風船を付けたゾンビを撃つと、数秒間得られるポイントが増える「ジャックポット」やボールの乱れ撃ち、他のプレイヤーを一定時間行動不能にさせられるボーナスが発動する。逆に自分が行動不能になった場合は、X、Y、A、B(□、△、×、○)いずれかのボタンを定められた通りに4回押して解除する必要がある。
- バウンティ・ハンター(Bounty Hunter)
- ライフルを使い、フロアに放たれたゾンビを高台から狙撃する競技。
- ボールバスター同様、ゾンビを続けて撃つとポイントが倍になっていく。また、仕留め損ねたゾンビ達は中央にある建物に集まって行き、一定数建物内に溜まると「ジャックポット」が発動、建物の上にあるディスクが回転を始める。そのディスクを撃ったプレイヤーはボーナスを獲得し、数秒間得られるポイントが増えたり、壁を作動させて相手プレイヤーの狙撃を妨害できる。
- パウンズ・オブ・フレッシュ(Pounds Of Flesh)
- 本編に登場する武器の1つである「ムースの角」を頭に被り、ゾンビを弾き飛ばして秤に載せる競技。
- ゾンビの重さによってポイントが決まり、女性のゾンビは軽いので高く、より遠くへ飛ばせるが、ポイントは低い。逆に太ったゾンビは重いために飛距離が少ない分、高得点となる。
- ゾンビの数が少なくなった時は、手前にある赤いボタンを押すとゾンビが補充される。
- 重さがそのまま得点となるため、唯一端数が得点になる可能性がある競技である(他の競技は10点刻み)
第3競技
- ヘッドエイク(HeadAche)
- フィールドに放たれたゾンビにバケツ状のマスクを被せ、スイッチを押し爆発させる競技。
- マスクを被せたゾンビが多いほどポイントが多く加算され、スイッチを押した際に高得点が得られる。また、ダイナマイトを爆発させることにより、他のプレイヤーが被せたマスクを吹っ飛ばして妨害もできる。
- マスター・シャフター(Master Shafter)
- 上空から降ってくるゾンビを槍で串刺しにする競技。
- まず、ゾンビの落下地点にサークルが表示され、そこでボタンを押すと槍を構えた状態となる。その状態で他のプレイヤーもボタンを押すと、X、Y、A、B(□、△、×、○)いずれかのボタンを正確に素早く入力し主導権を争う「バトル」が発動する。そのバトルで競り勝ったプレイヤーのみがポイントを獲得できる。また、バトルに参加したプレイヤーが多いほど、競り勝ったプレイヤーには高得点が加算される。
- スタンドアップ・ゾメディ(Stand Up Zomedy)
- フロア内に用意された3種類の「面白グッズ」をゾンビに装着し、仮装させる競技。
- 面白グッズには「馬の頭」「花」「ドレス」があり、グッズ1つあたりのポイントは低いが、1体のゾンビにそれら全てを装着できれば高得点を得られる。また、他のプレイヤーの妨害も可能で、相手がグッズを装着させた状態で自身のグッズ(種類の違うもの)を装着させれば妨害ポイントも加算される。
最終競技
- スライシクルズ(Slicecycles)
- オフロード向けオートバイの左右にチェーンソーを括り付け、どれだけゾンビを切り刻めるかを争う競技。
- スタート時に、それまでの3競技の合計ポイントが少なかったプレイヤーにはペナルティが設けられ、遅いスタートとなってしまう。開始30秒を過ぎると、風船を付けたゾンビが投入され、それに接触すれば500ポイントの高得点を得られる。なお、他の競技と比べて獲得ポイントが高く、それまで最下位でもプレイ次第では十分逆転が可能になっている。
- 本編の序盤でチャックが参加した際は、他の競技を飛ばしていきなりこの競技を行うこととなる。
- ^ a b “ミリオンセールスタイトル”. カプコン (2017-12-31
- ^ メディアクリエイト調べ
- ^ メディアクリエイト調べ). 2018年2月16日閲覧。
- ^ 『ファミ通ゲーム白書2013 補完データ編(分冊版)』エンターブレイン、2013年。
- ^ カプコン、PS3/Xbox 360/WIN「DEAD RISING 2」 舞台となるカジノタウン「フォーチュン・シティ」を公開 GAME Watch 2009年4月30日
- ^ “カプコンの『デッドライジング2』が200万本を突破! 〜海外開発会社との共同開発によりシリーズ初のダブルミリオンを達成!〜”. カプコン (2010年10月28日). 2010年11月9日閲覧。
- ^ “『デッドライジング2』プロローグを配信決定! “脳涼!SAVE THE ZOMBIE DAY””. 電撃オンライン (2010年7月20日). 2010年10月8日閲覧。
- ^ MIDNIGHT LIVE360 Ustream版2010年9月16日配信分より
- ^ “1週間で30万DL達成!! 「デッドライジング2:CASE 0」という新しい試み”. ITmedia Gamez (2010年9月13日). 2010年10月8日閲覧。
- ^ 本編における分岐エンディングの1つで、OVERTIMEへは展開しない。
- ^ この際、Frankから「上に乗られるんなら…グラマーな方がいいね」と皮肉を言われていた。
- ^ また、この時、下着のサイズはマグナムサイズのXXLと判明する。
- ^ FrankはRaymond死の間際に「あんたは立派な男さ」と言葉を送っている。
- ^ 彼の台詞の字幕が全て平仮名である。
- ^ 女装癖なのかコスプレ的なものなのか理由は不明。
- ^ よく見ると色合わせなのか靴下も赤い。
- ^ 「ゾンビなんて魔の金曜日に比べれば大したことないわ」「ゾンビに女の力を見せつけてやるの!」と発言している。
- ^ グレッチェン・ペレグリンのブログ記事では苗字のスペルが "Slaton "と間違われている。
- ^ 『CASE:0』ではお金を入手する機会が限られている。
- ^ 『ロード・トゥ・フォーチュン』では36歳
- ^ 画面内のゾンビを一度に殺せる“ボム”のようなアイテム。
- ^ thugsの意味は凶悪犯たちである。
- ^ バターを取りに行く為倉庫の扉を開けた時、存在が発覚する。
- ^ ランディはミスター・オインクと呼ぶ
- ^ この際、吸入器を忘れたと発言するため、ランディが喘息患者であろうことが示唆されている
- ^ 南北戦争時の南軍旗のタトゥーで「南部の正義」と書かれた旗とタトゥーの下部にはリンチを意味する縄が描かれ、ジョニーが死刑を支持している事が示唆されている
- ^ また、What Would Jesus Do?(イエスならどうする?)ともかけられている模様
- ^ 飲物(酒でもジュースでも兎に角、飲み物なら何でも)を持って来させる→タキシード+革靴に着替えさせる(サングラス/被り物に関しては不問)→客(ゾンビ)を集めさせる→舞台裏で音楽に合わせパフォーマンスのための照明装置の設置・演出をさせる
- ^ 『2』でケイティーがいた場所に向かうと彼女のバックとゲーム機が放り捨てられているのを確認できる。
- ^ Stilts the Clownとも
- ^ 明確ではないが、竹馬を降りるとフランクの半分程度の背丈で顔が面長でおでこが出っ張っている、手足が短めであるなど軟骨無形成症の小人症のような見た目をしている
- ^ ちなみに、兄のアダムがフランクと戦ったのも35歳
- ^ ブランドンは発狂したことでチャックがゾンビを解放したのは、ゾンビ差別をなくし世界に平和をもたらすためであり、そのためにすべての人をゾンビにして平等にしていると認識。それを素晴らしい計画とみなし生存者を捕まえてゾンビにすることで協力することを決意した模様
- ^ 本編のエンディングで主人公を迎えに来る国家警備隊のヘリパイロットである。
- ^ サージェント(Serg.)は階級の「軍曹」の意。
- ^ 実は二人生きており、救助者となる
- ^ 最初の掴み合いの際に鬘を被っていた事が発覚する。
固有名詞の分類
- デッドライジング2のページへのリンク