サイパン島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 05:40 UTC 版)
交通
航空
サイパン国際空港が空路での玄関口となっており、グアムやロタ、テニアン島や、日本や大韓民国、フィリピン、中国の主要都市への定期便が運行されている。
日本からサイパンに向けた航空路は、かつては第二次世界大戦前は大日本航空の飛行艇が横浜港との間を結んでいた。またノースウェスト航空やその合併先のデルタ航空が2018年5月ごろまで、スカイマークが2019年11月〜2020年3月ごろまでそれぞれ成田国際空港から就航していたものの撤退。後にユナイテッド航空が2022年9月から成田国際空港に就航している。
港湾
サイパン港は、日本統治時代に南洋の玄関口として栄え、貿易や旅客の行き来が盛んであった。現在でも、日本行き南太平洋航路のクルーズ客船がサイパン港を最終寄港地(ラストポート)にしている。また、日本との間にコンテナ船定期航路が開設され、物流の拠点となっている。
島内
日本統治時代には、蒸気機関車による軽便鉄道があった。この路線は、南洋興発がサトウキビの輸送と物資の運搬を図るために建設された。北部のバードアイランド付近からガラパンを通り南部のラウラウ湾まで、島内を一周するように運行されていたが、サイパンの戦いで破壊され消滅した。
現在、島内には鉄道が無いため、島内の交通は主として自動車が使われ、地元住民は、原則として自家用車かタクシーなどでの移動が一般的である。観光客向けの公共交通手段としては、観光客が集中するガラパンを中心に、DFSギャラリアのシャトルバスが往来し、ホテルやカントリークラブ間を連絡している。
以前は、九州産業交通の現地法人であるサイパン産交が貸切バス事業を行なっていたが、九州産業交通の産業再生機構活用による事業再編の一環として売却された。
- ^ “NOWData - NOAA Online Weather Data”. NOAA. 2015年2月16日閲覧。
- ^ 社団法人・同盟通信社『時事年鑑・昭和14年版』1938年(昭和13年),巻末の広告より
- ^ ロシア連邦及び中国国籍の方の北マリアナ諸島連邦(CNMI)へのみの臨時入国許可 - 米国大使館(東京)[リンク切れ]
- ^ 『外交記録公開目録』(平成26年11月28日公表 外務省移管ファイル)管理番号: 2014-6143「在ボストン総領事館、在サイパン出張駐在官事務所設置」
- ^ 石森秀三「観光立国の光と影」/ 印東道子編著『ミクロネシアを知るための58章』明石書店 2005年 206-207ページ
- ^ guam's only local japanese newspaper 2017年8月4日号閲覧
- ^ 『ホテル事業の一部撤退に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)近畿日本ツーリスト、2004年9月22日、1-2頁。 オリジナルの2015年4月28日時点におけるアーカイブ 。2017年9月8日閲覧。
固有名詞の分類
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