ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 09:31 UTC 版)
「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」 | ||||||||
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セルジュ・ゲンスブールとジェーン・バーキン の シングル | ||||||||
初出アルバム『ジェーン&セルジュ』 | ||||||||
B面 | Jane B. | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1968年 | |||||||
ジャンル | ポップ、シャンソン | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | フォンタナ・レコード | |||||||
作詞・作曲 | セルジュ・ゲンスブール | |||||||
プロデュース | ジャック・ベイバーストック | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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概要
曲はスローテンポのラウンジ的な伴奏に、性交中の男女が自らの肉体の状態を描写する歌詞が合わせられ、さらに女性側の喘ぎ声まで挿入されるという極めてエロティックかつ過激な内容で、発表当時大いに話題を呼んでヒットしながら同時に激しい物議を醸し、一部の国では放送禁止曲にまでなった、曰く付きの作品である。ゲンスブールの露悪趣向や既成モラルへの反抗が大いに発揮されたこの曲で、彼の「悪名」は更に高まった。
1967年当時、ゲンスブールは女優のブリジット・バルドーと不倫の関係にあり、バルドーのために「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」を書いた。この曲はゲンスブールとバルドーによるデュエットで、バルドーによるあえぎ声の演技とともに録音された(バックの伴奏はロンドンであらかじめバンドにより録音され、フランスでゲンスブールとバルドーがボーカルを乗せる録音を行った)。しかし、バルドーは当時の夫であるギュンター・ザックスの怒りを恐れ、この曲のリリースを拒否し、それがきっかけでゲンスブールとバルドーの関係は終わった。
1969年、ゲンスブールとジェーン・バーキンのデュエットでシングル「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」がリリースされた。バルドーとのデュエットが未公開だったため、この曲が世に出たのはこれが最初である。また、映画女優として活動していたバーキンにとって、「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は歌手としてのデビュー曲になった。この録音もやはりバーキンによるあえぎ声の演技を含んでいる。過激な性描写によって一部の人から反感を買いながらも「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、イギリス、オーストリア、ノルウェー、スイスなどにおいてチャート1位を獲得しヨーロッパ全土でヒットした。バーキンとの録音はアルバム『ジェーン&セルジュ』(1969年)にも収録されたが、再発盤では同曲は外され、やはりゲンスブールとバーキンとのデュエットによる「スローガンの歌」(映画『スローガン』主題歌)に差し替えられた。
1986年、バルドーが1967年に録音されたまま未発表だった「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のリリースに同意した。このとき「売り上げは動物保護団体に寄付する」という条件がつけられた。
日本では1970年当時は要注意歌謡曲指定制度において放送禁止となるAランク指定を受け[4]、その後はバーキンとマーガレット・スー歌唱のバージョンが旋律は使用可能なBランク指定を1988年に制度が失効するまで受け続けた[5][6]。
カバー
この節の加筆が望まれています。 |
- 春野寿美礼 - 2009年のアルバム『男と女 Un homme et une femme』[7]および2015年の『“まれ”のケーキ「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」』で、男女パート両方を一人で歌う形でカバー[8]。
- ^ 45cat - Jane Birkin And Serge Gainsbourg - Je T'Aime… Moi Non Plus / Jane B - Fontana - UK - TF 1042
- ^ 45cat - Jane Birkin And Serge Gainsbourg - Je T'Aime...Moi Non Plus / Jane B (From A Prelude By Chopin) - Fontana - USA - F-1665
- ^ 45cat - Jane Birkin Et Serge Gainsbourg - Je T'Aime... Moi Non Plus / Jane B. - Fontana - France - 260.196 MF
- ^ 吉野健三『歌謡曲 流行らせのメカニズム』晩聲社 (ヤゲンブラ選書) 、1978年、115-119頁。
- ^ 『歌謡曲 流行らせのメカニズム』245頁。同書113頁に1978年9月5日時点のものと記載。
- ^ 森達也『放送禁止歌』光文社知恵の森文庫、2003年 71頁 ISBN 9784334782252
- ^ “男と女 Un homme et une femme”. ソニーミュージックエンタテインメント. 2015年8月11日閲覧。
- ^ ““まれ”のケーキ 「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」”. ソニーミュージックエンタテインメント. 2015年8月11日閲覧。
- ^ 木俣冬 (2015年6月16日). “朝っぱらからどこに向かっているのか、制作側の挑戦か「まれ」67話”. エキサイト. 2015年6月20日閲覧。
- ^ “ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ”. allcinema. 2019年6月25日閲覧。
- ^ “ボーイッシュなヒロインが同性愛者の男と恋に落ちる「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」ジェーン・バーキン場面写真”. (2021年5月8日) 2021年5月9日閲覧。
- ^ “映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』公式サイト”. 2021年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月9日閲覧。
- 1 ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュとは
- 2 ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュの概要
- 3 影響
- 4 外部リンク
固有名詞の分類
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