コマツビルとは? わかりやすく解説

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コマツビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/20 03:20 UTC 版)

コマツビル
2017年のコマツビル
塔屋はロゴのみのシンプルなデザイン
情報
旧名称 小松ビル
用途 店舗、事務所
設計者 中山克己建築設計事務所、増沢建築設計事務所
施工 鹿島建設、小松建設
建築主 小松製作所
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート構造
階数 地下4階・地上10階・塔屋4階
竣工 1966年3月
所在地 107-0052
東京都港区赤坂2丁目3番6号
座標 北緯35度40分15.5秒 東経139度44分31.3秒 / 北緯35.670972度 東経139.742028度 / 35.670972; 139.742028 (コマツビル)座標: 北緯35度40分15.5秒 東経139度44分31.3秒 / 北緯35.670972度 東経139.742028度 / 35.670972; 139.742028 (コマツビル)
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コマツビルは、東京都港区赤坂2丁目にある建築物である。建設機械メーカーの小松製作所が本社機能を置く。

建築

外堀通り六本木通りが交差する溜池交差点角に位置し、隅切りされた五角形の敷地に建つ。中山克己と増沢洵が共同で設計し、白亜の大理石張りの外壁と、彫りの深い六角形の窓が特徴的である[1]。窓は三分割され、内側から見て右側の部分のみ開閉できる[2]。外壁の大理石はギリシャ産で、エントランスホールなどの内装はパキスタン産のグリーンオニキスが使われている。地下は商店街、1階はりそな銀行と小松ビル内郵便局が入る。2階は当初計画では映画館が入る予定であったため、豪華な内装となっている[1]。外壁はカーテンウォール構造ではなく耐力壁であり、室内の梁丈を減少させている[1]

屋上には竣工当初より庭園が造られ、屋上庭園2001年2003年に拡張された。日本花の会により管理され、金曜の午後には一般の見学が可能な時間が設けられている[3]。塔屋には竣工当初より実物の4倍のブルドーザーのオブジェがあった[1]。このオブジェは1991年に撤去されたが[4]2001年には40本の角柱で構成されたモニュメントが設置された[5]が後年に撤去され、現在はシンプルなデザインの看板となっている。

本ビルの建設においては、当時の小松製作所社長の河合良成の意向が随所に取り入れられた。大理石の多用、屋上の桜の庭園や、ブルドーザーのオブジェも河合の発案である[1]。エントランスホール内には河合の銅像が建立されている[6]

脚注

[注意]東京都豊島区東池袋4丁目にある「小松ビル」とは違います。

  1. ^ a b c d e 『ドコノモン』p52-53
  2. ^ 『シブいビル』p104
  3. ^ コマツビル屋上庭園”. 日本花の会. 2017年9月6日閲覧。
  4. ^ 屋上にブルドーザーがあったビル”. ダイヤモンド・オンライン 食の研究所 (2016年2月22日). 2017年9月6日閲覧。
  5. ^ a b 屋上モニュメント SPACE 「いのちの森」”. 小松製作所. 2017年9月6日閲覧。
  6. ^ 『シブいビル』p102

参考文献




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