ゾイド2 ゼネバスの逆襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 10:20 UTC 版)
主人公
決まったキャラクターの名前が無く、名前の文字制限は6文字、濁点、半濁点は1文字としない(元の文字の上に点が付く)。使用可能文字はひらがなとアルファベット、数字であるため、名前をコードネームや認識番号風にすることも可能。
主人公のグラフィックは日本のRPGとしては珍しく、通常の共和国軍兵士と全く同じであり、単に色が違うだけである。
主人公はダリオスに勤務する共和国軍の兵士である。スタート時の階級は二等兵であり、通常、パイロットとは思えない最下層の階級であるが、司令部に呼び出されて最新鋭機での単独調査任務を命じられるなど、ある程度の実力は軍から評価されているようである。
ダリオスには主人公の恋人(名前は主人公の名前によりいくつかの中から決定。しずか、まゆみなど)がいる。恋人との「はい」「いいえ」の掛け合いは前作から継承されており、本作では何を選んでも前作のように突然タイトル画面に戻されるようなことはなくなった。なお、掛け合いが見られるのはゲームスタート後1回きりである。一度話しかけるとフラグが立ち、以後は1つのパターンのみになる。2回目以降の会話では、「そばにきて、○○(プレイヤー名)」のセリフの後一瞬画面が暗転する。
階級はイベントをこなしていけば、一等兵、軍曹、准尉、少尉、中尉、大尉、少佐、中佐、大佐、准将、少将、中将、大将、元帥と昇進することが可能。
その他人物
- ヘリック2世 - ヘリック共和国大統領。共和国首都で対面する事となる。
- ゼネバス - ゼネバス帝国皇帝。中央大陸の帝国首都とは別にあるゼネバス司令部に鎮座しており、単身乗り込んできた主人公に「わが部下にならないか」と問いかけてくる。それを拒絶しても、「最後に遺言くらいは聞いてやる」と言う寛容さも見せる。
- ランド - ゼネバス帝国司令官。共和国の街では「悪魔のような男」と噂されており、自分の野望の為なら皇帝の命令も無視する。
- 自軍等により陥落したバレシアの東に自分の司令部を設立している。
戦闘
フィールド上などで敵ゾイド部隊と遭遇すると、戦闘が発生する。
一連の流れは前作と変わらず、遭遇後はまず準備画面に移行する。ここでは敵ゾイドのデータが表示され、「せんとう」「にげる」「ITEM」「でーた」のコマンドを選択し、今後の行動を決定する。なお、「せんとう」選択後(または「にげる」失敗時)に移行する戦闘モード中はリアルタイムの射撃戦であるが、準備画面には制限時間などはない。また戦闘モード中にセレクトボタンを押すことで準備画面に戻る事が可能。ただし、準備画面中も時間は経過し敵が動いているので、タイミングが悪いと戦闘モードに移行した瞬間に被弾、ということもある。
戦闘モードも基本的に前作と同じ構成である。敵は自機を取り囲むように配置され、プレイヤーがその場で回転する事で横スクロールして画面に表示されるシステムとなっている(自機の移動という概念がない)。自機後方にいるであろう、画面に表示されていない敵が攻撃してくることはない。自機が座標上は移動しないため、自軍ゾイドの最高速は横スクロールのスピードという形で反映されている。敵の撃ってくる弾は視認でき、画面中央の照準カーソル付近にのみ自分の当たり判定が存在するので、画面をスクロールさせて自分の弾を当てつつ、敵弾をかわすことが重要である。
遭遇する敵ゾイドは一部のボスクラスと後述の空中戦を除いて、必ず同じ種類の機体2機ペアで行動しており、前作のような多数の小型ゾイドや小型機を引き連れる大型ゾイドといったさまざまな種類、機体数の組み合わせは無い。敵機2機は自機を中心として必ず対角線上に配置されるため、戦闘画面に2機以上の敵機が同時に表示されることが無くなった。なお、前作で画面に表示されていた敵機の位置を示すレーダーは削除されている。
敵機と弾のグラフィックが前作と比べて若干小さめに描かれているため、高速で動き回る敵を正確に狙う必要があり、戦闘の難易度は高まった。また、敵の小型機と大型機の区別が明確になり、大型機は攻防ともに優れ、弾の発射間隔も小さい上に移動スピードも速く、手強い相手となっている。このため前作では単にスピードと動きが大きいだけの倒しやすい敵だったサーベルタイガーが、本作では恐るべき強敵になっている。
なお味方のゾイドにも攻撃力・防御力が設定されているが、被弾時のダメージが数値上ほとんど変わらないため、防御力ではなく、単に耐久力(LIFE)の大きさの差しか無いようである。ただし、防御兵装(プロテクターや各種アーマー)を装備した場合は、実際にダメージが軽減される。攻撃力に関しては装備中の兵装の威力で決まる。
グラフィックは格段に進歩しており、敵ゾイドのみならず、敵味方の銃砲弾、ステージ背景なども当時としてはかなり細かく色鮮やかに描画されている。前作では画面に表示される敵機が増えると描画が追いつかなくなり、点滅したり消えたりする事が多発していたが、今作ではある程度改善されている。ただし、4連速射砲やレーザーキャノンなどの一度に大量の弾をばら撒く武器の使用時は描画落ちする事もある。
固有名詞の分類
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